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第八十三刻 マリンズ あの森へ

「私の教え子が今では隊長なんてね。」


「あの時の教えがあっての今です、感謝してます。」


俺達は三人でテーブルを囲み、談笑していた。

カトレアの態度の理由。

それはカトレアがまだ新人の頃、教官として教えていたのが母だそうだ。


「それでカトレア、うちの子はどうかな?」


「どこかの隊長に似てますよ、それにしても教官がまさか隊長と結婚してたなんて…」


「ははは、私もあの人も自分の事言わないからねぇ」

母さんは父さんの事を思い出したように笑う。


「息子の俺でも知らない事だらけだからな。」


「色々あるのよ、それより何で返って来たの。」


帰郷の理由、俺を遮り隊長が説明を始めた。

「教官、この度はご報告と確認でお伺いさせて頂きました。」


「聞こうか。」

いつもニコニコしていた、俺の知る母さんの顔とは違った軍人の顔。


(軍にいたの嘘じゃないんだ…)


カトレアは母に今回の戦いの事、勇者の事を話す。

戦いの事を話す彼女は心なしか落ち着かないように見えた。


「以上が今回の訪問の理由です。」

そう言うとカトレアは立ち上がり母に向かって頭を下げた。


「大事な息子さんを危険な目に合わせてしまい申し訳ありません!」


始めて見る頭を下げる姿。

俺はただ黙ってその姿を見ているしか出来ずにいた。


「カトレア。」

黙って聞いていた母さんが口を開く。


「わざわざありがとうね、軍に入れた以上いつでも覚悟はしてるつもりだよ。」


「………。」

隊長の足元にポタポタと涙が落ちていた。

いつも明るい彼女も隊を率いる重圧と戦っている事が伝わる。


「それにしてもアンタ!新人の癖に何やってんの!

 カトレアや皆がどれだけ心配したか考えなさい!」


「いや、それは…」


「いやじゃない!隊長に頭まで下げさせて!」

完全に怒っている、大人になって久々に人に怒られた…


「はい、すみません…」


「分かったならよし!森に行くんだろう?ご飯作っとくから行っておいで!」


母はそう言うと俺達を外に放り出した。


「隊長、すみません。」


「いいんだよ、変わってないなぁ教官は…」

カトレアは涙を拭きながら笑った。


「エヴァンが勇者の神紋出した森に行くんですよね?

 案内します。」


カトレアの目的は俺達がデスヴァイパーに襲われたあの森だ。

俺が死にかけ、エヴァンか勇者になったあの場所。


(デスヴァイパー…)


あの時のことを思い出す、急に足が重くなった気がする。

初めて死を感じた場所、もしまた奴が居たら俺は勝てるのだろうか……


「大丈夫、私もいるわ」


俺の変化に気付いたのかカトレアが俺の頭をポンと叩いた。


「はい、行きましょう。」


俺達は因縁の森へと向かった。

読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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