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Eyes of diamond and Escape  作者: 空と色
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ラーシャSide 逃亡

本を眺めていて気になることがあった。

イリューストの瞳について色々調べているわけだけど、なぜだろう。

たまにこの水晶トンネルも出てくる。

情報が少なすぎて何がどうなっているのかまったくわからない。

どこかの研究者の日記から探さなきゃダメって事よね?これって。

思わずため息が漏れた。

まだまだ先が長くなりそう・・・・・・。

にしてもこのキノコ、よく動くわね。

なんだか気持ち悪いわ。

イリューストをちらりと見たがキノコも何もまったく気にしていないようだった。

歴史上消えたはずのダイヤモンド・アイをもつ・・・・・・かもしれない青年イリュースト。

彼が本当にその民族だとするなら、謎が多すぎる。

なぜ彼一人が生き延びたの?

なぜ誰も彼の存在も、出身も知らないの?

なぜいまさら命が狙われているの?

どうしてその民族とこの洞窟が関係してくるの?

歴史に残されているのは水色の瞳をもつある一定の場所に住んでいたとされる民族の目が興奮状態にある時、あまりにも美しかったためにその民族たちは酷い虐殺にあって、瞳だけ抉られるようになった。

そのむごいやり方もすべて憎しみに駆り立てられた民族たちの目を奪うためのものだった。

強い憎しみは強い興奮となって表れ、彼ら、あるいは彼女らの瞳をより一層輝かせた。

興奮状態で殺すことでそのまま輝きは失われずに死後硬直するのだとか・・・・・・。

後にその民族は滅んだ・・・・・・しかもその高値取引からダイヤモンド・アイではない水色の瞳を持つ民族達も殺された。それは、ダイヤモンド・アイの偽物流通だった・・・・・・って。

そしてこの本が言うには民族の正式名は残らずに、皮肉にも虐殺時に使われていた名前だけが残った。

って、それくらいしかあんまり詳しいことは書いてないわね。

で、その残った名前が、ダイヤモンド・アイ。

関係ない民族まで巻き込まれて水色の瞳を持つ人たちはみんな居なくなってしまった。青い瞳はすぐ偽物とばれるため、青い瞳の民族はその難を逃れたけど、ひどいにも程があるわ。

誰もが望んで水色の瞳の民に生まれたわけじゃないのに他人の欲のために虐殺されるなんて・・・・・・。

でも・・・・・・現在では民族の名前も失われて、その民族は皆全滅したと言われているのにどうしてここにあるの――……?

「あのー・・・・・・ラーシャ・・・・・・さん?」

キラキラしている瞳があたしを戸惑いながら見ている。

あれ・・・・・・あたしまたっ!

「ご、ごめんなさいっ!」

あたしはパッとイリューストの顔から手を離した。

イリューストは頬を人差し指でかくと、あたしに言った。

「もしかして・・・・・・僕の事でなんか考えてる?というか・・・・・・悩んでる?」

「え?」

「ああ!いや!その!勘違いだったらいいんだ!ごめんなさいっ!」

あわてて頭も手も横に振るイリューストを見て思わず頭も手も、もげそうだと思ったら笑えた。

「アハッ・・・・・・違うの。ただ、どうしてそう思ったのかなぁって思っただけよ。」

「いや・・・・・・その、僕を見てため息を吐いたり、僕の顔とか・・・・・・ガン見してるなぁって時あるから。」

「そっか、それじゃさすがにわかるわね。でもまだ知らなくて良いわ。あたしも確信はもててないから。第一、あなた自身が何者なのか知らないなら知る必要もないのかもしれないし。」

「僕自身が・・・・・・何者か・・・・・・?」

イリューストは眉間にしわを寄せるとあたしを見た。

「それ、どう言うこと?」

「そーゆーこと。」

警戒心がイリューストのせいでかなりゆるんでいたらしく、あたしは後ろから何かが近づいてくるのに気付かずにいた。

もちろん、なんの訓練もしていないイリューストが気配に気付くはずもなく。

前だけを見ていた。

これは下手をすれば“生死をわける旅”だということを忘れていた。

すこし、油断をしすぎていたみたい。

鳴き声が聞こえて振り向いた時には遅かった。

飛び掛かられてて、記憶はそこから先、途切れてしまっている――……。


作「どうよ?イリュースト役にたったでしょ?」

ラ「いつの話よ……。」

作「前回話し忘れたんだよ!」

ラ「まぁ……すごいとは思ったけど……。」

作「友達にも突っ込まれたよ……制限つきだったんだ?って。」

ラ「ね~あれって、時間過ぎちゃったらどうなるの?」

作「最初っからやり直し。しかも文字も変わってくる。」

ラ「え?それだけ?でも、地味に嫌な謎解きね。」

作「どんどん難易度上げていく予定だよ。」

ラ「やめなさいよ、確かにイリューストはすごいけどそこまで期待できるか謎じゃない。」

作「だってさ、イリュ。」

イ「ラーシャぁぁ……ひどいよ~。」

ラ「うわ!?イリュースト、そんなとこに居たの!?」

作「はい、ずっと作者の後ろでいつラーシャを驚かせようかと待機してました。ね?」

ラ「あ、あなた……悪趣味ね。ほら、イリューストもそんな情けない顔しないの。」

イ「僕ってどれだけ信じられてないの~。」

ラ「な、信じてる!信じてるわよ!信じてるけど……。」

イ「けど~?」

ラ「実力は……弱い……じゃない。」

イ「いたた……。(心が激しく痛いよ、ラーシャ……。)」

ラ「どうしたのよ?」

イ「なんでもないよ。(弱々しくニコ)」

作「(あ~あ)じゃあ、今回はココまでです!ありがとうございました!」

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