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0.プロローグ

 プロローグ


 パソコンに向かいカチカチと無表情で文字を打っている作家と、それを補助する男が一人。

 作家の名はえるえる。男の名はボツンという。

 なろう作家のえるえる氏が書いた作品がボツになると、ボツンの出番だ。


 「ボツン君、これボツ作品だから。上手く廃棄しておいて」


 えるえる氏は、デジタルデータをクシャクシャに丸めてから、ボツンに向かって投げた。

 「おっとっと」そう声を漏らしながらボツンは、それをキャッチする。


 「何故ボツなんですか!? こんなの嘘でしょ!」


 ボツンはクシャクシャに丸められたデジタルデータを広げなおし、原稿ついてしまった皺を伸ばしながら、ボツと呼ばれた作品に目を通す。

 ボツンは思った。悪くないじゃないか。 


 ボツになった作品を受け取るたびにボツンは思った。

 きちんと完成しているし、傑作ではないかもしれないが、別に面白くないわけでもない。

 気にせず投稿すればよいのに。


 ふむ、折角の作品だ。勿体ないし、こっそりと整理しておこう。

 ついでに後で何が気に入らなかったか聞いておくか。

 

 ええと、まずはどれから整理するか……


 「おおっと、これは……」 


 『ニュルンベルクの卵』


 ボツ小説をもとに、感想欄で読者の方と語り合えたらと思ってます!

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