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闇の帝国    作者: 大和 武
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第212話。秘剣か、いや悪魔剣か。

「ヴォ~、ヴォ~。」「ウ~、ウ~。」 と、朝靄の中を十隻の軍艦と三十五隻もの貨物船が一斉に霧笛を鳴らし、ゆっくりと港に入って来た。


 港の岸壁には物凄い数の見物人で、何時事故が起きたとしても、何の不思議でも無い。


「わぁ~物凄いなぁ~、え~っと、軍艦が十隻に、貨物船が一体何隻なんだ。」


「こんなに物凄い数の軍艦と貨物船が来たって初めてだけど、まぁ~其れにしても一体何を積んでるんだろうかなぁ~。」


 この様にして岸壁では大騒ぎして要る。


「大将、其れにしても、岸壁が物凄くでっかいですねぇ~。」


「うん、本当だなぁ~。」 


 大将は何かを考えて要る最中の様で、まぁ~何とも気の抜けた返事で有る。


「大将、大型船が三隻と、中型船が二隻接岸出来ましたので、最初の荷物は、向こうで聞いた浜に向かわせてもいいんですか。」


「ああ、其れでいいぞ。」


「お~い、最初の五隻分は全て浜に向かわせるから、機関手さん達にも伝えてくれるか。」


「は~い、了解で~す。」


「お~い、恭介、決して急ぐんじゃないぞ、今、此処で事故でも起こしたら、今までの苦労が全部パ~になるんだからな、わかったな。」


「はい、大将、オレも肝に命じてますんで、ゆっくりとやります。」


 やはりだ、大将は事故を一番懸念していた、大陸でも色々と有ったが、大きな事故もなく、そして、やっと、蝦夷地までやって来たのだろうから、大将の言うのも当然で有ろう、だが、此処に来て急ぐ余り大きな事故でも起こせば、今までの苦労が全て水の泡となる、大将は事故を防ぐ為なのか、船員達に喝を入れたので有る。


