第十三刻 国軍へ 見敵
息を潜める。
武器を構えた兵士が二人。
(無用な戦闘は避けたい、迂回しよう)
後ろの二人に合図を送る。
俺達は今敵拠点の目前にある監視所の前に居る。
ここに来るまで罠や見張りなど様々な仕掛けがあったがなるべく体力の消費を避けるべく今回のように避けて通ってきた。
メリッサからは
「慎重すぎない?正面から押し切ったら?」
なんて言われたがどうにか説得した。
(戦力が分からない以上、抑えれるところは抑えたほうがいい。)
実戦形式である以上試験だと思わない方がいい。
監視所をうまく抜けた先には敵大将と思われる兵士と護衛の二人、三人の後ろには破壊対象と思われる小さな小屋。
「二人共どうする?」
二人に意見を求める。
「私が対象を撃ち抜こうか?」
メリッサが弓を射る構えをする。
「私が付近を燃やして陽動します!」
レインもやる気満々だ。
二人共自分のやれることをやろうとしている。
「なら俺が三人引き受ける、長くは難しいだろうからメリッサ一発で頼む。」
作戦は決まった。
レインが茂みから詠唱を始める。
「火の精霊達よ、我が魔力を薪とし原始の光を灯したまえ……フレア!」
レインの手から小さい火の玉が小屋の近くへ放たれた。
うまく着弾し煙が立ち始めた。
兵士達も気付く、小屋の方へ一人歩き始めた。
(今だ!)
茂みから飛び出す、その時だった。
「敵襲!敵襲!」
兵士の一人が大声をあげ鐘を鳴らし始める。
まずい、ここまで敵との衝突を避けながら進んで来た。
気付いた敵が急いで駆けつけてくるだろう。
「クソ!マズッた!」
つい心の声が漏れた、反省しても仕方ない作戦続行だ。
敵に向かって突進する、身構える兵士に剣を振り下ろした。
響く重音、当然防がれる。
「よう兄ちゃん、ご機嫌だねぇ!」
兵士は笑いながら押し返してきた。
「一撃で決めるつもりでしたが、胸を借ります!」
「ナマ言ってんじゃねぇよ!もっと楽しもうぜ!」
剣が交差する、綺麗な太刀筋やはり先輩だ。
「今年の新人は期待できそうですね。先輩。」
二人の剣の合間から槍が飛び出してきた。
小屋に向かった兵士だ、陽動だとバレたのだろう合流され戦況は逆転した。
まずい…この強さ二人はキツいぞ…
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初投稿なので右も左も分かっておりません。
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