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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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最古の義姉弟

 開国記念日当日、闘技場には若い人から元兵士だったであろう初老の人や、女の観客も多くいる。マーリン達はルールの再確認を何回も見直しているが何回も頷いている様子を見るにもう、修正箇所はないんだろう。


 国中にブザーが鳴り、声が鳴り響く。


 『これより、城塞都市ヴォルヘンの開国記念日と連邦共和国として発展した事を祝して記念祭を開催します。日頃の疲れさえ忘れ皆様、どうぞ、楽しんでください!!』


 ラファエルの声の後に国中に歓声が沸く。


 商業区では屋台が立ち並び、魔人が出す屋台には人間が、人間が出す屋台には魔人が長蛇の列を作っている。


 闘技場の観客席の一部関係者席の一番奥に一人の青年が足を組み、マグカップに口をつけながら、闘技場のフィールドを眺めている。すると後ろからズルズルとエキドナが這いずり青年の横に座る。


 「おかしいな、俺は君が隣に座ることを許しては居ないはずだが、それは侮辱するという事で受け取っていいのかな」


 「あらら、あなたも随分なご挨拶、こんな人だから私がいた時よりも魔人が弱くなるのかしらね」


 青年は笑顔を浮かべて、マグカップをエキドナに渡しながら、言い出す。


 「何とでも言え、力だけでは戦争で勝てん、地の利、時の利、そのような点を抑える事により戦いに優勢劣勢分かれる力任せだけでは何の解決にもならんよ、それこそ、僕の嫁は言っていた」


 「自分の孫娘にあなたの嫁の名前…あの子にとっては祖母の名前も言えなかったのに、言いたくてもその名前を言ったら、涙腺ゆるゆるになっちゃうのよね~他の人が言う時は平気なのにね。そういう所好きよ、愛しのお・と・う・と・ちゃん♪」


 青年が持っていた骨付き肉の骨に亀裂が入る。


 「よせ、お前に弟扱いされると虫唾が走る」


 「体を偽って安静に塔で待っていないで、さらに、心配で小心者な魔王ちゃまでちゅね~こんなところシンシアがみたらどう思うんだろうね」


 お互い笑顔でにらみ合う。


 「まぁ、それはともかく、ここに来たのはそれだけではないでしょう、顔が語っているもちろん、ただ純粋に闘いを見て楽しむって言うのもあるでしょうけど」


 「なに、自称初代魔王の姉君に話したいって言うのもあってな、やや、これは驚いたどうやら今まで話していたのは一人の謎の魔人ではなくその自称姉君ではないか、道理で頭が高くて恐れ多い奴だと思ったよ、それと」


 パシンッと尾を叩く。その先にはまだ手を付けていない料理が並んでいた。


 「これは、僕が買ったやつだ、自腹で買ってこい、エキドナ」


 「ちぇっ、あと少しだったのに、まぁお腹はすいていないし、いいや、そういえばあんたも気にしてるの反逆の福音…だったっけ?」


 「うん…そうだな、組織名に反逆がついているとなると、あの残党がどこかで生き延びていたということだ、根絶やしにしたと思ったが、ここまで、姿を隠すのに長けていたとは」


 「国中に広がっていたんだもんね、そのことについて少しだけ、教えてあげる、あの王様死んだよ、貰える情報はもらったって、お孫さんが止めを刺して今はギリアくんに渡された、培養槽がある施設は危ないものは解析して改良化して、ギリアの第二の研究所にしたって、これは次いでなんだけど、王様が死んだあとそれがトリガーになったように操られていたやつらも死んだってしかも、今まで受けたダメージが一気に襲ったようにね、大体の奴が血煙になって霧散したらしいよ、怖いわ~」


 ズズズッとコーヒーを啜り驚きを苦味で隠すように食事に集中する振りをしている。


 「でも、被害が最小限に抑えられているとは思うんだけどね、実はあの王様近々健康診断を偽って国中の民を全員操るつもりだったらしい、こうやって祭りが楽しく行われてるのも戦争が行われたおかげだね」


 「そのこと、レンは知っているのか?」


 「もちろん、と言うかその情報入手したのがレンだからね」


 「だから、こっそりと料理取ろうとすんのはやめろ!もう、お前は完全人間形態になれ!うっ、ごほっごほ」


 「激しい運動や感情の変化はフィジカルにも影響するから気を付けてね♪」


 シュルルとエキドナの蛇足がみるみる人間の足に変わっていく。


 「あなた、レンちゃんに教えていない事多すぎなんじゃない?異世界転生という関係ない人を巻き込んだという事だけでも呆れるけれど、最初から答えを出してもよかったんじゃない?」

 

 睨みながら、話を続ける。


 「あなたの考えも分からないわけではないけど、一歩間違えればあの子だけではなくあなたも危険なのはわかるでしょう、まさかあなた、魔人になれた恩をあの堕天使に返したいわけ?」


 「…まさか、しかし、その事は答えを言うのは待ってもらえるか?お前もいくつか仮説はあるだろうがその中に答えはあると思うが、それは心の中にでもしまってくれ、答えにかすりでもしたら、そこから導く事が得意だからなあの子は、僕ももう歳だいつまで延命できるかわからん」


 「…そう、だったら、この祭りをいっぱい楽しみなさい、いつぽっくり逝っても悔いのないようにね、私は焼きそばでも買いに行こうかしら、青のりとマヨネーズたっぷりのそれじゃあね、狼ベースの魔人様」


 「ああ、それじゃあね、蛇ベースの最上位の魔人」

次回4月20日月曜日予定

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