 そして、此処でもやはり大活躍をして要るのは小次郎で有る。


「小次郎さ~ん、宜しいですか。」


「ええ、勿論ですよ、其れで残りですが。」


「後、残りが丁度二十本ですので、浜の分は一応これで終わります。」


「分かりました、その後は船を入れ替えるのですね。」


「はい、其れで入れ替えが終るまでは、次の船に行きますんで。」


「分かりました、じゃ~次からは全てあの倉庫に向けてもいいんですね。」


「大将、積み荷を降ろしたら、そのままで石炭と水、其れと食料の積み込みに行かせて下さい。」


「はい、承知しました、其れで軍艦の方は。」


「貨物船が終われば、我々も積み込みに入ります。」


 三十五隻もの貨物船から線路と枕木の全てを降ろすだけでも五日間も掛かり、だが、其れよりも石炭や飲料水に食料を積み込むだけで十日以上も掛かったので有る。


「閣下、食料の積み込みが一番時間が掛かります。」


「そうか、じゃ~今度からは、先に軍艦から積み込みを開始してだ、途中からは貨物船と入れ替わり、まぁ~其処は適当で頼むよ。」


「はい、了解しました。」


「閣下、お忙しいところ、誠に申し訳御座いませんが、少しご相談が有りまして、宜しいでしょうか。」


「銀次親分が、で、一体何を、まぁ~、此処ではなんですから、部屋を変えましょうか。」


 本藤と銀次は別の部屋に入った。


「銀次親分は一体何を、じゃ~先にお伺いしましょうか。」


 本藤は突然、銀次から相談が有ると言われ、だが、本藤も全く想像も出来ない内容で有る。


「はい、実は息子の小次郎の事で御座いまして。」


「ほ~、小次郎さんに関する内容ですか、えっ正か、あっ、そうだ、実はねぇ~、親分さんの前に大将からも相談が有りましてね。」


「えっ、大将からの相談って、其れで大将の相談って、でも正かとは思いますが、大将からはどんなお話しなんですか。」


 話しは前日に戻り。


「閣下、お忙しいところ誠に申し訳御座いません。」 と、突然、大将がやって来た。


「一体、どうされたんですか、何か作業中に大きな問題でも発生したのでしょうか。」


「いいえ、飛んでも有りません、わしの話しはそんな事じゃないんですよ、本当はもっと深刻でして。」


「えっ、大将が深刻なお話しとは一体、まぁ~分かりましたよ、じゃ~そのお話しを伺いしましょうか。」


「はい、実は、銀次親分さんの息子さんの小次郎さんの事でして。」


 大将は相当考え込んで要る様にも見える。


「息子の小次郎さんの件と申されますと、やはり今の仕事には向いていない、いや、其れよりももっと大変な事柄なのですか。」


「閣下、実はですねぇ~、これはあの一件以来の事なんですが。」


 大将はあの一件だと言うが、この後、小次郎に関する内容を話すと、本藤の勘違いと分かった。


「ほ~成程ねぇ~、では船員さん達の皆が褒めておられるのですか。」


「そうなんで、まぁ~原木の積み込みが終えるまでは、今の仕事をして貰えるって考えてるんですがね、だけど問題はその後でしてね、閣下には、大変失礼だとは思って要るんですが、多分ですが、ご存知では無いとは思うんですがね、我々の仕事は年中無休でして、今も社長が人手が集まらないって言われまして、其れよりも、我々船員の仕事の中でも一番難しいのが、今、小次郎さんにやって貰っております仕事なんですよ。」


「えっ、ですが、私にはその様には全く見えないのですがねぇ~。」


「閣下、其れは小次郎さんの仕事振りが余りにも素晴らしいからなんでしてね、今の我が社の船員の中でも、あれ程にも素晴らしい動きが出来る船員はひとりもおりませんでしてね、まぁ~、船員達の誰もが認める第一人者だと言ってもいいくらい素晴らしいお方なんですよ。」


 と、大将は小次郎の仕事振りを誉めちぎるのだが、本藤にはまだ理解出来無い。


「ですが、船員さん達はこの道では相当に年期の入ったお人ばかりでは有りませんか。」


「はい、其れは間違いは有りませんが、そんな奴らでも、わしも含めてですが、あの仕事だけは一番難しいと言ってますんで。」


「ですが、小次郎さんは今まであの様な仕事をされていたとは聞いた事は有りませんよ、と言いますか、銀龍の人達は、元は江戸のやくざ者だと言われてるんですよ。」


「はい、其れは、銀次親分からも聞かされてましたし、わしも子分さん達を見ても分かりますよ、其れでも小次郎さんだけは全く別格でして、何処から見てもやくざ者には見え無いって、船員の全員が言うんですよ、わしも其れだけは間違いは無いと断言出来ますんで。」


「ですが、何故、そんなにも難しいお仕事が、其れもですよ、素人同然の小次郎さんに出来るのですか、私は全く理解が出来ないのですがねぇ~。」


「其れは、多分ですが、あのお人が持っておられる天性のものだと思うのんですよ、わしは剣術は全然分かりませんが、ロシアの兵隊をやっつけた時の動きなんですがね、あの様な動きは普通のお方では出来ないと思ってるんですよ、勿論、銀次親分は別格だとは思いますが」


「確か、小次郎さんは銀次親分の息子さんでしたねぇ~、其れに、銀次さんは一刀流の達人で、小次郎さんを幼い頃より、しつけと、剣術を厳しく教えておられたと伺っておりますが。」


「はい、其れはわしから見てても十分に分かります、其れで、閣下にご相談と言うんですが、小次郎さんをわしらの会社に来て欲しいって、これは、わしも含めて、此処に来た船員の全員が思ってるんですが、やはり無理でしょうか。」


「ですが、私は日本海軍の。」とは言うのだが、本藤にすれば別に断る理由が無いと思って要る。


「ええ、其れだったら、私も十分承知しております、ですが、会社を出発する時、社長からは向こうに着いたら、全て閣下の指示に従って下さい。


 其れと、例え、「どんなに素晴らしい人材が見付かったとしても、閣下の許可を得なければなりません、」と、それに社長から は、「厳命します」って、そんな訳でして。」


「そうでしたか、ですが、問題は私では無く、小次郎さん本人と、銀次親分だと思いますよ、勿論、私は大賛成ですから、口添えはさせて頂ますがね。」


「閣下、本当に有難う御座います。荷物を全部降ろしましたら、わしから直接お話しをさせて頂きますんで。」


 話しは戻り。


「其れなんですがねぇ~、大将は小次郎さんの仕事振りは、今まで見て来た大勢の人達よりも、最高に素晴らしいって、其れは何も大将だけで有りませんでしてね、船員さんの全員が感じておられるそうですよ。」


