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プロローグ

 そう遠くない未来。

 人類は月面居住を果たすことに成功した。この年を『ニュームーン(NM)一年』と定めた。新たな年号の制定により、人類の未来は明るいと思われた。

 そのうち、月の人口が増大。その結果、月は地球の国家『地球連邦』からの独立を宣言。新たな国家、『月面共和国』を樹立した。




 ――それから二十五年――


 地球と月の間にある多数の小惑星から、ある鉱石が発見された。

 その名も『エスペフィスモ・ミネラル』。スペイン語で『蜃気楼鉱石』の意味を持つこの鉱石は、光に様々な影響を与える粒子、『エスペフィスモ粒子』を発することがわかった。

 この鉱石の研究により、ビームやバリアの発生、さらにはエスペフィスモ粒子を光エネルギー化した『ルー・パルティクラ粒子』、通称『RP粒子』の生産を可能にする装置が開発された。

 エスペフィスモ・ミネラルの需要が高まると、それらの採掘を管理する必要性が出てきた。そこで有人宇宙作業用ロボットを開発・生産。そしてコロニーの建造に着手し、宇宙に住む人口は急激に増加した。




 ――さらに二十五年後――


 連邦と共和国は、頻繁に衝突していた。

 いつ戦争が起きてもおかしくない中、両国は新たな軍備増強に着手した。そのプランは、有人宇宙作業用ロボットの開発で培った技術を応用し、人型戦車『パンセル・ペルソナース』、通称『PP』を開発し、そのPPを主戦力とするものだった。

 同時に、エスペフィスモ・ミネラル関連の研究で開発された技術を積極的に軍事転用していったのだった。

 そんな最中、ある事件が起こる。

 NM五十年十二月二十五日、共和国コロニー『セルバンテス』にて、連邦と共和国の代表が会談。両国間の摩擦緩和について話し合っていた。

 しかし、どちら側の人間がやったのか定かではないが、突如会談の出席者が発砲。平和のための会談会場が、一瞬にして銃撃戦を演じる場になってしまった。この銃撃戦が発展し、とうとうPP同士の戦闘にまで発展してしまう。

 この事件を、人々は『クリスマスの惨劇』と呼んだ。この惨劇の結果、セルバンテスは荒廃。セルバンテスが管理していた資源衛星『ドン・キホーテ』は、連邦の所領になってしまう。

 また最悪なことに、この事件が契機となって一気に戦争に発展してしまった。




 連邦と共和国間での戦闘は、終始連邦が圧倒。物量に物を言わせた作戦だった。

 共和国側は、技術的には連邦よりも上だったが、物量作戦に押され気味。降伏するのも時間の問題かと思われた。


 だが、ここに来て共和国は、一か八かの作戦を立案・決行したのだった――。


みなさんこんにちは。四葦二鳥です。

今回、自分の趣味ということもあり、百合要素を含んだロボット戦争物を執筆いたしました。


どうぞ、最後までお楽しみください。

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