飛頭蛮、考える①
少し遅れましたが
あけましておめでとうございます
新年早々
私の飛頭蛮好きが暴走してごめんなさい
前に岸涯小僧先輩から好きだと言われてから数ヶ月が経ちました。そして、その数ヶ月の間、なんだか、岸涯小僧先輩が私に対して優しいのです。
前まではSっ気が売りだった岸涯小僧先輩はどこへ行ったのでしょうか?
お昼ご飯を一緒に食べようと誘って来たり、クリスマスに映画へ一緒に行かないかと言われーの、仕事帰りに飲みに行かないかーとか、私自身、戸惑っております。なにせ、生まれてこの方、恋愛は2次元でしたから。
『私は薄桜○の沖田さま一筋ですよ!』
そんなこと言ってたなぁ…あー懐かしい。
そして、昨日も岸涯小僧先輩は私を口説きに来ました。前までの私なら速攻で逃げていたけど、これまた岸涯小僧先輩の誘い方が上手い。私が興味あることを加えつつ誘う感じ。まぁ、私が興味あることはアニメ関係ですがね。
流石、社員にモテる妖ランキングナンバーワン!って、今はそんな事を考えている場合じゃなくて。
「見ての通り私はアニメオタク。そんな、漫画のようなオタクとイケメンが恋しましたとか言う話なんて現実にあり得ない」
とある会社の昼休みのとある誰もいない屋上で、私は一人でぼやきます。
私はいくらアニメ好きでもリアルと2次元は区別できる。だから、そこ漫画のようなこの恋に戸惑っているんだ。
こんな事があり得るのかってね。
最近の私の心情としては別に岸涯小僧先輩がそこまで嫌じゃなくなって来たし、前まで私にちょっかいを掛けてきたのだって、あれはただの照れ隠しと言うかなんと言うかって思えてきた。
「もしかして、不器用なのかな?」
ほら、漫画によくあるツンデレ男子と言うやつ。あれ?不器用とツンデレは違うのか?うーん、考え込んできたら頭が痛くなってきたよ。
すると突然、屋上に強風が吹き荒れ私の頭は強風に耐えきれず飛ばされてしまいました。そして、首から下の胴体から数十メートル離れたフェンスに頭が勢い良くぶち当たり痛かった。
「これだから、飛頭蛮族は大変なんだよ」
痛む頭を押さえる手は私の目の先にあります。
「頭と胴体が離れられないようにするためにはどうすればいいの?」
流石にボンドでくっ付けるのは嫌だし、刺しピンで止めるのは痛そうだからチョーカーとか。どちらにしろ、何か手を打たないと。あぁ、本当に頭が痛い、さっきのフェンスに勢い良く当たったからだよね。
「いてててて……」
もう、今は考えるのはあとにしよ。
さて、もうすぐで昼休みが終わるから自分の部署に戻らないと。
この時、飛頭蛮は気付かなかった
自分の頭が一体、どんな状況なのかをーーー