「えっ、正か、小次郎の仕事って、そんなにも大事なんですか。」


「その様ですよ、大将のお話しでは、小次郎さんの仕事ですが、あの仕事の出来次第で、荷物を貨物船に積み込む時、上手下手は有りますが、予定の日数が分かり、まぁ~はっきりと言って、我が社の船員達と小次郎さんとは全く比べものにはならないと言われるんですよ。」


「私としましては、皆様方にその様に申されますと、親としましても、大変光栄な事で、有難く思います。」


「まぁ~船員の誰もが、小次郎さんを褒めて要るんですよ、まぁ~其れよりも、銀次親分が息子さんの事でご相談だと申されますと、若しやとは思いますが、今後も、今回の仕事を続けさせて頂ければ、幸いだと考えておられるのでは有りませんか。」


「はい、正直申しまして、私は今回の仕事の様に、堅気さんの仕事に就かせたいと以前から考えていたのですが、其れが、正か、今回、この様に素晴らしい仕事をさせて頂けるとは、全く考えておりませんでした。」


「それは、私もですが、大将や船員さん達も大歓迎して頂けると思いますよ。」


「左様ですか、で。」 


 だが、銀次は急に言葉を止めた。


「如何されたのですか。」


「はい、ちょっと失礼しまして、先に小次郎に聞いて見ます。」


 銀次は席を立ち、部屋を出ると。


「お~い、小次郎。」


「は~い、何用でしょうか。」


「少し、話しが有るんだ、上がって来るんだ。」


「はい、直ぐに。」


 小次郎はロープを仲間の船員に渡すと、大急ぎで上がって来るが、その直ぐ後ろから大将も上がって来た。


「父上、あっ、閣下、大変失礼致しました。」


「いや、いいんだ。」 すると。


「閣下。」 と、大将も入って来た。


「お~、大将も上がって来たか、そうだ、丁度良い、奥へ、参謀長、頼みますよ。」


 「はい、承知致しました。」


 四人が入ったのは幹部専用の食堂で有る。


「君、済まんが、君自慢の特別美味いコーヒーを頼む。」


「はい。」  


 と、答え、兵士はニコニコして部屋を出た。


「今からは、親分さんも大将も何も言わない様に頼む、其れでは小次郎君に聞きたい事が有る、正直に答えてくれるか。」


「はい、全て、正直にお話し致します。」


「そうか、では、聞くが、今の仕事をどの様に考えて要るんだ。」


「はい、では正直にお話しさせて頂きます。


 申し訳御座いませんが、その前に、私は、幼い頃より、父上からは行儀は勿論の事、剣術の稽古を受けておりました。」


「ほ~、其れは北辰一刀流ですかな。」


「はい、左様で御座います。 ですが、有る時から全く別の剣法と申しましょうか、心得とでも申しましょうか、ですが、私は最初の頃ですが、父上が何を申されておられるのか、其れが、全く理解出来無かったのです。」


「では、父上は何と申されたのですか。」


「はい、ですが、その前に。」


 小次郎は父、銀次郎との剣術の稽古に付いて話した。


「剣先から通じる、僅かな動きで、次に相手がどの様な構えで来るのか、其れが、わかると言われるのです。」


「まぁ~わしも少しですが、心得は有るのですが、銀次郎殿が申されるまで行き着く事も出来ないですが、小次郎殿は会得されたのですか。」


「いいえ、飛んでも御座いません、父上は太刀がどの様な動きをするのかを教えてくれると申されましたので、私は太刀が話してくれるものだと思ったのです。」


「えっ、太刀が喋るだと申されたのですか。」


「はい、左様でして、ですが、私はあの時までは全く理解出来なかったのです。」


 大将にすれば、小次郎が話す内容には全く理解出来無いと言うよりも、一体、何を言ってるのかもさっぱりで有る。


「今、あの時と言われましたが、何時の話しですか。」


「其れは、ロシア陸軍の兵士が八十人程がやって来た時の事でして、父上は太刀は腰に差し、大きく手を広げ、「此処から先に行く事は出来ぬ、そして、私には、奴らは隙間をすり抜け、数人来るが全てを殺せ、其れからでした、父上の太刀は、兵士は銃を振り回したり、突いたりするのですが、全く銃に振れる事も無く、兵士の喉に刺し、切り裂くのですが、私には、父上は何故か兵士と銃の動きが見えて要るかの様にも見えたでした。」


