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姪とオンライン!  作者: 漆之黒褐
幕間 『APRIL FOOL'S DAY』
55/115

メイド in Business

「あんた、顔色が随分悪いね。そんな状態だとこの仕事は流石に頼めないね。元気になったらまたおいで」

 クエスト斡旋所なる場所を経由して各種お仕事(クエスト)を依頼してくれるNPCに直接話しかけてみると、たまにそんな門前払いの言葉が投げかけられてくる。大抵がモンスター退治だったり、ちょっと遠出が必要だったりするお仕事なので、まぁ仕方がないのだろう。

 本日3度目となる門前払いを言い渡してきたおばちゃんNPCに別れを告げて、まだ通った事のない道を選んで進む。新しい出会いを求めていざゆかん。その道中、出会うNPC達に片っ端から話しかけて、少し世間話をしつつ何か簡単なお仕事(クエスト)がないかを聞く。でも意外にない。

 美人女性キャラの俺が話しかけると、ほとんどの男性はちゃんと立ち止まって話を聞いてくれる。これが胡散臭い男性プレイヤーならば、NPC達も鬱陶しがって無視したりするらしい。ちょうどさっきその現場を通りかかり、その後で俺が話しかけるとそのNPCはちょっと鼻の下を伸ばしながら俺のお話を聞いてくれましたよ。美人補正助かりまっす。

 ただね……デートに誘ってきたり、住所を聞いてきたりするのは勘弁! 俺、そういう趣味ないから! ……あ、シン君は別ですよ。ぽっ……。

「簡単なお仕事、ですか? 流石に初対面の人に頼める仕事はないですね。仕事が欲しいなら斡旋所があるので、そこで探してはどうでしょうか。例え身元が不明な大陸外から来られた方達でも、斡旋所を通してなら仕事を受けれると思いますよ」

 若い女性さんに話しかけると、だいたいがこんな風に懇切丁寧な言葉が返ってきます。やっぱクエスト斡旋所を通さないとそう簡単には仕事くれませんよねー。もっとお嬢さん方と仲良くなればその限りじゃないと思いますけど、まだまだ俺の好感度は低いですからね。よっし、君も俺の攻略対象リストに追加だ!

 先に名前を名乗って、名前を聞く。ふむふむ、シェーンちゃんね。あれ、どこかで聞いた事があるような……。

 予想通り予定通り、この帰り道もまたまたクエスト発生ゼロ。そう簡単には野良クエストは発生してくれませんでした。

「あ、また来たんですね。たぶんまた来ると思って、今度は先にピックアップしておきましたよ、カズミさん」

 クエスト斡旋所に入ってカウンターに向かうと、向こうから先に話しかけてきました。流石にこれで本日5度目となるので、カウンターのお姉さん達も俺の事は覚えてしまったらしい。だって見た目女性キャラなのに、俺って男口調なんだもん。そりゃ覚えちゃうよねー。

「お、サンキュー。……うーん、やっぱり荷物配達とか、家のちょっとした手伝いとかが多いねー。もっと報酬の良いお仕事ない?」

「駆け出しの人に頼める仕事はそういうのしかありませんよ。それに、さっきからそういうお仕事は断られてばかりじゃないですか」

「いや、そうなんだけどね……」

「地道に頑張っていけばそのうち断られなくなって、報酬の良いお仕事も依頼出来るようになりますから。それまで我慢してください」

 やっぱいきなり楽な仕事で高額報酬というのは無理らしい。俺の美人補正も、カウンター向こうにいる美人なお姉さん方にはあまり効果がないみたいです。お隣では何やら口説いているプレイヤーさんがいますけど、いやはやそういうのは慣れてるらしく相手をしてるお姉さんは鉄壁鉄壁。あ、こっち見た。ちょっと手を振っておこっと。

「とりあえず、荷物の軽い配達の仕事だけ受けとくか。リリーちゃん、手続きお願いね」

「はい」

「……」

「……」

 あれ? なんでかリリーちゃんがまったく動いてくれない。あれあれ?

