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異世界遊戯  作者: 王子大好物
魔女裁判
10/45

9

「ふーん……やっぱ、違うとこ行こうかな」

 ジーンがぼそりと呟き、背を向けかけたその時だった。


「ちょっと待ってよ!」


 シャルロッテが慌てて彼の袖を引いた。


「ん、なんだ?」


「私たちはもう……このチームしかないんだよ!」


 その言葉に、ナールの隣にいた少女がすかさず反論する。


「ちょっとナール、ダメだよ。こんな人たち入れたら、私たちまでブーイングくらいたくないんだよ」


「でも……このゲーム、人数が足りないと、最悪死ぬかもしれないんだよ?」


 ジーンはその言葉を聞き、ふと口を開く。


「そういや、お前らのチームって、どうやってできたんだ? 元から知り合い?」


「いや……僕はこいつとはまぁ知り合いだけど。あとは特に。適当に声かけて、なんとなく、って感じかな」


「なるほどねぇ……じゃ、入ろうかな」


「えっ、なんで急に!?」


 シャルロッテが驚いたように声を上げる。


「まさか……あんた、あの隣にいた子を狙ってるんじゃないでしょうね?」


「何が悪い?」


「無理だよ。あの二人、友達に見えるかもしれないけど、あれはあの子の“片思い”なんだよ」


「……なんでそんなこと、言い切れんだ?」


「私は勘がいいから。わかるの」


 ジーンは肩をすくめ、わずかに口角を上げた。


「なるほどな。その勘――当たってるかもな」



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