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第四十三刻 新人戦 敗北

レインは無事勝った。

それにしてもあの足捌き、かなり走り込んでいる。

それに…


「決勝まで行くから、待ってて下さい!」


嬉しい事を言ってくれた、決勝で同期同士の戦い。

想像するだけで楽しそうだ。


……

………

その後、無事に二回戦を勝ち上がり、幸運なことに組合せの関係かそのまま決勝まで進めた。


ここまで来ると周りからもちらほら俺達の話が聞こえてくる。


「見たかよ六対の男、二戦とも全て受けきって一撃だったぞ。」

「見た見た、えげつなかったよな。」


「ねぇ六対の女の子、凄く強くて可愛かったぁ。憧れ

 ちゃうなぁ私もあんな風になりたいなぁ」

「あんた運動嫌いだから無理よ、あの子かなり走り

 込んでるって聞いたよ。」


徐々に対六の評価も上がってきている。

あの地獄の訓練も報われる…。


決勝まで少し時間がある、レインもあの様子じゃ勝ち上がるだろう。少し休もう。


「すみません、通ります!」


「っと…」


どこかの隊の子だろうか。

俺の横を全力疾走で駆けて行く女性。


あの子の声だ、結構な大声、控室での話がこちらにまで聞こえてきた。


「ねぇ!六対の女の子負けちゃったよ!」


無意識に脚が動いていた。

レインが負ける?あんなに訓練して立派に戦って、勝っていたのに…


「まだ闘技場のはず、大怪我してんなよ!」


呼吸が乱れる、普段の訓練でも今では乱れないはずなのに。


闘技場に着くと見なくても戦いの激しさが分かった。

炎の残滓、溶け始めている氷の柱、土魔法だろうか地面が変形している。


数名の医療班に取り囲まれた中にレインは横たわっていた。


「レイン!」

彼女に駆け寄る、医療班に止められるがそんなのは関係ない。


「大丈夫か!?怪我は?」


「あ…セス君…ごめんね、負けちゃって…」


レインは幸い生きている。

でも目に見えるだけでも切り傷や、あざ、燃えた軍服。

体内の傷は見えない、医療班の数を考えると無傷とは考え難い。


レインの傷を見た俺は審判に詰め寄っていた。

「六対のセスです、何故あそこまでさせたんですか!

 もっと早く止められなかったんですか!?」


審判の答えは意外なものだった。

「こちらも何度か止めようとしました、それでも彼女は

 『決勝で待ってる人がいます、まだやれます』

 と言って聞かず…」


二人で交わした約束。

何度も倒れそうになったのだろう、でも決勝で俺と戦う。

その一心で彼女は立ち上がったのだ。


「……ッ」


知らず知らずの内に口から血が流れていた、唇を強く噛んでいたようだ。


「その服、さっきの弱い子の仲間かな?」


背後からの声、見なくても分かるレインをあんな風にした奴だ。

男は続ける。


「いやぁ、結構頑張ってたけどね。

 身の程知らずって言うの?決勝に行くんだって

 聞かなくてさぁ、ほんと疲れちゃうよ。」


「僕のこと知ってたら降参するはずなのにねぇ、なんせ僕はあの…」


「もういい。」

試合前なのに、手が出そうだ。


「その減らず口、試合後も喋れたら聞かせてくれ。」







読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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