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友人の元へ

203号室の皆さん

飛頭蛮といぬがみの出会い①に

ちょろっと出てきた飛頭蛮の友人

一目五先生(いちもくごせんせい)のお話


後書きに一目五先生について詳しく載せています

まずは一目五先生という妖怪について少し説明するね。実は、一目五先生という妖怪はいつも5匹で行動していてね。5匹中4匹には目がなくて、残りの1匹だけに目があるんだ。


そして、その目がある1匹だけは一目先生と呼ばれる。この5匹をまとめて一目五先生と言うんだよ。


一目五先生は流行病の時に現れて、寝ている人の匂いを嗅ぐ。一匹が嗅ぐとその人は病にかかってしまい、2匹3匹と増えるごとに病は重くなる、そして全員が嗅ぐとその人は死んでしまう。海外では僕たちのことを死神みたいだって聞いたことがある。


これが、一目五先生の特徴さ。

でも、勘違いしないでくれ、僕とその4匹の仲間は、今の今までに誰かの匂いを嗅いだ事はないし、むしろ誰かの体臭を嗅ぐ事は大っ嫌いだ。だから、まだ死者は出していないよ。


かくいう僕は一目五先生の中でも目があるので仲間からは一目先生呼ばれているけど、大体、キョンシーとか他の中国の妖怪からは一目五先生って呼ばれてるかな。


現に僕の友人、飛頭蛮(ひとうばん)も僕のことを一目先生じゃなくて一目五先生って呼んでたからね。


そうそう飛頭蛮と言えば僕と同じで日本のアニメ文化が好きなんだ。僕の周りには日本のアニメ文化を好きな妖怪はいなくてしょぼくれてたところ、たまたま友人の飛頭蛮にカードキャプターサクラのDVDを僕の翻訳付きで見せたら、すごい気に入ったらしく、他のアニメも見せてくれって頼まれたんだ。


その時は、やったアニメ友達が増えたと思って大喜びして、ボーカロイドも進めてみた。これも食いついてくれた。


そして、日本のアニメを進める内にどうやら、飛頭蛮の頭の中では日本に行きたいという願いが生まれたらしい。


だから、飛頭蛮は日本のアニメを見て日本語を勉強したり、アニメイトでグッズや色々な物を買うんだー!って意気込んでお金を貯めたり、頑張っていたよ。


お金も言語も完璧になった飛頭蛮はついに日本に行ってしまいました。長年いた友人と離れるのは寂しい気持ちもあるけど、飛頭蛮は1週間で戻って来るからって言ってたので、寂しさは少し和らいだ。


でも、飛頭蛮が日本に行ってから3週間、経った。全然帰ってこない、もしや悪い日本の妖怪に襲われたのではないかと心配した時、飛頭蛮から1通の手紙が届きました。


内容は、ものすごく簡潔で『日本のアニメ文化をもっと知りたいの!だから、いぬがみコーポレーションで働きながら日本で住むね』との事。


あれ〜。確か観光で行ったはずだよね?それが、いつの間にか日本に住むことになってるし。しかも、いぬがみコーポレーションって超有名企業じゃん!


「日本かぁ」


飛頭蛮が日本に住むと知ったことで、僕の中に飛頭蛮とは、なかなか会えない寂しさが前より増して重くのしかかって来ました。


飛頭蛮と一緒にアニメやゲームをした時は楽しかったな。声優について話をしたり。もう、これからは会えないのか……


ん?会えないことはないか。だって、僕が日本に行けばいいだけの話だよね。


そうと決めれば、日本に行く用意をしますか!

一目五先生(いちもくごせんせい)


・中国の浙江(せっこう)に伝わる妖怪


・いつも5匹連れで行動するけど、その内の4匹には目がないらしい


・目を持っているのは1匹しかいないので、その1匹を【一目先生(いちもくせんせい)】と呼ぶ


・他の4匹には目がないので、いつも一目先生の辺りをうろうろとして、一目先生の命令で動く


・この5匹の妖怪をまとめて一目五先生と言う


・一目五先生は流行病の時に現れて、人が寝入りするのを見すまして、鼻で匂いを嗅ぐ


・一匹が嗅ぐとその人は病にかかり、2匹3匹と数が増えるごとに病は重くなる


・そして、全員が嗅ぐとその人は死んでしまうらしいです

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