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~ 出会い ~

「有難ウ御座イマス ! オ優シイ 御方 ! 私 メーゼ ト 申シマス ! 」


と カモメ は 自分の 名を告げた 蛭児も …


「僕は 蛭児 … 」


と カモメ の メーゼ に 名を教えた …


メーゼ は 蛭児 に …


「アノ 蛭児 様 ハ ドチラヘ行カレルノデスカ? 旅 ヲ サレテイルノデスヨネ ? 旅ハ素敵デスヨ ~ ロマンデスッ!」


と 嬉しそうに そう 言った …


「嫌 … 僕は 別に … 何処かに向かっている訳じゃ無いんだ … 」


と 蛭児 は 俯いた すると メーゼ は …


「素晴ラシイッ! 流離イノ旅デスネ? イイエ 蛭児様 が 何モ言ワナクテモ 私 ニハ解リマスッ! 男ガ流離イノ旅ニ 出ルニハ 其相応ノ訳ガアルモノデスッ! 私ダッテ ソンナ野暮ナ事ハ聴イタリシマセン! デスガ 御立派デスッ 蛭児様 ! 貴方様ノ ゴ両親様モ 素晴ラシイ! マダ オ小サイ 我ガ子ヲ 旅立タセルナド 断腸ノ思イニ違イアリマセンッ!御両親様ハ 蛭児様 ヲ 獅子ニシタカッタノデスナァ~ 」


と メーゼ は 熱弁し うっすらと目に涙を浮かばせた …


「獅子 ? メーゼ 獅子って何 ?」


蛭児 が 聴くと メーゼ は …


「ハイ オ話シ致シマショウ … 獅子トハ ライオン ノ 事デアリマス ! ライオン ハ 幼イ我ガ子ヲ 崖カラ突キ落トシ 這イ上ガッテ来タ子ダケヲ 育テルノダト言イマス … 即チ…甘ヤカサズ 試練ヲ与エ 試練ニ打チ勝ツ強イ意志ヲ持ツ者ダケヲ 後継トスルトデモ 言イマショウカ …」


と 言い メーゼ は 頷いた …


「嫌 … そんなんじゃ 無いよ … 僕 は … 良くあらず … と言われて 海に棄てられたのさ … メーゼ 獅子の話 有難う … 素敵な 話だね … 」


蛭児 は 悲しそうに 微笑んだ …


メーゼ は 蛭児 の 言葉に 一瞬 驚いた顔をしたが 直ぐに …


「蛭児 様 … デハ 蛭児 様 ハ 崖ヲ落チテシマッタ 訳デスネ? デスガ 蛭児様 貴方様ハ生キテオラレル ! 自ラノ意志ヲ持ッテ生キルト言ウ道モアルノデハ無イデショウカ?蛭児 様 ハ オ優シイ … 私ノヨウナ オッチョコチョイ ノ カモメ ヲ 助ケテ下サッタ … 蛭児 様 ! 本当ニ 強キ者トハ 心ノ優シイ者デ御座イマス ! 」


メーゼ は そう言うと ニッコリと笑った …


蛭児 も ニコリ と 微笑み …


「もう眠るよ … 有難う メーゼ … 」


と そう言い 身体を横たえ 瞼を閉じた …


閉じた 瞼より 幾筋にもなり 流れ出す 蛭児の涙 と うっ うっ ! と 漏れる嗚咽 …


メーゼ は 聴こえない素振りで 毛繕いをしていた …


蛭児 が 寝息を立てる迄 …

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