姪と costume play
「という訳で、これからカズミちゃんの服装をコーディネートしたいと思います」
「わー、ぱちぱちぱちぱち」
「アハハ」
テンション上がりっぱなしの娘さん方?のすぐ隣では「俺は荷物持ちっすねー」と呟いているレイ君の姿。その手には既にいくつもの荷物がぶら下がり、シチュエーションとしてはよく見るのに現実世界ではほとんど見る事のない荷物まみれの残念男子君となっていました。
勿論その買い物資金を捻出させられたのはレイ君……じゃなくて俺ちゃんでしたよ、とほほ。レイ君は最初からお財布がすっからかんでしたからねー。しくしく。財政ピンチだったのが、財政再建が必要な状況に陥っちゃいました。
「という訳で、カズねぇ脱いで」
「嫌に決まってるだろ!?」
「うふふふふふ……だめですよー、カズミちゃん。おねぇちゃんの手を煩わせたらもっと酷い事になっちゃいますけど、いいんですかー?」
「シン君、助けて!」
「あ、着替えはあっちにある更衣室を使って下さいね。流石に衆人観衆の前で脱がれても困りますので」
「助ける気まるでなし!?」
「御免なさい。こういうの、もう慣れてしまったので……主にユダちゃんとかで」
着せ替え人形みたいにユリアちゃんの手によって服を脱がされているユダちゃんを想像する。なんかイメージがあわない。むしろユダちゃんが服を脱がす方かな? となると、必然的にその標的は……。
「シン君も苦労してるんだな」
「はい?」
ぽんっとシン君の肩に手を置いて同情する。シン君はしらばっくれてるみたいだけど、俺には分かるから。むかーしむかし、悪いお姉ちゃん達に無理矢理スカートとか着せられていた黒歴史を持つ俺には。シン君もリアルで姉がいるみたいだから、きっとそれなりに可哀相な悲しい子供時代を送ったのでしょう。
悪代官な姉に無理矢理に服を脱がされそうになって、淫らな姿になっている子供なシン君を思い浮かべる……じゅるり。やば……脳内妄想が強すぎた。ますます男の子なシン君に良からぬイメージを抱いてしまう。もう一人いる男の子なレイ君を見てちょっと落ち着こう。そういえばレイ君もちょっと可愛い顔をしてるんだよなー。こっちはそういう妄想は間違っても思い浮かばないけど。
「とりあえず、まずはこれとこれとこれですね。あと、これも着て貰いましょうか」
「センねぇ、私はこれもカズねぇには似合うと思うよ。あと、こっちとこっちね。いっそ水着も着せちゃう?」
「あ、良いですね。南東の方に行けばビーチもありましたから、今の内に水着も買っておきましょうか。そうすると、これとこれも着せてみましょう」
「オプションで麦わら帽子とこっちのパラソル傘もだねー」
「パラソル傘を持たせるとレースクイーンみたいになっちゃいませんか?」
「いいのいいの。今は着せて遊ぶだけだから」
「あ、そうでしたね。ならこっちにある浴衣コーナーもいくつかピックアップしておきましょうか」
「こっちの色物コスプレコーナーにあるのも着せちゃおー」
いやまぁ、いったいどれだけの着せ替えをさせるつもりなのか。女の子二人のウィンドウショッピングパワーは凄いですねぇ。そこにシン君が混ざってしまわないように俺がガッチリ捕獲しているけど、あんまり意味はなかったかもしれないな。むしろシン君を混ぜた方が間違った方向に向かわなくてすんだか?
