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着いて早々に、剣と魔法ミックスの模擬戦を始めると言う。
あらら、両方オーケーってことは父上が本気のやつだ。
審判はガイさん。
「では、はじめ！」
その合図で、兄上が父上の懐へ飛び込む。
が、横に飛び難なく避ける父上。
その飛び避けた先に、急に壁が出てきた。
兄上の土魔法だ。
父上は、その壁を蹴り、上に飛び、避ける。
避けられたことで兄上は一度間合いを取り、もう一度剣で打ち込む。
ふむふむ。飛び避けた先に、防御魔法か。
使えそうだな！まあ、しばらく父上には通用しなそうだな。
2度も同じような攻撃は、受けないだろうし。
2人の撃ち合う剣のスピードも早い。
普通の騎士じゃ見えないだろうな。
なんて、思っていたら勝負がついた。
兄上の模擬剣が折れて、飛び退いたが、父上の間合いの詰め方の方が早く、首に剣先を向けられていた。
「はぁはぁ。ふぅ～大人気ない父上だ。」
「勝負は勝負だ。手加減されて勝っても嬉しくないだろ。」
「まあそうですが。」
「お疲れ様です。兄上、防御魔法の壁すごい応用ですね！父上が異常なんです。他の人になら、通用すると思います！ためになりました～」
ヘラっと笑うと、ありがとうとまた撫でられた。
「ノアノア！父上には？」
「ハハハ、お疲れ様でした。父上、結構本気でしたね！クスリ」
「なっ！まだ負けんぞ！ノア5分休憩させてくれ。」
そう言ってベンチへ腰掛けた。
あの父上が自分から休憩って言うなんて
兄上、相当強くなったんだな。
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5分後、、
「そろそろやるか！あ、今日はノアもミックスな！」
との父上の一声で、開始することになった。
今度の審判は、ムンさん。
「では、はじめ！」
僕は身体強化し、大きめに一気に下がる。
すると次の瞬間には、僕がいた場所に大きな落とし穴ができた。
おいおい、手加減してないよね、これ！
ステータスは良くても、訓練がまだまだ必要で、魔法の発動は父上に及ばない。
だから、比較的すぐかけれる身体強化を使い、間合いを取った。
次はどうするか。
足だけに身体強化をかけて、一時的に瞬発力をあげる。
一気に間合いをつめる。その間に魔法を構築する。
回り込んで剣を打ち込むが、父上も反応した。
だが剣を受けて、下がった先は、父上が開けた大穴だ。
よし！と思って、そこに先程の魔法が発動した。
ウォーターアローが大穴に向かって行った。
「そこまで！」
ムンさんの声が響き、後ろを向くと父上が僕の首に剣先を突きつけていた。
「ええ！なんでー！！ 」
と、僕の声が響き渡ったのだった。
