飛頭蛮、見直す②
私も明日は仕事がお休みだけど、家には仕事を持ち込みません。なぜなら、明日は一週間、溜めていた深夜アニメを一気に見るから!
それに、アニメイトに行って予約していたCDを買って、新しく出た文庫本も買わなくちゃだし、後は和風妖怪系の乙ゲーも買ってすぐにやらないとね。
そんなこんなの理由で、私は明日、家に仕事を持ち込めないのです。
「全てはアニメのために」
* * *
1時間後
「あっるぇー?おっかしいなぁ〜」
どこで、どう間違えた。いや、また半分、寝ぼけながら仕事をしていたから打ち間違いが多くて計算ミスが少しあり…うん、少しじゃないね、ほぼ全部だよ。
なんだろう、この感じ。前にも一度、こんな事あったような気がする。これが、デジャヴと言うやつか。
「眠いなぁ」
時刻は12時45分ごろ、もうすぐ1時。28部署の部屋を出て辺りを見回すと廊下は真っ暗、お先真っ暗、ってな感じで現在、飛頭蛮はボッチなうです。
なうなう〜へーい!あっ、深夜のテンショーン。
「こう言う時は、ボカロ流してやろっと」
スマホにイヤホンを差し耳にセット。もちろん聞く曲はゆっくりした曲じゃなくて、ノリの良い曲。
「ふふふふ〜ん♬」
好きな曲なので思わず口ずさんでしまいました。最近、カラオケ行ってないな〜歌いたいな〜。
「あれっ?」
曲を流してからかなりの時間が経った頃。
ふと、誰かいる気配がしてパソコンの画面から目を外し、斜め上を見上げると、なんとそこには、岸涯小僧先輩の姿をした何があったのです!
「ぎゃー!おばけー!!」
驚きのあまり頭だけが飛び上がって天井にぶつけてしまいました。ものすっごく痛い、なんで私は石頭なんだろう。
「オレだよ、オレ」
「なーんだ…岸涯小僧先輩でしたか。もう!驚かさないで下さいよ!」
体から離れた私は岸涯小僧先輩の目の前で浮かびます。つまり、今の状態は体だけ、椅子に座っていて首から上は岸涯小僧先輩の目の前にある状態。飛頭蛮ですから、胴体と首から上は離れられるんですよね。
「何しに来たんですか?岸涯小僧先輩はもうとっくの昔に消えたと思ったのですが」
「言い方ひでーな」
「中国では普通の言い方ですけど?」
「お前、それ絶対に違うだろ」
「あれー?听不到」
わざと言ったら、逃がさないと言わんばかりに私の首をしっかりと岸涯小僧先輩の右手に捕まえられて動けません。ねぇ、部下の首を絞める先輩ってホラーだよね。これは、警察に通報するべきじゃないかな。
「言葉は知らんが、ムカつくことを言ったのは分かった」
そのまま、いつも通りに頭を回されました。
「ふいうちはひろいれす」
ふらふらする脳みそを使って言ったけど『不意打ちは酷いです』ってちゃんと言えたかな?って、その前に、なんで岸涯小僧先輩がここにいるんだろう。
飛頭蛮が言った
「听不到」
発音→ ting bu dao
だそうです。
他にも↓の言い方があるそうです
听不到 /ting bu jian




