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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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108/1100

第108話:放課後の呼び出し

キーンコーンカーンコーン――。

ついに放課後を告げるチャイルが鳴った。クラスの男子たちが一喜一憂しながら下校していく中、蓮はあえてゆっくりと荷物をまとめていた。

すると、隣の席の真白が、蓮のノートの端をツンツンと叩いた。

「蓮くん、ちょっと一緒に帰らない? 公園に寄りたいんだけど」

(きた……! 陸の作戦を実行するときだ!)

蓮はあえて真白の顔を見ず、気だるそうな声を意識して作った。

「公園? べ、別にいいけど。なんか用事でもあるの?」

「うん、ちょっとね」

二人は学校を出て、いつもの公園へと向かう。2月の風は相変わらず冷たく、二人の距離は自然と少し近くなる。

公園のベンチに座ると、真白はカバンから、丁寧にラッピングされた小さな袋を取り出した。

「はい、蓮くん。これ、約束のやつ」

目の前に差し出された本命のチョコ。蓮は心臓の暴走を必死に抑え込み、冷淡を装って言った。

「あ、これチョコ? ありがとう。そういえば今日、バレンタインだっけ。すっかり忘れてたよ」

完璧な演技のはずだった。真白が「えっ」と驚いて照れるのを待った。

しかし、真白はしばらく蓮の顔を見つめた後、クスッと小さく笑った。

「そっか。蓮くん、忘れてたんだ。……じゃあ、これ、渡すのやめよっかな」

真白はチョコをカバンに戻そうとする。

「え!? あ、いや! ちょっと待って!」

慌てて真白の手首を掴んでしまった蓮。その瞬間、真白は満面の笑みを浮かべた。

「あはは! 忘れてたなんて嘘でしょ? 手、すごく熱いよ?」

「う……あ……!」

陸の作戦は、真白の圧倒的な観察力の前で、1分ともたずに完全崩壊してしまった。


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