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第六十四刻 武装と魔法 酔いと昔話

「重っ…」


店主の話はこうだった。

フェールト国の領主の娘として生まれた彼女は幼少期何不自由なく暮らしてきた。

街の皆に愛され支持される領主、親にも愛され順風満帆だった。


そんな時に起きた第一次魔族進軍、彼女も若いながらに

剣を振るい戦った、元々刀造りが盛んな街だったことも

あり武術には幼い頃から覚えがあったのだ。


そんな街でも魔族の進軍に無傷とはいかない、住民も多く亡くなった、彼女も両親も胸を痛めた。


だがそんな時に不幸は重なる、偶然だった魔族の襲撃を

領主の手引きだと言い始めた輩がいた。

それは、側近だった。


住民たちも死者が出て苛立っていた、側近の嘘を信じた住民の怒りは領主に向く、両親は吊るし上げられ処刑された。


命からがら逃げ出した彼女もフェールト内ではもう動けない、だからジルニへと亡命した。


「お詳しいですね…」


「俺はミナミちゃんの家で料理人してたんだよ。

 彼女がジルニに逃げるのを手伝ったのも俺だ。」


今日一番の驚きにアツカンを吹き出す。

「大将、もしかしてすごい人…?」


「そんなんじゃねぇよ…でもミナミちゃんには幸せに

 なってもらいてぇ。」

店主の目に涙が浮かぶ。


「この話はミナミちゃんには秘密でな、それとミナミ

 ちゃんのこと宜しく頼む。」


テーブルに突っ伏していたミナミが急に起き上がる。


「シェス君!今度私と勝負せん?勝負!」


「えぇ是非、そういえば、ドルマ隊長より強いですよねミナミ副隊長?」


「また副隊長って……えぇ⁉なんで分かったと?」


「いや多分そうかなと思って。」


ドルマ隊長は恐らく戦いが専門では無いのだろう、戦術指南等の実技はミナミがほぼ行っていた。

それだけの理由だがどうやら当たりのようだ。


「私強いよ!シェス君には負けんよー?」

彼女はニコニコしながらこちらを覗き込む。


「ミナミさん、そろそろ帰りましょう。

 大将これでお釣りはいいです。」


「まだ飲む。帰らん。」


ミナミの肩を無理矢理担ぎ俺は店を後にした。

外に出ると冷たい風が当る、帰り着く頃には彼女も酔いが覚めるだろう。


「歩けーん、おぶって。」

ミナミがその場にへたり込む。


「そんな、歩きましょうよ。」

肩を揺するが立ち上がる様子もない。


(見られて変な噂立つのも嫌なんだよなぁ、かといってそのままにはできないし。)


「兵舎の前までですからね。」

ミナミに背を向け腰を落とす。


「ありがとー!」


失礼かもしれないが思ったよりも軽い、歩く度に彼女の髪が揺れいい香りがこちらに流れてくる。


(落ち着かない…)


「今日はありがと。」


「いえ、こちらも楽しかったですよ。」


「また一緒に行かん?」


「えぇ是非。」


「約束よ?」


「はい、そろそろ着きますよ。」


「………」


(こりゃ寝てるな。どうしたものか…)


お別れをしたばかりの兵舎に戻り彼女の部下を呼んだ。

「副隊長!?」

と驚いていたが軽く事情を説明し引き渡した。


「疲れた…」

長い訓練最終日がようやく終わりを迎えた。



……

………

「んっ……」

頭が痛い、飲みすぎた日の感覚だ。


私は昨日彼と飲んで、普段より少し多くのんだけど…

思い出せない、途中から記憶が抜けている。


「粗相をしてないといいが。

 それに私はどうやって帰ってきた…?」


………なにも思い出せない。 

読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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