彼女
更新遅れてごめんなさい! 何時も、小説を書いてた機械が壊れたので新しくタブレットを買ってました! まだタブレットのキーボードに慣れていないので執筆スピードが落ちると思いますがご了承下さい!
暇だ。とてつもなく、暇である。昼飯を忘れたため、足の赴くままに学校の屋上まで来たのは良いものの、本当にすることがない。お腹が空いた。昼飯くらい素直に友達に恵んで貰えば良かったのだが、昼飯を忘れたということで友達に笑われるのが何と無く嫌だったのでからかわれることよりも空腹を選んだのである。何か起きねえかなあ。
「ちょいちょい、少年」
突然、背中を何者かにつつかれた。女の声だ。
「ひっ!? だ、誰だ!?」
慌てて俺が振り返ると、其処には笑顔を浮かべている銀髪で短髪の少女が居た。
何と無く、怪しげというか、不気味な雰囲気を纏っている。そして、体の至る
ところには絆創膏が貼ってあった。
「私」
「いや、だから誰だよ。というか、何で此処に居るんだアンタは。ウチの学校の
屋上は立ち入り禁止だぞ」
「そっくりそのままその言葉を少年にお返しするよ。キミ、誰? 何で立ち入り禁止の屋上に居るの? 少年って、不良少年なの?」
「......不良のつもりはない。俺は上里。二年の上里徹也だ。此処には暇なときたまに来るんだ。教師が見回りに来たりすることもないからな」
俺の言葉に彼女は『ほへえ~』とわざとらしく、興味深そうなリアクションを取った。
「私は三年の邪答院梓って言うの。私もよく、此処に来るんだ~。良いよね。此処。景色も良いし。てか、二人ともたまに此処を訪れてたのに今まで会わなかったって凄い確率だよね。もしかしてこれって運命?」
「……いや、単純に俺が此処に来ることが少ないのが理由だと思いますよ」
彼女が自分より年上だと知った俺は敬語を使ってそう言った。
「少年ノリ悪いね」
「邪答院先輩のノリが可笑しいだけでしょう」
俺はため息を吐きながらそう言った。本当にこの人は何がしたいのだろうか。
そして、あの絆創膏は一体……。
「そんな不審者を見るような目で見ないでよ」
邪答院先輩は茶化すように笑った。単に怪我をしただけの可能性もあるしあまり深入りはしないでおこう。『心配してくれてるの?』とか言ってからかわれても嫌だし。
「実際、不審者にしか見えないんですよ。普通、名前も知らないような奴に話し掛けますか」
「や、確かに私だって誰彼構わず話し掛ける訳じゃないんだよ? でも少年は何か話し掛け易そうだったから。何て言うか、邪気がない感じ?」
「もしかして馬鹿にしてます?」
「どうだろうね」
掴み所のない口調でそう言った彼女に俺はまたしてもため息を吐いた。
何だか、精神的にどっと疲れた。
「はあ……。今日はもう教室に戻ります」
三度目の溜息を吐いた俺は邪答院先輩にそう言い残して、彼女に背を向けた。
「またね」
先程の彼女のノリからするとありえないくらいにあっさりとした別れの挨拶。てっきり、引き止められるものと思っていた俺は肩透かしのような気分を味わった。