「それじゃ、着せ替えるよー。カズねぇ達もこっちきてー」
「はいはい。諦めてお人形になりましょうかね」
「最初にポーズはこれでお願いね」
「ポーズもかよ!? ……悩殺はやらないぞ」
「そんなレイ君へのサービスはいらないから。ほら、早く早く」
渋々といった感じで更衣室へと入る俺達一行。その中には男の子なレイ君とシン君も混じっている。これから着替えるのは当然女の子キャラな男の俺ちゃんなんだけど、さてはてこれはいかなる辱めなのか。疑問形が浮かぶ俺ちゃん。
「何故に全員が更衣室に入ってるんだ?」
この店にあった更衣室は確かに広いのだが、そこに5人も詰め込まれればそれなりに狭く感じてしまう。といっても六畳間ぐらいの広さがあったので、そこまで狭いという訳でもない。ただ、数十着にも及ぶ商品を姪の二人がこの部屋に持ち込んでいるので、当然ながらかなりのスペースがその商品群に占有されてしまう訳で。
「え? もしかしてカズミ氏は試着システムを知らないんですか?」
「あー……なるほど。わざわざ服を脱がなくても、店の中であれば場所限定でまだ購入していない服でもボタン一つでぱっと着替えられる訳か」
「そそ。だから別に裸や下着姿にならなくても大丈夫なんだよー。でもカズねぇが望むなら私はそっちでの着せ替えでも良いけどー?」
「その案は全力で拒否させて貰う!」
いくら女の子キャラになっているとはいえ、自分の裸や下着姿を好んで見たいとは思わない。というか、その一線だけは守っておかないとね。自分の身体に欲情するって、変態にしてもかなりヤバすぎるって。危険危険。
「ところで、何だかかなり際どそうな服も混じってるみたいだが、それでも全員がいる中で着替えるのか?」
「気にしない気にしない」
「あ、俺の事は気にしなくって大丈夫っすよ。やばめ系になってくる後半は壁の方を向いてますんで」
シン君を見ると、同じように頷いている。但しその顔には苦笑いが浮かんでいた。どうやらこういう事もいつもの事らしく慣れているらしい。センねぇちゃんとマリリンとはまだ一週間程度の付き合いなので、どちらかというとここにはいないユリアちゃんとユダちゃん及びシン君の姉その他大勢といった所か。
リアルでそうなのだから、随分な苦労人だなー二人とも。レイ君はもう明らかにそうだけど、シン君もちょっとマゾっ気体質なのかもしれない。じゃないと耐えられないよ、あの黒歴史には。
「んじゃ、一着目」
「わくわく、わくわく」
マリリンの擬音語を聞きながら、脳内コマンドで装備欄を呼び出す。視界に今現在俺が装備しているものと同様のものを装備した人型の枠が表れた。その人型をした全身の部位からいくつもの線がのばされ、その部位に装備している装備品のグラフィックを簡易的に表しているアイコンと装備品名を表示している。ただ、そのほとんどは空欄。どうせレベルは上がらないからと初期装備から全く変えていないために……。
その装備欄とは別に、横には見覚えのない四角い枠欄が。恐らくこれが試着システム欄なのだろう。センねぇちゃんから一着目の装備を受け取ると、その試着システム欄の更に横側に新しくアイコンが追加される。そのアイコンを試しに試着システム欄に移動させると……。
「お……」
今現在着ている装備と手に持っていた装備品がもやもや~っとぶれたかと思うと色と形を変え始め、程なくして手に持っていた装備品へと服装が変化した。
「カズミちゃん。ポーズポーズ」
「はいはい」
戦闘用の装備品を買いに着ている筈なのに、何故かワンピース姿となったまま俺は適当にポーズを取る。えっと……この場合は、可憐なお嬢様風かな? 右手を頬に、右肘に左手を添えてアラアラ~的な。小首を傾け、ちょこっと身体をしならせながら鏡に対して少し斜めに向き合う。
「カズミ氏、意外とノリいいんですね。似合ってますよ」
「おふざけする時はプライドを捨てろってね。楽しませるべき時には自分も楽しまないと、いつまでたっても地獄を見る羽目になるってのは経験済なんだ」
