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~ イルカ の エイド ~

翌朝 蛭児が 目覚めると …


メーゼ の 姿はなく 変わりに 小魚が数十匹と 形をつけられた草 が 一つと ついていない草が数十本 置いてあった …


蛭児 は 草を持ち上げた …


蛭児 の 脳裏に ボワァ~っと メーゼ の 思念 と言う想いが 残像となり 写し出された …


「此の草は … 笛 ? … そうか !音を鳴らして メーゼ を 呼ぶんだ ! 後の草は 草笛が壊れた時の為か … 話し相手が 欲しくなったなら か … 有難う メーゼ ! 此の 小魚は ?」


と 蛭児 は 次に魚の 尾を持上げた …


メーゼ の 思念が 再び拡がり …


「アハハッ!そうか 此を食べろと … そうか此は メーゼ の 大好物なのかぁ ~ 有難うメーゼ !」


と 蛭児 は 空を見上げ メーゼ に 届けと 礼を 言い有り難く メーゼ からの贈り物を 受け取った …


それから 暫く すると …


昨日 の イルカ が また ヒョッコリ 現れた …


「泣キ虫 ボウヤ !」


蛭児 は イルカ に 聴いた …


「おい イルカ !君はどうして 僕を からかうんだ ! 僕じゃなくても 友達なら 海に沢山いるだろ?」


イルカ は 昨日とは 少し違う 蛭児に 驚きながらも …


「誰ト遊ビタカロウト 私ノ勝手ダ 良イダロ? 一緒ニ遊ビタイカラ 誘ッタノニ 君ハ 怒ッタジャナイカ ! 」


と 不満そうに そう言った …


蛭児 は 葦の船をグウゥ~っと前に傾け …


「僕の名は蛭児 … イルカ … 見えるかい ? 僕の足は ついてるだけで 歩けないんだ … だから 此の船から降りて 君と遊ぶ事は出来ないんだ … 昨日は … 海に流されて 悲しくて … とても遊びたいと思えなかったんだ … ゴメンよ …」


と イルカ に 謝った すると イルカ は …


「私ノ名ハ エイド … 南ノ海カラ来タンダ… 実ハ 仲間ト ハグレチャッテ … 私コソ ゴメン … 意地悪言ッテ … 」


と そう言った …


「エイド … 其で 大丈夫なのかい ? 仲間の行き先は解るの?」


と 蛭児 は エイドを心配して そう聞いた …


エイド は ウワッ! と泣き出して …


「解ラナインダ … ダカラ 本当ハ 昨日 泣キタカッタンダケド … 大声デ泣イテイル君ヲ見ツケテ … 私ハ 泣イテナイカラ 君ヨリ強イッテ … 其デ … 其デ …」


と エイド は ワンワン と 泣いた …


蛭児 は 泣き崩れる エイド を見て …


「エイド 僕の友達に 聞いてみよう! メーゼに聞けば きっと何か解るよ! だって メーゼ は 僕の知らない 獅子の話も知っているし … 何か解ったら 僕も一緒に行くから ! さぁ 泣かないで … そうだ ! メーゼから聴いた 獅子の話を 聴かせてあげるね!」


蛭児 は そう言うと メーゼ から聴いた 獅子の話を エイド に 聴かせた …


話 終えると 蛭児 は …


「草笛の音よ … メーゼに届け !」


と そう言い 草笛 を 力一杯 吹いた …

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