「えっと……カズミさん。登録カードを出して頂けませんと手続き出来ないのですが」

「おっと。すまんすまん。忘れてた」

 そうだよね、これがないと始まらないんだったよね。システムで勝手にピコピコしてくれる訳じゃないんだよね。意外に凝ってます、メイド世界さん。

 このクエスト斡旋所では誰でもお仕事(クエスト)を受ける事が出来るが、仲介している立場なので必ず個人登録が必要になっている。だってね、見ず知らずの人を依頼者に紹介する訳ですから、保証が必要ですよね。なので、最初は誰でも簡単なお仕事しか受けれません。

 クエストを達成していると、その達成率や状況にってクエストポイントが貰えたりします。いつどんなクエストを受け、達成したのたのかも記録されるみたいです。なので、失敗するとその履歴も残ってしまいます。門前払い履歴も残ってないといいけど……。

 ただ、あまりに達成率が悪かったり失敗続きだと、このクエスト斡旋所も依頼者に紹介するのを渋り始めます。最悪では登録抹消もあるとか。その際ブラックリストにまで名前が記載されると、近くの街にもその情報が伝わってしまい、この近辺でのクエスト斡旋所を利用したクエスト受注は出来なくなっちゃいます。

 だから、あまり気軽になんでもホイホイとクエストを受ける事は出来ません。非VR世界のゲームだと半永久的にクエストを受注する事が出来たりしてましたけど、現実に近いVR世界ではこういうパターンの方が多いみたいです。まるで異世界に飛ばされたような感覚だと思ってくださいな。

「登録者名、カズミ。エルファシルでのクエストランクD。クエスト受注可能数、最大3つ。現在の受注数、0。もう一度確認します。3つ全て荷物配達のお仕事で宜しいですか?」

「頼む。出来れば同じ方角で」

「申し訳ありません。一つは逆方向になってしまいます。今日中に届けて頂ければ問題ありませんが、どうしましょう?」

 何度か繰り返されたこのやり取り。実はあえてそういう風にしているらしい。相手を見るのもきっとお仕事なのね。まだまだ俺は信用ありませんから。

 さっきまでは同じ方角の荷物配達を2件と、その近辺にいるクエスト依頼者への紹介状1件という受け方を俺はしていた。荷物運びは、別の街のクエスト斡旋所からこの街のクエスト斡旋所へと届けられた荷物を、受取人の元まで運ぶという簡単なお仕事です。単なる手紙だったり、ちょっとした小包だったり。ただ運ぶだけなので報酬もすっごく安いけど、大抵が本日中というのばかり。

 まぁ、あまり勘繰るつもりはないが、遠くから届けられている荷物なので、別に本当は本日中に届けなければならない荷物ではないのだろう。ただ、登録したての人達は信用出来る者かどうか分からないので、被害金額の少ない荷物の配達というお仕事を期日をつけて行ってもらう事で、その人となりを観察。信用度の必要なより高額な荷物配達やクエスト依頼者への斡旋/紹介時の参考にしているのだと思います。

 逆に、信用度なんて見えないパラメーターに関係しないクエストもあります。例えばいつでも募集中の素材収集。○○のモンスターさんが落とすアイテムを大量に継続的に必要としている人達が出してるクエストは、3個納入とか10個納入とかみたいに小分けにして、いつでもウェルカムしていたりします。専用のカウンターまで設置されていて、はいって言って出せばOKです。

 但し、その手のクエストは一日に何度も受けられないのもあったりします。やたら大量に持ってきて納品しようとする人とかいますよね。いったい何処で手に入れたんですか? はい、競売やバザー、お店で買ってきました。……なんて事はよくある話です。

 損するのは当人だから別に良いですけど、まぁそれでも評価があがるかといえば上がっちゃいます。この場合、目的の場合には手段を選ばないという事を評価してくれます。当然、信用の方は微妙ですけどね。評価と信用はパラメータが違うのですよ。

 納品系クエストは他にも、大量に必要としていないアイテムとかの募集は期日と個数が指定され、複数の人が受けられなくなっていたりします。そういうのを受注する場合には信用度のパラメータが必要ですね。前述のように頑張って評価だけを上げた人は受けれません。

 あとは、クエストランクなるものもあるみたいです。一番下はDランクから始まり、この街だと上はAランクまで。これは逆に言えばAランク程度の難易度までしか扱っていませんという意味もあるみたいです。

