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「ノア・リートルテ様。」
僕の順番が回ってきて、名前を呼ばれる。
「はい!」
「大変お待たせいたしました。ご配慮、ありがとうございます。お陰さまで例年より早く、洗礼式が始められそうです。」
「いえ、対応してくれた神官と見習い様には、厳しいことを言ってしまいましたが、お気になさらないよう、お伝えください。」
そう答えると神官は驚いていたが、笑顔になり
「ありがとうございます!必ず伝えます!」
と言ってくれた。
でもなんで、驚いていたのかな?
と思っていると、上から声が聞こえた。
「やっぱりノアの対応を見ると、皆驚くなぁ・・・」
と父上が呟いている。
中に入ると、これまた立派な・・・ホールのような場所。
目の前には、真っ白な2体の神様の像。
おお~以前にも誰かあったことがあるのか?
というくらい、大神様と、この星の神にそっくりだった。
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「皆様、お待たせいたしました。私が進行させていただきます。これより、洗礼式を始めます。」
やっぱり進行を任されるほどの神官は、オーラが違うな。
オドオドした様子もない。
次々に呼ばれていく。
たまにオーや、ワーと言った、歓声が上がる。
僕はというと、上の空。緊張で手が震える。
「ノア・リートルテ様」
ついに僕の番だ。
ドキドキしながら、神様の像の前にひざまずき、手を組み指を絡め、祈りのポーズをとる。
・・・・・・・ええっ!?なになに?
キラキラと粒子が舞う。
キョロキョロしていると、目の前が眩しく光り、目を開けたら真っ白い世界にいた。
え?ここって・・・
とか思っていると、横から声がかかった。