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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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巨人の案内人

 「お、お待たせ」


 シェイプトランスの後服もを着てみたのだが、びっくりするくらいにぴったりだった。動きやすい軽装のシャツにカーディガンを着て、偽装名刺の証明アクセサリーを魔女フィリシアからもらった首飾りにつけている。


 「あぁ、王妃様だ…再び王妃様が私たちの目の前に…」


 所々よだれを垂らしてうっとりした顔の視線が突き刺さるが気にしたらダメだと思うので関わりたくない一心で、速足で船を降りる。


 降りた場所の全体を見回してみる。そこは廃墟というよりは地底湖のような場所で、外側からではまず気づかない様な角度にあった。


 しかし、辺りにはちらほら人工物があることを見るに、何かを作りかけて、そのまま放置した感じがした。


 「ここが地底からのルートか…少し神秘的な場所だな」


 普段ここは薄暗く灯りはほとんどない所なのだろうが、時間が良かったのか太陽が海面を照らし、反射で少しだけ中は灯りがある。


 「でも、懐中電灯は必要かな、光魔法で十分だろうけれど」


 光魔法で前方を照らし、進んで行くと大きな階段があった。


 「随分と、ヒビが入っている。皆、気を付けて、足場が崩れるかもしれない」


 慎重に一歩ずつ、あまりヒビが割れていない場所を見つけて昇っていく。しばらく上って、疲れ始めた時、階段の終わりと外の光が見え始めた。


 「…ふぅ、着いた!」


 額に浮かぶ汗を拭い、全員の到着を待った。


 「取りあえず、ここで、分断と行こう。あたりの地図と、近くの森や、人通りの確認。街に行く組、後は、手当たり次第に探索するのもあるな。船で待機している子たちもいるけれど、船は数日後、第二次メンバーが来る予定だし、それまでは地下の港に待機だな」


 それぞれが希望する部隊に分かれ、行動に移す。因みに九柱は全員街組になっている。


 「街はどれくらいで着くのかな?」


 「えーっと現在計測中です」


 ギリアがモノクルのようなものをかけてミニクランクを回しながら、距離を計測している。


 「えーっと、1.2㎞です」


 近くも遠くもあらずって感じか。


 「どう?ルーツ、ここら辺は通ったことある?」


 「我は数回しか、しかし、人通りがあるこの道は懐かしいものです」


 大階段を上った後そこには、街まで続くであろう小さな道路がある少なくともここを行き来する程度には人通りがあったという事がわかる。


 静かに突き抜ける風に芝が揺れて、それにつられ、バッタが跳ねる。そんなことをよそに歩を進める。


 街まで近づくと看板が立っているのが見える。その看板は、真新しいようでつい最近に立てられたようだ。


 看板を見てみると、今まで通ってきた道は現在通行禁止と書かれて北 交易都市サディー、西 ライクルと書かれている。


 看板を見てルーツが口を開く。


 「ライクル、確か4つの集落が繋がって、村の名前が変わりその名前が確か、これだったような…」


 「ライクル、か…今はそっちに行く必要もないだろう、サディーの方へ今は行こう」


 更に街の方まで行くと街の方から人が来て軽く挨拶をしてくる。話を聞こうともしたが、身なりを見るに、全員観光などの目的で来たと思われる身なりだった。


 「特に気になるところは見受けられない、か」


 それからも、色々な人とすれ違ったが、特に不自然な点は見つからなかった。あえて言うのなら、街ではなく何故か村の方へ行っているくらいか。


 そう思っているうちに街に着いた。


 今いる場所の門は東門、他のところにも門があるらしいが今いる場所では見えない。


 少数で門をくぐる。


 「そこの人達止まってください」


 門をくぐると一人の門番に止められた。


 「あなた達、見ない顔ですね。もしかして、この街は初めてですか?」


 「ええ、今日初めてですね」


 その言葉に驚いた顔をした後少し考えるような顔をした後、笑顔で


 「そうでしたか、ではよろしければ、ご案内します。こちらへ、おい、ここは任せたぞ」


 もう一人の門番に任せた後、先導して、前を歩いている。


 「それにしても、なぜ私たちが初めてここに来たと?この交易都市は最近できたばかりで、色々な人が通るでしょう?」


 「確かにそうですが、日にちが経つごとに皆同じような顔ぶれになってくるんです。感覚って言うんですかね、皆さんにはそんなものを感じませんし、それに、そんな服のグループも見ていません」


 「それは、すごいですね。感覚だけでほとんど把握できるなんて、慣れでもしないと大変でしょう」


 「そうですね、それに…あっ」


 彼は何かに気付いたようで少し、声を潜める。


 「もう少し右に寄ってください」


 彼の目線の先には彼が来ている服の色違いの集団が歩いている。彼らが彼を視認すると露骨にいやそうな顔をした。


 「ふぅ、やれやれ、相変わらず嫌われていますね」


 「彼らは?」


 「違う自警団の奴らです。敵対関係みたいなものですよ」


 「自警団?あなたは門番では?」


 「兼任しているので、自己紹介が遅れましたね。うっかりしてました。では、ゴホンッ、僕はトオルと言います。自警団「ギガス」の副団長を任されています」

次回11月30日月曜日予定

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