一目五先生の反撃!①
一目五先生の反撃シリーズは2話編成です。
流石にアポなしで行くのは失礼だと後から気づいて一応連絡は入れた。そして、とある平日の夕方に日本に着いた僕はとある妖怪界のショッピングモールの1階にあるアニメ専門店の前で飛頭蛮と待ち合わせをすることに決めた。
待ち合わせ時間の10分前、僕が少しの間だけ待っていると仕事用のカバンを肩にかけながら猛ダッシュしてくる頭の両サイドにお団子ヘアの分かりやすい子が来た。その子の名前は。
「一目五先生、久しぶり!遅れてごめんね〜」
「久しぶりだね。いいよ、いいよ、うわー、飛頭蛮がスーツ着てる!前まではチャイナ服だったのに」
「仕事終わりだからね」
相変わらず飛頭蛮は元気そうで良かった。それに、飛頭蛮に会えたからかな?今までの寂しさが晴れたよ。そして、合流した僕と飛頭蛮がこれから行くのはアニメイ◯はもちろんのこと、ここのショッピングモールでのんびりくつろぐこと。
「積もる話もあるけど、まずはアニメイ◯に行こうよ!」
「飛頭蛮、日本にいるのに毎日、アニメイ◯に行ってないのかい?」
「仕事ですよ」
そんなことを話しながら僕たちはアニメイ◯に向かう。
* * *
それから、4時間後
「アニメイ◯は人間界にしかないと思ってたけど妖怪界にもあるんだね」
一通りアニメイ◯で買い物をした僕たちはショッピングモールの飲食店が立ち並ぶフードコートで甘い物を食べながら一休みをしていた。
僕も久しぶりに行ったからかな?つい新しい小説や漫画、アニくじに目が行って、手を出しそうになったけど、その度に飛頭蛮が僕のお財布事情を気にしてくれて、なんとか買いすぎることはなかった。
飛頭蛮曰く、自分の二の舞にはなってほしくはないそうだ。と言うか飛頭蛮も買い過ぎて後悔した経験があるんだ。
「つい買っちゃうんだよね」
「うん、好きな歌い手さんのアルバムが出てたら買いたくなるよ!」
それ分かる、好きなボカロPさんとか声優さんのCDが出てたら無意識に手が伸びてたことがあるからね。しかも、好きなアニメキャラのねんどろいどがあったらすぐに財布確認したり。
「あっ、そう言えば手紙で読んだんだけど飛頭蛮の彼氏ってどんな妖?」
「性格悪くていじめるのが好きで」
飛頭蛮の口から出て来たのは彼氏である岸涯小僧の悪口ばかり、その悪口が出てくる度に飛頭蛮の後ろに座っている2人の男のうち1人が肩を震わせているのは気のせいかな?それに、僕が飛頭蛮と出会ってから今のいままでずっと跡をつけて来ているし、もしかしたら。
「…でも、優しいんですよ」
ギャップ萌えって感じかな。とろけるような可愛い顔で惚気る飛頭蛮を見ていたらなんだかこっちまでほんわかして来た。こんな素敵な子に好かれた岸涯小僧、良かったな。
もし、昔のまま飛頭蛮をいじめていたら僕が匂いを嗅いで病気に掛からせようとしたのに。ほら、一目五先生の特徴は臭いを嗅いだ奴を病気にしてしまうのが特徴だろ。
「そっかー、じゃぁ、今こうしていたらきっと岸涯小僧は怒るんじゃないかな?」
「怒る?」
「だって、よそから見れば僕たちはデートしているみたいだろ?」
わざと後ろの席に座る2人の男に聞こえるよう言って僕は自分が頼んだパフェを一匙掬って飛頭蛮の口元へと差し出す。
「あーん」
「あーん」
すると飛頭蛮はなんのためらいもなくパクリと食べた。
「ほら、カップルみたい」
「もう〜一目五先生ったら」
頬を赤くして照れる飛頭蛮は可愛い。ものすごく可愛い、だから、ちょっといたずらするね。
えーと、突然ですが残り
・一目五先生の反撃②
・鬼さんの観察日記11
の2話で、203号室の皆さんを
完結させたいなと思っております。




