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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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ただいま

 あの戦いの後も忙しい時は続いた。元の生活、とはとても言えず、全員が重傷を負いながら、一ヶ月以上も絶対安静でリハビリも必要だと、言われた。


 中でも自分の怪我は深刻だったようで、内臓も骨もズタズタになっていたため、食事も指すら動かすことを許されずに、全身をギプスで固定されることになった。


 それから、更に時がたって、それから、それから―


 一年後


 「っん~~~~~っはぁ、やっと終わった、後はこれを送って…っと」


 「誤字脱字のチェックもせずに編集者頼りですか」


 「いいでしょう、今までの冒険譚、全部書いたんだし、これでも少し前まではまだまだ、安静状態だったんだ少しはいいでしょう、リエラ」


 「さて、どうでしょう、結婚の事もその他もろもろ黙っていた魔王様にお疲れ様なんてかける口は持ち合わせていませんので」


 「…今日の晩御飯アップルパイ」


 「お疲れさまでした、紅茶に合うケーキなどいかがでしょうか?」


 「流石にちょろすぎやしないか?」


 「それにしても、もうあれから一年ですか、体感としてはまだ、一週間前のことのように感じます」


 「そりゃあ、全員重傷だったからな、死傷者も多い事から考えれば生きているだけでラッキーだよ」


 「うわっ、マーリン来たの?」


 「さっきからずっと居ましたよ、あれからゴスペルの調査をすると次から次へと新しい証拠が出るわ出るわ、途中で抜けてきました」


 「あっちは大変でしょう、全く芋づる式のように捕まらなくて、関係者もまだ不明な奴が多いんでしょう?」


 「そりゃ、ルーツもホビルもギリアでさえ仮とはいえ、捜査総部長にされて次から次へと証拠がわんさか出てきて、ひどいくまが出来てましたよ」


 「そりゃあご愁傷様」


 「でも、私から見たら、魔王様が一番意外な行動をとるとは予想していましたが、予想を大きく上回りますね」


 「冒険譚を書いたこと?」


 「いいえ、記録は大事です私が言っているのは、その前、あなたが今までやってきたこと全てが愚かでもあり、一番知的な行動だったと思うんです」


 「というと?」


 「強者は強者の弱者は弱者の生き方がある。だけど、あなたはそれのいいところを知っているのに、あえて苦の道を選ぶ、それで成功させてしまう無限の可能性を求めてしまうのが、すごいんですよ」


 「確かに、私達は長い寿命を持つからこそ探究を早々に諦めて、適当な言葉で片付けてしまう、それを覆すのはあなたがいてこそなんですよ」


 「…そうだね、そうかもしれない」


 争い、抗争、戦いの後には必ず何かの進歩があるだけど、俺はいつも思う、人間はそのようなものは争う事でしか得ることを知らない、因果が無くなった今、それでしか証明の使用がないと思うのは当然だ、だけど、そのようなものじゃなく、世界に危機が迫っているのなら、どっちが救うではなく、協力して救うような、そんな世界がいい。今も世界のいろんなところで争いが起きている。それでもなお、それを止めて認め合う世界が出来つつある。


 そのために俺たちは―


 「魔王様、お時間ですよ」


 「あぁ、今いくよ」


 今、この世を見守っていくのだから


 『魔王様、お帰りなさい』


 「ただいま、帰って来ました!」


 ~fin~

遂に完結です。ありがとうございました。

次回作は単発、もしくは、七作で終わる連載物を考えております。しばらくTSFはお預けです。でも無理矢理ねじ込む事も…?

では改めて、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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