そう……嫌々付き合ってますといった姿勢を取ってると、着せ替えしてる悪魔達もなかなか満足する事が出来ずに、結局延々とその地獄が続いてしまうという悪循環。
「という訳で、シン君はこれなんか似合うんじゃないか? レイ君の場合は、まぁ百歩譲ってこれでも着て貰うか」
「え!?」
「はい~!?」
「嫌とは言わせんよ。嫌とはな。地獄は道連れ世は情け。所業無情な響きありってね」
「いや、全然意味分かんないっすから! しかも色々間違ってるっすよ!?」
「えーい、強情な奴め。無理矢理着せてやっても良いんだぜー」
「わー、服を引っ張るなっす! 分かったっすから、俺も着るっすからズボンを下ろそうとするのをやめるっす!?」
「堕ちたか……つまらん。なら次はシン君の服でも脱ぎ脱ぎさせるか」
「いえあの……カズミ氏、その手付きはちょっと危ないですよ。それに僕は別に抵抗はしていないんですが」
「よいではないか、よいではないか」
「あのっ!? ああ、マリリンも勝手にボタンを外さないで下さい!」
一瞬にして胸元のボタン全解放されたシン君が胸元を押さえながら部屋の隅へと後退っていく。しかしその背後には気配を消したセンねぇちゃんの姿が! 哀れシン君、両腕を拘束されてしまい抑えるものがなくなった胸元に隠れていた超小振りな双丘が今まさに見えようとしたその時! シン君の姿は戦闘用装備へと変化した。
まぁ、脳内だけで装備変更指示が出来るのだから、両手を塞いでも特に意味はないよな。意外と冷静なシン君でした。でも良いもの見させて頂きました、ごちそうさまです。
――ところで、なんでこんなにちょこっとドキドキしてるんだろ、俺くん。男の裸なんて見ても全然嬉しくもない筈なのに……。
「カズミちゃん、今度はこっちに着替えてくれませんか?」
「あ、ならこれとこれもお願いねー」
「……シン君はこっちな」
「とほほ……俺が泣く泣く着替えたってのに、誰もまるで目を向けてくれないんすねー」
可愛い顔をしてればそれなりに似合う筈の服を選んだというのに、まるで似合っていなかったレイ君の事は放っておいて。シン君の姿がいつ切り替わるのかとチラチラ見ながら、センねぇちゃんとマリリンから次のリクエスト品を取る。
っと、その前に。今現在着ている試着品を外すにはどうするのか。それに、試着したがために手元から消えてしまった装備品が、試着を外すとどうなって返ってくるのかを確認する。試着システム欄にあるアイコンを、右側に移動。するとまたもやもや~っと着ている装備がぶれて、元の初期装備へと戻る。と同時に、目の前の空中に綺麗に折りたたまれた試着品が現れて、次の瞬間バサッといって床に落ちた。
「あ、カズねぇ、ちゃんとキャッチしないと。リリースしちゃだめだよー」
リリースって、キャッチしないって意味じゃないんだけど~。でも言いたい事は勿論分かってるのでツッコミません。しかしなるほど、こういう風に投げ出されてくる訳ね。次からは気をつけないと。
ちなみに、トゲトゲした刃の鎧みたいな装備品の場合はいったいどうするんだろ。キャッチしたくないよ?
などという俺にはきっと縁はないだろう事を考えつつ、新しく受け取った装備品を試着システム欄へと移動させる。複数の装備を受け取ると、当然試着システム欄の隣に複数の装備品が表示される。その全てを一塊として一気に試着システム欄へと放り込む。わざわざカーソル等で範囲指定する前時代のマウス操作のような事はしない。思うだけで簡単便利な操作システム様々です。
先ほどと同じように手に持っていた装備品が消えて、着ていた装備も切り替わる。うん、今度はちゃんとした戦闘用装備だな。軽鎧に厚手の手袋、ミニスカな革製の下衣に膝上まであるロングブーツ。それと何故か豚さんマークがついた冠と首飾りにイヤリング。
いやいや、後半の豚さんアイテムはいったい何ですか!?
