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他者視点(父)

久しぶりの更新で、申し訳ございません。

本日2話投稿しています。

こちらは、2話目です。


____________


「僕は冒険者になります。」


ノアの可愛らしい声には似つかない言葉が聞こえた。



確かに、冒険者はカッコイイ職業だと思う。

憧れる気持ちも分かる。



私の知人や、友人にも、冒険者はいる。

中でも仲のいい彼はS級冒険者だ。



他家の貴族より、辺境伯という貴族柄、偏見はないが



世の中はそういう人ばかりではない。

冒険者の中にもまた、貴族というだけで、毛嫌いする人はいる。


心の不安定なノアには、負担になってしまうだろう。



それに、危ない任務もあるだろう。

ノアのステータスなら、心配ないのかもしれないが・・・

それでも、心配なのが親心だ。



あ、神様は親心を、ノアに抱いているのか?

それは、ありがたいことだなあ。



は?だとか、え?だとか、家族や執事たちもついつい声を出してしまった。


皆なぜか、と次々に言葉をかけてゆく。

リアムは騎士でもいいんじゃないか?と聞いている。



ノアとリアムの会話の中で、リアムは次期辺境伯ながら、あまり冒険者にいい感情を抱いていないようだ。

そんなリアムや私たちに、ノアは諭すような雰囲気で、冒険者がいるから守られている土地があると言う。



確かにそうだ。騎士だけでは、到底小さな町などにまで手が回らず、守りきれない。

大きな街や、我が家がある街は騎士たちが主に守っているのだが・・・


その他は、冒険者へ依頼している。



リアムは視察に行かせているから、分かっているものだと思っていた。

逆にノアは、行かせていないのだから、分かっていないものだと思っていた。


見事に真逆だとは・・・私はまだまだだな。



話を進めていくノアの考えはすぐに分かった。

順を追って話すノアに、リアムの思考も追いついたようだ。

おかしいな、二人は10歳も年が離れているはずなんだが・・・



要は、ノアのせいで無用な争いが起こるかもしれないから、騎士にはなりたくはないと。

ひいては、貴族にもいたらまずいと考えているようだ。



なぜ、5歳の子供がここまで考えられるのだろうか?

やはり神童か?

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