「では、その時、小次郎殿も銀次郎殿の動きが読めたのですか。」


「いいえ、飛んでも有りません、私は父上の太刀をすり抜けた兵士を殺っただけでしたが、その数日後の事でした、突然、大将から、今の仕事をやって見るかと申されまして、ですが、その時、私は何故だか分かりませんが、頭に強烈なと申しましょうか、雷に打たれた様な衝撃を受けたので御座います。」


「そう言えば、確か、そうですあの時でしたよ、突然、小次郎さんが、わしには何を言って要るのかも、さっぱり分かりませんがしたがね、何かブツブツと、わしには独り言を言う様に聞こえたんですよ。」


「成程ねぇ~、では小次郎殿はその時はっきりと聞こえたのですか。」


「はい、私にははっきりと聞こえました。 私には二人のご指南役様が居られまして、ひとりは、我が父上でして、二人目が、今のご指南役様でして、鉄のロープ様で御座いまして、私は目の前に居られますご指南役様のお姿がはっきりと見えたので御座います。」


 傍で聞いて要る大将は目を白黒させて要るのだが、銀次はと言うと、目を閉じ、頷き、やはり小次郎はあの時に会得したのだと思ったので有る。


「で、その鉄のロープのご指南役様は何と申されておられるのですか。」


「はい、其れが、「お主にわしの動きが読めるのか、」 と、申されまして、私はご指南役様の指先に神経を集中させたのですが、「の~小次郎、お主は父上が申された事を理解しておるのか、」 と、えっ、「わしは幽霊なのじゃぞ、他の者には見えぬが、だがお主はわしの姿は見えておるじゃろ、如何じゃ」 と、申されまして、その時、私は指先では無く、目の前に有る鉄のロープを見た時、やっと分かったのです、「ご指南役様、今、やっと分かりました、誠に申し訳御座いません。」 と、お許しを願った時、全てが分かったのです。」


「其れで、幽霊殿は許して下さったのですか。」


「はい、左様でして、其れで、私は勝ってでは御座いますが、今の仕事が今までで一番敵して要ると考えておりまして、大将、私の勝手なお願いでは御座いませんが、私を今後とも使って頂けませんでしょうか、何卒宜しくお願い致します。」 と、小次郎は床に手を付き、頭を下げた。


「閣下、大将、私事で誠に申し訳御座いませんが、小次郎の事を、何卒宜しくお願い致します。 この通りで御座います。」


 と、銀次は席を立ち、床に手を付き、頭を下げた。


「大将、これで決定だな。」


「はい、勿論で、わしとしましては、もう其れこそ願ったり、叶ったりでして、本当に嬉しいです。


 皆も思いっきり喜ぶと思います。」


「さぁ~、さぁ~、親分さんも立って下さい、実は、大将は小次郎殿を会社に迎えたいとのお話しでしてね、まぁ~これで全てが上手く行ったと思いますよ、後は向こうで話しをして、納得して貰えばいいんですね。」


