sp4 ワンワンの家出
少し遅くなりました。楽しんで下さい。
・・・ふあっ!!
いつの間にか寝ていたのであります。
辺りはもう明るくなっていて、時計の針は9時をさしています。
私の下には、心霊日記が置いてあったのです。
出来事を考えているうちに、寝てしまったのでしょうか。
そうか。今日は春休みなのです。
大遅刻するところでした。
ワンワンの餌やりに行くのです。
・・・ストックが無いのです。
まさか、私が寝ている間に持っていかれたのでしょうか。
ともかく、ゲージにあるはずです。
・・・無いのです。
しかも、本人(本犬)も居ないのです。
さては。
外まで持って行ったのでしょうか。
うん。まあ、いいのです。
めんどくさいのでドックフードは買いに行きません。
今日も家でぐうたらするのです。
あー
やることが無いのであります。
おなかもそう空いていません。
ひとまず、家の中を探索してみましょう。
!!
これは・・・
トイレの前に、一枚の紙きれが落ちていました。
拾って読んでみると。
『家出するワン。
探さないで下さいワン。』
なぬっ!?
これはワンワンが書いたのでしょうか!?
字、書けたのですね・・・。
しかも、何でトイレの前なのですか。
語尾がムカつくのです・・・
どうしましょう。
もうすでにこちら側から突き放してるので、書かなくてもよかったのです。
うー。
探さないでって事は探して下さいという事ですね。
・・・。
だが、責任は書いた方にあります。
探さないのです。
カチ カチ カチ ・・・
時計の針の音だけが、何も無い部屋に響きます。
もう夕方6時なのです。
ワンワンはまだ帰ってきません。
いつもなら、お腹を空かせて帰ってくる時間なのですが・・・
・・・少し、寂しいのです。
いつも、ワンワンの鳴き声が聞こえていたのに。
本当に家出してしまったのでしょうか。
・・・探しましょう。
暗くなる前に。
近所を探し回りました。
居ないのです。
交番を訪ねてみたのです。
「茶色のトイプードルを見ませんでしたか。」
「うーん・・・見て無いね。いなくなったの?」
見て無いなら・・・。
これが最後の手段なのです。
「迷子の少女を見ませんでしたか。」
「え・・・兄弟も居なくなったのかい!?」
「・・・見ませんでしたか。」
「ああ、大きな荷物持って訪ねてきたよ。警察で保護してるけど。」
・・・ケッ。
せっかく探してやったのに。
もういいのです。 帰りましょう。
無駄な時間を使ってしまったのです。
「あれ? お嬢ちゃーん??」
私はまっすぐ家に帰りました。
その翌日。
あっさり帰ってきました。
お巡りさんが余計な事をしてくれたのです。
三日ぐらい、家には入れませんでした。




