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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第一章 街はずれの錬金術師は元勇者様
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元勇者様の強敵 再び

その日の夕飯どき錬金術師ユウは強敵と戦っていた。

相変わらず圧倒的な迫力を持つティアの料理。


今日はハンバーグ…のはず。


うん、確かにハンバーグだ…


真上から見るのなら…ハンバーグ。


でも横から見ると高さが50cmある肉の塊もハンバーグと呼ぶのか?


頭の中でハンバーグの定義を考えてみたが答えは出てこなかった。

目の前にある肉の塊は明らかに幅よりも高さの方が大きい。


(これをハンバーグと呼べるのか?)


「ユウ君、火が通ってなかったら言ってね。」


「…う、、うん…」


やっぱり火が通っていない可能性があるのか。

と、考えるもティアの満面の笑顔の前では何も文句は言えない。



コッソリ正面の席の食事風景に目を向ける。

残念女神は今日も食べに来ており美味しそうにハンバーグ?を食べている。


物凄く幸せそうだ………ん?

なんか残念女神の食べているハンバーグ?の色が赤い気が…


まさか生だと気づかず食べているのか?


生だと気づいても美味しいと感じている可能性も…

この女神なら十分にあり得る!


生肉の味を覚えて噛みついてこないだろうな…

ありえないよな…と危険を知らせる勇者の勘を抑え込み右側の席を見る。



右側の席ではレイナがハンバーグを食べている。

レイナのハンバーグは普通の形だ。


あ、眼があった。


「フフン」


勝ち誇った顔をされたあとで鼻で笑われた。

師匠の扱いが酷くないか?



ティナは、まだ笑顔で僕を見ている。

期待している目だよね…あの目は…


(普通の高さに調整しながら食べるか)


と、戦い方を決めるとティナに笑顔を向けて…


「「いただきます」」


…は?


誰かの声と重なったことに気付くと首元に誰かの吐息が当たっていた。


危険を感じ席から飛び退く。

座っていた席を見ると金色の髪をした少女が不満そうな顔をして僕を眺めていた。


僕は彼女に覚えがある。


「エ、エリー…」

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