「大将殿、誠に申し訳御座いませぬ、これで、わたしも少し肩の荷がおりました。小次郎は元帥閣下と大将殿から受けたご恩を一生涯忘れるで無いぞ。


 其れとですが、大将殿に今一度、ご無理を聞いて頂たいのですが、宜しいでしょうか。」


 だが、大将はこの後、正かと思う話しを聞くので有る。


「小次郎さんのお話しとは別の話しなんですか、じゃ~若しやとは思いますが。」


「いいえ、大将が考えておられる内容とは、多分ですが、違うと思います。」


「承知しました、では、そのお話しを伺いましょう。」


「はい、では、お話しさせて頂きます。」


 銀次は、この後、詳しく話すと。


「えっ、でも親分さんはどうされるんですか。」


「私は、この先、この命が尽きるまで、源三郎様のお傍で尽くしたいと考えております、誠に申し訳御座いません。」


 銀次は頭を下げたが、本藤は銀次の表情を見ており、決意は固いと思ったので有る。


「少し聞きたいんだが、小次郎殿は秘剣とでも言うのか分かりませんが、何か名を考えられたんですかな。」


「はい、ですが、私の剣は。」


 まだ、何かを迷って要る小次郎だが。


「小次郎、私の事は気にするな、お主が答えを出せば良いんだ。」


「はい、では、申し上げますが、秘剣、いいえ、魔剣では無く、私は波動剣と名付けたいと考えております。」


「成程ねぇ~、波動剣ですか、やはり相手の剣の動きから、一瞬の突きと言いますか、まぁ~これならば銀次親分も納得でしょうなぁ~。」


「はい、私も勿論でして、波動剣か、うん、だがこれから先はもう使う事の無いとは思いますが、小次郎は修練だけは怠るな。」


「小次郎さん、あの鉄のロープ様も多分喜んでくれると思いますよ。」


「はい、誠に有難う御座います。」


 銀次も小次郎も晴れ晴れとした表情で有る。


 本藤達が話し合いの最中に、船員達と言うと、あれからは全く仕事が進まず、やはり、彼らも不安なのだろう。


「なぁ~、やっぱり、この仕事は小次郎にしか出来ない、いや無理だと思うんだ。」


「ああ、その通りかも知れないなぁ~、わしもさっきやったんだが、まぁ~はっきりといって、小次郎の三倍、いや五倍以上も掛かるんだ、其れにしても、小次郎がやると、何であんなにも簡単に早く終るんだろうか、其れが全然分からないんだ、何故なんだろうかなぁ~。」


「そうなんだよ、だって、オレ達はこの道じゃ大先輩なんだぜ、其れがだよ、小次郎は遂さっき来て、直ぐに出来るってのが全然分からないんだ。」


 小次郎が銀次に呼ばれ、そして、どの様な話しになって要るのかも、さっぱりわからず、だが其れよりも、小次郎が僅かの時間で仕事が代わったのだが、あれからは全然進んでおらず、船員達はもう仕事を投げ出して要る様にも見える。


「だけどだ、若しもだよ、若しも、小次郎がオレ達とは一緒には働かないって言ってたとしたら、一体どうなるんだよ。」


「ああ、オレもそう思うんだ、其れにしてもだけど、一体何を話し合って要るんだろうかなぁ~、其れに余りにも長いとは思わないか。」


 銀次に小次郎が、更に、大将までもがたかちほに乗り込み、其れから、一体どれ程の時間が経つので有ろうか、岸壁に要る船員達はただじ~っと待って要る、だが、其れは突然起きたので有る。


「ちょっとだけ待って下さいね。」


 と、本藤は突然部屋を出た。


「参謀長、申し訳無いんだが、今から直ぐ艦を乗り換えてくれ、艦長、参謀長が乗り換えしたら、直ぐに出港するぞ。」


「はい、了解しました。たかちほの全員に告ぐ、全員に告ぐ、今から参謀長殿がたかちほから隣の艦に乗り移られるので、乗り移られたら直ぐに出港する、直ちに出港準備に掛かれ。」


 艦長の艦内放送を聞いた、全将兵が直ぐ出港準備に入った。


「金平、港を出たら全速だ。」


「はい、了解しました。」


「洋平。」


「任せろって、オレ様の彼女は直ぐに答えてくれるからよ、其れに、まぁ~いいか」


「えっ、彼女って、お前は何時女を乗せたんだよ、規律。」


「おい、おい、何を勘違いしてるんだよ、オレ様の彼女は今、思いきっり口を開けて待ってるんだよ、彼女はもう腹ペコだって言ってるんだ、早く食べたいよ~って。」


「そうか、よ~し、任せたぞ。」


「あいよ。」 と、洋平と金平の会話は何時もの様だと、本藤は思って要る。


「舫いを解け。」


 其の後、たかちほはゆっくりと離岸し、そして、港を出ると、一気に加速し、全速力で海峡へと向かった。


「えっ、正か、たかちほが急に出港したぞ。」


「大将に、銀次親分、小次郎殿、今から直ぐに戻る、君達もこのまま一緒にだ。」


「はい。」 と、三名は返事した、だが、一体何処へ向かうのだろうか、銀次と小次郎の二人はさっぱり分からないが、大将だけは大よその見当はついて要るのか、目を閉じ、静かに何かを考えて要る。




読者の皆様方へ、私事で大変申し訳御座いませんが、私は、来週の月曜日から当分の間ですが、病気治療の為、暫くの間入院致します。

  

予定では来年の春頃には戻るつもりでは有りますが、その時まで暫くの間では御座いますが、闇の帝国の投稿をお休みさせて頂きます、誠に申し訳御座いません。


 一刻でも早く治し、又、投稿できればと考えております。


 


           

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