一目五先生の決断
お久しぶりの一目五先生です。
軍資金が溜まったし、これでようやく日本に行けると喜んでいた時、飛頭蛮から手紙が届いた。内容はいつもと変わらず社内の様子だったり、人間の女の子との出来事だったり、相変わらず、元気だなぁと思いながら読んでいた。
すると、今回も手紙に、前からちょくちょく出ている岸涯小僧とか言う飛頭蛮をいじめている奴のことが書かれてあった。また、いじめられているのか!それなら、僕が成敗をっと考えながら読んでいると、どうやら、違うらしい。
「仲良くなったの⁉︎」
手紙には岸涯小僧と付き合うことが書かれていた。あっれー、おかしいよね、だってこの日本の妖は飛頭蛮をいじめていたんだろ?それなのに、飛頭蛮はその妖を好きになってさ。もしかして飛頭蛮、日本に行ってからM属性になってしまったのか!
「いや、違うのか」
更に手紙の内容を読むと、岸涯小僧は飛頭蛮のかわいい外見に惚れたんじゃなくて中身を見てからの判断で好きになってくれたとさ。
「漫画みたいな恋だね」
もちろん、友人としては全力で応援したい。でも、ごめんね、今は応援する前になんだかとてもすっごく飛頭蛮に会いたいんだ。会って、おめでとうって言いたいし、なによりもまた、アニメや漫画、声優の話をしたい。ここにいるのは盗賊のキョンシーとコウモリしかいないから寂しいんだよ。
だから、今度は僕も中国じゃなくて日本で暮らすことに決めたんだ。今、飛頭蛮が住んでいる居場所は分かる。
「アポなしで行ったら驚くだろうな」
なんてことを考えながら僕は日本に行くため軽い足取りで山を降りた。
一目五先生ルートは友情編でして
恋愛ルートを期待していた方には申し訳ございませんが、それでも砂糖と言う名の恋愛要素を詰め込もうと考えております、