 それ以上高い難易度のクエストとなると、緊急クエストと呼ばれたり、他の街じゃないと受けれないクエストになるそうです。一応、この街に関わる内容であればそのクエスト情報の紹介はしますし、そのクエストを実際に取り扱っている街でのクエストランクが足りていれば、仲介手数料を払えば代理発注も可能だとか。

 ちなみに代理発注した場合は、その瞬間に即達希望の荷物配達のクエストが発生します。何を運ぶのかって? そりゃあ、代理発注しましたよと相手先に伝えるためでしょう。仲介手数料はそのクエスト発注のための料金です。規定時間内に誰も受けなかった場合は、クエスト斡旋所お抱えの配達人が泣くそうです。実は割に合わないとか……。

「今日中に届けた事さえ確認出来れば、報告は後日になっても別に構いません」

 時刻は夜22時ちょっと前。そろそろレベル3の衰弱ペナルティが消える頃なので、出来れば一方向だけに済ませたかったけど……。

「お願い出来ますでしょうか?」

 ああ、もう。お姉さんったらとってもいじらしいんだから。そんな下から見上げる目線で懇願されたら、断れないじゃないですか~。軽く握った両手を胸の前あたりで合わせているそのしぐさが可愛すぎでっす。

 お姉さん、男を虜にするいけない術をお持ちですね。俺は見た目女性キャラだけど男っぽいから、きっとその技が通じると思って攻めてきてるんですね!

「う~ん、仕方ないなー。今回だけだぞ?」

「わー、ありがとうございます。やっぱり、カズミさんはとても頼りになる人ですね」

 ニコッとスマイル、営業モード。あああ……分かっている筈なのに、その営業スマイルでも俺の心はコロッといっちゃう。女性は魔物です。いつか成敗しちゃるー。

「では、これがカズミさんに配達をお願いする荷物になります。左から順に、南門にいるヨアヒムさん、西門にいるケリーさん、北門にいるアルバさんです」

 ……あれ? 全部方角が違いますよ?

「一つは(ヽヽヽ)どうしても逆方向になってしまいますが、宜しくお願いしますね。報酬は全て一律で各20FGになります」

 うは……騙された! そういえばリリーさんは俺の要望には応えてない! というか「申し訳ありません」って言われてるから、実は断られてる!?

 配達する荷物も、南門と北門で確かに一つは(ヽヽヽ)逆方向になってるから、嘘を吐いてる訳じゃないし……今日はエイプリルフールだけど、それとは関係なく見事に騙されてるー。

「それでは、いってらっしゃいませ」

 まるで悪びれる事もなくそう言ってくるお姉さんに、敬礼! 恐るべし、クエスト斡旋所のお姉さん……。



♪♪♪♪♪♪♪♪姪とオンライン♪♪♪♪♪♪♪♪



 ――っと、話しがそこで終われば良かったのだが。まだちょっと続きますよっと。

「おおお……まさかこれは、噂のリリーさん弁当か!?」

 南門のヨアヒムさんからの一言です。何となく予想はしていたけど、この配達のお仕事って、門勤めの衛士さんへの夜食の配達なんですね。

 以前ならこの時間帯でも2人一組で門の上に見張りに立って、もう2人が近くにある詰め所で仮眠待機だっった訳だが。あの強襲イベントで壊された門の中央で、しかも仮眠待機者のいない状況で一人寂しく頑張ってたヨアヒムさん。いくら大陸外来訪者(プレイヤー)達が来てからというもの"眠らない街"などと言われ始めていても、寂しいものは寂しいのです。

 お弁当を届けにきた俺が話しかけるや否や、それまで固く閉ざしていた口をペチャクチャと開くこと開くこと。別に効いてもいないのに、主にリリーさんの噂なる情報をゲットです。へー、そうなんだー。リリーさんってまだ独身なんだー。

「おぉおぉおぉっ! 遂に俺にも春がっ!? まさかリリーさんの手作り弁当が食べられるとは! 我が人生に一片の悔いなし!」

 西門にいたケリーさんからの一言です。いやいや、めちゃめちゃ悔いあるでしょうに。本当に春が来ているかはどうかとして、折角きた春を目の前に、そこで満足しきっちゃだめでしょ! ちゃんとその春をゲットしてから満足して下さい。

