第六十二刻 武装と魔法 武装過程終了
「そこまで!」
響くミナミの声。
俺は手を止め刀を鞘に収めた、一月も通えば隊の事も分かる。
道具をもどし隊の皆に挨拶をして回る。
「お疲れ様、またいつでも来いよ!」
優しい声をかけてくれる者。
「まだ荒いが筋は良い、励めよ。」
厳しく叱咤してくれる者。
「ミナミさんを独り占め…許せん。」
……これはいいか。
一通り挨拶を終えミナミとドルマの元へ向かう。
二人は訓練の予定について話していた。
「ドルマ隊長、ミナミ副隊長!
今お時間よろしいでしょうか?」
「おぉセスどうした改まって?」
「一ヶ月の訓練誠にありがとうございました!
特にお二人には目を掛けて頂き大変勉強になりました。」
俺は二人に向かい頭を下げる、技術的な部分はミナミに教わっていたが、ドルマには隊で浮かない様に何かと気にかけて貰っていた。
(不自由なく学べたのは二人の思いやりのお陰だ、
いつか必ず恩返しがしたい…)
「え、セス今日までなの?」
ドルマの間の抜けた声。
「隊長!朝話ししたじゃないですか!」
「え、そうだっけ?すまんすまん。」
ドルマがいつものように笑い、俺達もつられて笑う。
「まぁあれだ、同じ軍にいる限り交流は続く。
一緒に戦うこともあるだろう、その時までその剣鈍らせるなよ。」
「剣の道に終わりはない、磨き続けてくれ。」
「はい!ありがとうございました!」
兵舎に戻り荷物を纏める、俺の名が書かれた札を外し外へ。
〈第一武装師団兵舎〉
そう書かれた立て札を眺めて兵舎に一礼した。
…
……
………
「さ…寒い…。」
俺は一旦六対の兵舎で荷物を置いた後に城下町に来ていた。
日も沈み、飲食店にも明かりが灯り始める。
「おにーさん、軍の人でしょ?すごい筋肉。
ねぇ私と少しどうかな?」
「すまない、また今度な。」
客引きをいつもの台詞で断る。
軍の近くにはこういった客引きやそういう目的のお店も多いのだ。
表通りの最後の店から曲ったところ、表に小さく灯りを出しているそこが目的地だ。
(来てないか、少し待ってみようかな…)
………一時間が過ぎた。
(そろそろ本格的に冷えてくる、入るか帰るか決めないと)
そう迷っている時だった。
「貴方…。」
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