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第三十四刻 修練の日々 不安

「…ふう。」


毎日の訓練、最初は足腰も立たなくなるくらいにしごかれ、筋肉痛に追い打ちをかけられていたが今では随分走れるようになった。


「流石に半年走れば慣れてきましたね。」

先に終えていたウェルスが話しかけてきた。


「はい、でもまだまだ先輩達には追いつけませんね。」


「私達もそんな簡単に抜かれてはいけませんからね。

 鍛えてるんですよ、それなりに。」


ウェルスはそう言って笑うが呼吸も乱れず、汗もかいていない。

まだ、差はかなりあるようだ。


「それにまだ貴方達は半年です、急がずまずは力をつけて下さい。」


「半年…」


入隊からもうそんなに経っていたのか…

毎日同じ訓練、ロックスから貰った刀も自主練で色々試してみたがまだ何も分かっていなかった。


たが何よりも、エヴァンの活躍が嫌でも目に入る。

魔族撃退、勝利。

広がる力の差に正直焦っていた。


「少しでも強くなれているのか正直不安です。」


「君が弱音を吐くなんて珍しいですね」

ウェルスは驚いた顔で返事をした。


「先輩や隊長を疑っているわけではないのですが…すみません。」


「貴方達が行っている訓練は目に見えた成長というのは

 あまり感じれるものではありません。

 しかし必ず生き抜く力として現れます。」


ウェルスは下手に励ましを言ったりする人間ではない。

それを分かっているからこそその言葉には説得力がある。


「それにそろそろアレの時期です。

 そこで分かりますよ。」

ウェルスの口角がすこし上がる。


(アレって何だろうか。まさかもう実戦に!?)


そんな事を考えていると、兵舎からカトレアが小走りでこちらに向かってきた。


「あらセス君もう終わり?早いのね。

 レインちゃんは?」


「まだやってると思います。」


「そう、じゃあこの後私の部屋まで来て頂戴。

 レインちゃんにも私から伝えとくから二人で

 お願いね。」


そう言うと彼女はその場を後にした。


……

………

隊長室前。

各々呼ばれることはあっても同時なんて珍しい。

お互いに理由を探り合っていた。


「セス君、何したの?二人で呼び出しなんて隊長の

 お説教しか考えられないよ。」


「何もしてないよ、レインこそ何かしたんじゃない?」


カツカツと小走りの足音、カトレアがやってきた。

「ごめんね急に、ささ入って入って。」


促されるまま部屋に入る。


「大体あのジジイ共細かいのよ、他の隊の方針に……」

会議の後だろうか、抱えた資料をブツブツ言いながら捨てている。


「やっぱお説教だよぉ…」

レインが隣で弱々しく呟く。


「忙しい中ありがとう、二人に来てもらったのは新人戦

 のお知らせです!」

捨て終えたカトレアがこちらを向き直り告げた。


「「新人戦?」」


「そう、今年入隊の新人で誰が一番強いかを決める戦い

 だよ。」

カトレアは続ける。


「各隊から二名ずつ選出する事になってるんだけど、

 うちはセス君とレインちゃんの二人しか元々取って

 ないから勝手に申込してきちゃった。」


「セス君はともかく私もですか?」

レインが不安そうに尋ねた。


そんなレインを尻目にカトレアは笑いながらこう言い放った。

「そんな心配しなくても大丈夫、私は二人のどちらか

 が優勝すると見てるよ。」





読んで頂きありがとうございます。

毎日2〜3話投稿出来るように頑張ります!

初投稿なので右も左も分かっておりません。


宜しければ素直な評価お願いします。

ブックマーク等頂ければ次の話を投稿するパワーになります。

是非お待ちしてます!

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