第十陸話 新装
過去に一つ僕の能力の一つである創造魔法で新種の魔法を作った。
他人の記憶からその人に関与してきた人の記憶もコピーできるという魔法だ。
この魔法によってヘリなどの製造や教育が可能になったのだ。
そこで弐島を読んで同期の航空科の戦闘ヘリ搭乗員の記憶を拝借してヘリの製造や操縦マニュアルを完成させることに成功した。
相当の魔力を消費することになるのだが訓練のおかげで大体の魔力はついていた。
僕が知っている異世界転生ものと違ってスいるページがないから困るな~。
新型迷彩服が完成した翌日、一、二、三、四号機が完成した。
一機目はCH-47JA輸送ヘリコプターだ。
自衛隊でよく見かけるプロペラが二つ付いた長いヘリだ。
隊内の愛称はチヌークだ。
二機目はAH-64D戦闘ヘリコプターだ。
シン・〇ジラで機関銃を命中させていたアレだ。
自衛隊内での愛称はアパッチ。
三機目はUH-1J多用途ヘリコプター。
災害時などに物資を運んでいる光景をよく目にするだろう。
自衛隊内での愛称はヒューイ。
四機目はAH-1S対戦車ヘリコプター。
自衛隊内での愛称はコブラ。
〇ジラでお馴染みの「目標の形状が報告と違う!」のヘリコプターだ。
この四機が出来たので今日は試しに飛ばしてみようと思う。
搭乗員は魔法で作り出そうと思う。
まず人型の物体を固形魔法で生成し、そこに命を吹き込む生命魔法をかける。そしてこの前拝借した航空科隊員の記憶を吹きかければもう立派な搭乗員の完成。
顔立ちはこの国の民と何ら変わりないようにしておいた。
といっても性格までも自分で創るのは難しいらしく創り上げた搭乗員の顔も個性はばらばらだ。
まあ仕事の働きぶりには大差ないしいいだろう。
「こちら一番機チヌーク、離陸します。送れ。」
本部に居る俺のもとに無線連絡が入った。
もちろんその他二、三、四号機からも同じ無線が入った。
彼らはいわば人造自衛官だ。
響きは怖いが一見するとどこにでもいる人間だ。
試運転も無事成功し各基地への配備も半年中に完了するだろう。
何度も言うが実際に戦争は起こしたくない。
だから次の開戦にはサリエールの技術力を双方無血で知らしめ相手の出鼻をくじいてやる。
という作戦方針で行こうと思う。