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第三十五刻 修練の日々 二人の師

「ゆ、優勝ってそんな…」


つい、たじろいでしまった。

彼女を疑う訳じゃない、だが俺達は基礎訓練しかしてきてくださいいないのだ。


「あはは、まぁ二人にはずっと基礎訓練しかさせてない

 からそう思うよね。

 でも大丈夫、自信持っていいよ。」


笑う彼女、この人が大丈夫と言うと変にそう思えるから厄介だ。


「分かりました、それで新人戦はいつからですか?」


「ん?来月だけど。」


「もうすぐじゃないですか、何も準備出来てませんよ!」


あまりに期間が短すぎる、大丈夫なのだろうか。


「そう言うと思って、明日からの訓練は一段階上がります!そして個別に先生をつけての追込特訓です!」


カトレアはそう言うと手を二回叩く。

隊長室の扉が開き女性が一人入室してきた。


「紹介します、レインちゃんの先生をしてくれる

 エルゼちゃんです!」


「エルゼと申します。

 風魔法を教えに来ました、お見知りおきを。」


肩口位までの短めの茶色の髪、落ち着いた所作。

何度か宿舎で見かけた事がある、一人休憩室で本を読んでいたり、夜の訓練場で自主練をしていた。


「レインちゃんジジイのとこで風魔法適性言われてる

 でしょ?彼女うちでも屈指の実力者だからいっぱい

 学んで頂戴。」


「こんな綺麗でかっこいい人が先生なんて嬉しいです!

 よろしくお願いします!」

勢いよく頭を下げるレイン。


「やめろ、お世辞はいい。

 才能が無ければ指導は中止です、良いですね。」


「が、頑張ります。」


冷たく突き放す様な言葉。

レインも驚き萎縮してしまっている。



だがエルゼの様子が一部おかしい。

それはこちらから見ても分かるくらい真っ赤に染まっている耳だ。



「エルゼちゃんそんなこと言って耳真っ赤じゃん、

 素直にありがとうって言えばいいのに。」

カトレアはからかうように笑う。


「いえ隊長、こういったことは最初に言っておくべき

 です。

 それに適性があるだけで、使えるかどうかは本心次第

 ですので。」


「えぇでもエルゼちゃんここ数日毎日私のところ来てる

 じゃん、風魔法は少ないから嬉しいとか、私が知って

 る全てを教えてあげたいとか、私が…」


言いかけたところでカトレアの口は顔まで真っ赤になったエルゼに塞がれた。


「と、という事ですので明日からよろしくお願いします。」


挨拶を済ませそそくさとエルゼは部屋を出ていった。


「からかいすぎちゃったわ、本当に可愛い子。

 ちょっと不器用だけど、レインちゃんの事話したら

 一番に名乗り出てくれたのはエルゼよ、それは分かっ

 てあげて。」


「大丈夫です、良い人だってなんとなく分かりました。

 それにロックス先生が言ってた人に会えるの楽しみに

 してましたから!」

笑顔で返すレイン、ロックスが語っていたのは彼女の事だろう。


「へぇジジイが…」

カトレアが不敵に笑う。


次は俺だ、どんな人が来るのだろう。

少し緊張してきた…


「セス君の先生はとっても美人で強くて、明るくて

 話しやすい!」


いい言葉ばかりが並んでいる、期待感が募る。


「それに後輩思いで、気遣いも出来る、それでいて少し

 ミステリアスで…」


紹介が止まらないカトレア。

あまりに煽り過ぎではないか?


(もし本当にそんな人が先生なら最高かもしれない。)


「そしてなにより無属性魔法の使い「隊長ですね。」」

つい、遮ってしまった。


前置きはともかく、無属性魔法の使い手は隊長しかいない。


「途中からそんな気はしてましたけど…」


「あはは…バレてた?

 そう私が先生。セス君には容赦しないから覚悟

 してね。」


この日まで俺はすっかり忘れていた、ギース先輩が隊長の事を鬼と裏では呼んでいた事を…

読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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