それよりも気になったのは、試着システム欄に放り込んだアイコンが全て真っ赤に染まった事だった。たぶん、これはレベルが足りないから装備できませんよ的なニュアンスか、それとも装備は出来るけどレベルが足りないから大幅に能力が下がりますよ的な意味合い。特に豚さん装備の真っ赤さはダントツ。ほとんど塗りつぶしといっていいぐらいの色合いだった。
「なぁ、アイコンが真っ赤になってるんだが、これはどういう意味なんだ?」
「え、真っ赤なんですか? その装備、きっと呪われていますよ。取り外せなくなるので注意して下さいね」
呪われていますよって意味なのかよ!? 当然、慌て始める俺。
「大丈夫っすよ、カズミ。試着なら外せるっすから」
「そ、そうか……それ以前に、何で街中の店で普通に呪われた装備品を売ってるんだよ。そんなの試着せずに買って間違って着けたらクレームもんだろうに」
「そこはほら、最初の街だからじゃないっすからねー。呪いの程度は低いし、教会にいけば格安ですぐに解除出来るっすから。注意を促す的な意味で売ってるんだと思うっすよ。プレイヤー露店じゃなくてちゃんと試着できるお店で買って下さいねー、それと試着は大切ですよーってな感じで」
いやいや、それでも大枚はたいて買った装備が呪われてたら、クレームするだろうに。
「ちなみに、このお店で買える装備を呪い解除すると、壊れるっす。普通は壊れないんすけどね」
完全クレームものだ! 明らかに狙って売ってるだろ!?
「ところで、カズミ氏。なんでオークを象ったアクセサリーをつけてるんですか? 言っては悪いですけど、もの凄く趣味が悪いですよ」
「選んだのは俺じゃないってのには、当然気がついてるよな、シン君」
「猫の着ぐるみを着せられた腹いせと思って下さい」
うん、可愛いよシン君。寝間着に一着いかがですかー?
と、人型サイズのプリティーな猫さん姿なシン君に癒されていると、試着室の外に人影が現れた。まさか覗きか!? などと思っていると。
「お客様、少し宜しいでしょうか?」
まったくためらいもなくカーテンをシャーっと開けてしまう女性店員さん。というか開けるなよ、恥ずかしいだろ。俺の方をチラ見してきたその女性店員さんの眉がピクリと動かいたのを俺の瞳は逃がさない。みーたーなー。
「あれ、みっちゃんどうしたの?」
何故かフレンドリーに女性店員さんの名前を呼ぶマリリン。えっと、みっちゃんってNPCさんだよね? そっかー、NPCさんでも仲良くなれるんだね。そういえばレイ君も少し前にNPCさんをナンパして楽しんでるプレイヤーがいるって言ってたな。俺も色んなNPCの女の子達と仲良くなろうかなー。メモメモ。
「申し訳ありませんが、緊急避難の通達があったためお店を閉める事となりました。ですので、お客様方もすぐにお逃げ下さい」
「はい?」
え、どういうことですか? 緊急避難ってなんですか? あれ、もしかして訓練とかじゃないですよね? ですよね?
「凶悪な魔者の大群が街のすぐ側まで迫っているそうです。街の衛士達や冒険者の方々も撃退しようと頑張っているそうですが、敵軍の総大将は恐ろしく強く、討伐に向かった第一陣は既にアッサリと壊滅したそうです」
「魔者の」
「大群」
「ですか?」
順にセンねぇちゃん、マリリン、シン君が一言ずつ言ってその言葉を繋げる。その顔には当然、疑問視するような表情。
「この街は……もう、終わりです」
対して女性店員さんは酷く険しい表情をして、冷静にそんな絶望的な言葉を言ったのだった。
♪御意見、御感想をお待ちしています♪
リン「リンちゃんと」
チー「チーちゃんの」
「「あとがき劇場スーパー!!」」
リン「わー、わー、ぱちぱちぱちぱち」
チー「ドンドン、ぱふぱふ」
リン「あれ? いつの間にか第25話になってる? なんでだろ……」
チー「今日はいい天気ですねぇ。こんな日には日向ぼっこしたいです」
リン「ま、いっか。私は外で遊ぶのが気持ちいいと思うよー」
チー「リンねぇ、今日の狩りは少し中断して、お昼寝しません?」