 それと、これ手作りじゃないよ? だって南門のヨアヒムさんが懇切丁寧に教えてくれたし。たま~にリリーさんが直接配達の手配をしているお弁当なだけで、作ってるのはリリーさんのお婆ちゃんみたいです。いつもは別の人が作ってるけど、たまにお婆ちゃんが代わりで作る事があるみたいですねー。そんな時だけリリーさんが配達手配するそうです。

 でも、夢は壊しちゃいけませんよね。だから、これはヒ・ミ・ツです。

「……これは夢か? 我等がアイドル、リリーさんから俺個人に対して差し入れとは。フッ、もてる男は辛いぜ」

 最後に、北門のアルバさんからの一言です。確かに一応名指しの荷物ですけど、別におっちゃん個人に対しての差し入れじゃないですよ? それに、他の門にいた若い衛士さん達は、明らかにおっちゃんよりもてそうな容姿でしたけどー。現時逃避するのは誰もいない所でお願いしますねー。

 あ、妻子持ちですか。しかも今の奥さんは三人目って……。でも仕事の関係上、あまり家に帰ってないんですか。うーん、それって実は金蔓(かねづる)にされてるだけじゃありません?

 以上、NPCさん達の声でした。お弁当を届けた後は、お弁当と一緒にリリーさんから受け取っていた証明書2枚に日付とサインを貰います。そのうち1枚をNPCさんに渡して、もう1枚は俺の提出用。あんまり証明に確実性がないように思えるけど、まぁ低ランクのお使いクエストに凝った仕掛けを使っても仕方ないしね。

 受取人のNPCとグルになって誤魔化しても、この程度のクエストだとあんまりメリットありません。ばれた時のリスクを考えると割にありませんよね。それに、例え失敗したとしても正直に誠実に対応した方が、実は却って信用度は上がる事もあるのです。全てのクエストを全て完璧にこなすなんて無理ですしねー。

 いやはや、それにしても予想以上に時間が掛かってしまいましたね。余裕だと思ってのんびり安全な道を選んでたら、意外と遠回りになってしまい少し危なかったです。

 ああ、24時を30分も越えちゃった。このメイド世界は1日25時間あるから、少し助かりましたね。

 さーて、残りの時間はちょっと錬金術にチャレンジしてみようかなー。こういう場合、マイホームがあるって便利だよね。別に街の広場とかにいけばプレイヤーさん達が集まって光を灯してたりするから光源には困らないけど、俺はあまりそういう所で生産したくないし。

 そういえばササメさんやリンネちゃんはいつもどこで生産とかしてるのかな。生産設備のある鍛冶場とかは当然夜は閉まってるし。まさか真っ暗闇の公園とかです? まぁでも、今日からはマイホームで出来るから……いや、ダメか。盛大にカンカン鳴らすととっても近所迷惑になっちゃうよね。うーん、夜は本当にどうしてるんだろ。

 その点、錬金術は五月蠅い音が鳴る訳じゃないから良かったー。マイホームでゆっくり出来ますね。ただまともな設備がまだないから、出来る事はと~っても少ないけど。

 ……ん? 何か俺、忘れてない? え~と、なんだろう。

『おかえりまさいませ、ご主人様(マイマスター)』

 おっふ……そうだった。このマイホームはやばいんだった。

 しかも今は深夜帯。幽霊さん達も活発化しちゃう時間です。

『お食事にしますか、お風呂にしますか? それとも……』

 ハッキリとした姿は見えないけど、安全な筈のホールにはずら~っと人影が並んでいました。ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ……いったい何人いるんですか!?

『私達全員と、いけない遊びを(ヽヽヽヽヽヽヽ)致しますか?』

 あの腕の数だけいた幽霊さん達に、俺は襲われました。

 うきゃーっ!