リン「お昼寝って……チーちゃん、今私達は一応寝てる最中なんだけど」
チー「それとこれとは別なのです」
リン「ん~、まぁ別にいいけど。それじゃ、どこで寝る~?」
チー「人気がない所がいいですよねー。それでいてモンスターさんもいない所が」
リン「この辺にそんな所あったっけ……」
チー「ない……ですよね、やっぱり」
リン「うん。人気がない所は探せばいくらでもあるけど、モンスターさんはねぇ」
チー「こんなに広いのに、モンスターたくさんいすぎです」
リン「というより、巡回型が地味に頑張ってて死角があまりないんだよね」
チー「となると、やっぱり街の中ですかね」
リン「プライベートエリアちょっとレンタルする?」
チー「うう……今はとっても金穴なのです。金穴の予約が入ってるデス」
リン「あー。気が付いたら防具ボロボロだったからねー」
チー「まさかあの時の死で防具が壊されてたとは思いませんでした」
リン「うん。道理でちょっと身体が軽いと思ったよ」
チー「一応は予備の防具がありますけど、ちょっと心許ないのです」
リン「そういえばさ。武器と防具だけ、アイテム欄が別なんだよね」
チー「そうですね。お菓子さん達とごっちゃにならなくて助かってます♪」
リン「だよねー。このゲームだと、アイテム格納ってデータ処理じゃないんだよね」
チー「ピピっとボタン一つで操作出来るのは試着だけなのです」
リン「あれはあれで便利なんだけどね。なんで試着だけなんだろ」
チー「しかも試着室限定でのシステムですよね」
リン「他のアイテムは、異空間にぎゅうぎゅうと押し込めないといけないんだよね」
チー「バッグの中に詰め込まないといけないシステムよりは楽なんですけど……」
リン「でもそのアイテム収納用の異空間もあんまり大きくないし」
チー「何より探すのが大変です。整理整頓必須です」
リン「整理の仕方間違えたら、大変な事になる事があるし」
チー「うう……それで一度、蟻さんの唾液入り瓶が倒れて、お菓子が全滅した事が……」
リン「それはちゃんと詮をしてなかったチーちゃんが悪いと思う」
チー「しくしくなのです」
リン「それにしても、色々と設定でおかしな所が多いよねー」
チー「この世界の仮想現実に、無理して便利さを継ぎ足してるって感じですか?」
リン「うん。ゲームの世界だからっていうシステムが、なんか中途半端」
チー「いっその事、そういう設定を全部なくしてみるとどうなるのでしょう?」
リン「それ、真っ先に困るのが死亡判定だと思うけど」
チー「あ、そうですね。死んだら本当にジ・エンドですね」
リン「それでなくても街の人達には凄く不思議がられてるんだし」
チー「海の向こうから来た人達だから、と無理矢理納得している感じがありますね」
リン「だよね。信仰が違うからその恩恵も違うんだ、って思われてるみたい」
チー「死なない恩恵というのは流石に与えすぎだとは思いますけど……。」
リン「でもオンラインゲームだと、それないと厳しいよねー」
チー「あ、でもでも、死んだら終わりっていうオンラインゲームも一応ありますよ?」
リン「え、あるの?」
チー「はい。といっても、やっぱり完全に死亡する訳じゃないみたいですけど」
リン「あ、復活あるんだ」
チー「蘇生や転生が出来るみたいですね。一部、能力の引き継ぎも出来ます」
リン「結局、死なないんじゃん」
チー「蘇生に失敗すると本当に死んじゃうみたいですけど」
リン「あ、つまりシステム的に強制キャラ削除みたいなのがあるだけなんだね」
チー「みたいです。なので、通常よりもかなりハラハラドキドキなのです」
リン「それに比べたら、この世界の死亡システムはぬるいよねー」
チー「死ぬ、という事自体が出来ないようになってますからね」
リン「その分、ペナルティがものすっごいけど! 衰弱嫌い!」
チー「……そろそろ現実逃避しに、お昼寝しましょうか。リンねぇ」
リン「だね。じゃ、みんなそろそろバイバーイ。また来てねー」
チー「お休みなさいなのです。お寝むなのです。またなのです」
♪(こっちも)御意見、御感想をお待ちしています♪