♪御意見、御感想をお待ちしています♪


リン「リンちゃんと」

チー「チーちゃんの」

「「あとがき劇場エクセレンツ!」」

リン「わー、わー、ぱちぱちぱちぱち」

チー「ドンドン、ぱふぱふ」


リン「また主人公の私の出番がない……リンちゃんのリの字もないよ」

チー「リンネちゃんのリの字はありましたけどね」

リン「私の存在があのちっこい羽虫に負けてる!?」

チー「果たして下克上はなるのでしょうか? 次週、乞うご期待です」

リン「ないないないない。下克上ない」

チー「リンねぇの野望・創造だと、リンねぇは煩悩寺で焼かれちゃう設定です」

リン「いつから私は歴史ドラマに!? そんな歴史もゲームもないよ!」

チー「それはこれから作ると言う事で……主に歴史の方を」

リン「そんなバッドエンドが確定してる歴史は作りたくなーい!」

チー「それはそれとして、クエストの話なのです。バッサリ斬るのです」

リン「うう……無念じゃー」

チー「今頃になってクエストの話が出るというのは随分と遅い気がしますけど」

リン「無視された……バッサリ無視された……」

チー「クエストは主に討伐系、納品系、配達系、特殊系の4つに分かれてます」

リン「クエスト受注します。依頼内容は、チーちゃんをバッサリ斬ること」

チー「基本的にどれも字の如しですね。討伐系なら、○○を倒してきて!とかです」

リン「つまり、今私が受注したのは討伐系クエストだね」

チー「定期的な掃除を目的としたものの場合は、30匹とか数値がついてきます」

リン「1時間ごとにバッサリ斬って衰弱にしたいから、一日25回斬っちゃう」

チー「何かしら街や村に被害を出した敵さんだと、特定名が固有名が出てきます」

リン「特定名チーちゃん、固有名セントアンヌ。被害者、私」

チー「他にも、まだ被害は出てなくても脅威を感じた敵さんの討伐依頼もありますね」

リン「ついでにおじさんもバッサリしちゃおうかな~。あ、ちっこい羽虫も斬らないと」

チー「次に、納品系クエストの話になります。毎日日替わりランチ状態です」

リン「今日はチーちゃんのもも肉を納品して、明日はチーちゃんの血液を納品かな~」

チー「薬草などの素材をみなさんに採集してもらい、一定量分毎日納品してもらうもの」

リン「チーちゃんの髪って錬金術に使えるのかな?」

チー「商人さん達が必要としているアイテムを納品してもらうもの」

リン「奴隷をお求めの場合はチーちゃんをご提供させて頂きます」

チー「職人さん達が必要としている鉱石類や、モンスタードロップ品等の納品」

リン「チーちゃんの爪は、意外と良い修理素材だったりする!」

チー「個人的にアレが欲しいコレが欲しいという我が儘関連の納品とかあります」

リン「私、チーちゃんの魂がとっても欲しいの……取ってきて。お願い!」

チー「配達系のクエストは、だいたい分かりますよね?」

リン「チーちゃんは生ものだけど、冷凍保存しないまま配達しちゃえ」

チー「ただ配達系のクエストは結構理不尽なものが多かったりします」

リン「あそこの崖の上まで運んで、海に向けてポイッと」

チー「どこにいるのかも分からない相手だとか、既に届け先は無かったりとか」

リン「あーもう! おじさん、いったい何処にいるの!?」

チー「配達という名を借りた確認クエストや調査クエストもあったりするのです」

リン「おじさんの生存確認のため、私達は毎年叔父さんちに遊びに来てました~」

チー「なので、楽だからといって何でもホイホイ受けてますといつか痛い目に……」

リン「ドッキリ作戦で行ったら、たまに留守だったりしてしょぼ~ん」

チー「最後に特殊系クエストですけど……基本、何でもありです」

リン「何でも、が一番困る……」

チー「例えば、何でも良いので依頼を5つ出してみよう、などのチュートリアル系」

リン「だから! 何でも、が一番困るの!」

チー「恋の相談事や、酷いものだと綺麗な人とデートしたいです、とかもあります」

リン「誰か私の悩みを聞いて下さい。チーちゃんが私の事を無視します」

チー「臨時講師の仕事や、交渉時のボディーガードなどもここに含まれます」

リン「教育的指導が必要だね! 天誅!」

チー「兎に角、討伐系、納品系、配達系に含まれないもの全部となっています」

リン「もうちょっと小分けにしても良い気がするけどな~。何でもは困る……」

チー「以上、クエストの説明でした。それではまた来週。ばいばいなのです~」

リン「そのままシメられた!?」

チー「おあとがよろしいようで」

リン「ちゃんちゃん?」



♪(こっちも)御意見、御感想をお待ちしています♪

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