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しちせき 14.4光年の軌跡  作者: 主道 学


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エピソード 11

「うん? カプセルが?」

「そうよね! 空から落ちてこなくなった!」

「ここは山頂だからかな……いや、違うよな?」

「そうよね。なんでだろう?」


 満開の星空の元参道を延々と歩き。幾つものまるで無限にあるかのような鳥居をくぐって行くと、一際大きな七色の流れ星が数え切れないほど南の方へ落ちていく。


「さすがに、疲れてきた……どんだけ長いんだよ。この参道?」

「あ! 光太郎! あの人! 光太郎のお父さんじゃない?」

「え?! ……マジか?!」


 空を見上げていた光太郎が、鈴姉の指差す方へ向くと、ちょうど、参道から社殿が見えてきたところだった。そして、光太郎はギョッとする! 


 本殿の前には、一人の神主が佇んでいた。


「父さん? なんで……?」


 神主の正体は光太郎の父親であった。政府高官でもあった梶野 伸次郎は、その神主の服装をしてこちらにお辞儀をした。


「光太郎。こっちへ来なさい。星宗さまが御呼びだ」

「え? 本当に光太郎のお父さんよね?」

「え? ああ、声も同じなんだし……神主さんの格好しているだけだし……鈴姉。ちょっと行ってくる! ここいらで待っててくれ! なんか、いや、何もかも変なんだ!」

「え……ええ」


 光太郎は、手招きする伸次郎の後を追って、本殿へと入ろうとすると、茶色が基調の普通の服を着た老婆も、本殿前で待っていた。


「うん? この人が星宗さまかあ。こんにちは」

「こんにちは。でも、違います。星宗さまは奥にいらっしゃいますよ。光太郎さんも、遠方にも関わらず良く来てくださいましたね」

「こら……。 光太郎。この人は星宗さまに代々仕えている銭野族という一族の人で銭野ぜにの 丸子まるこさんだ」 


「あ、ごめんな。間違えちゃって……俺はてっきり、あんたがここの偉い人だと思っちゃって」


 光太郎たちは、廊下を歩いて会話していた。


 それにしても、綺麗な廊下だなあ。埃一つもなさそうだ。

 光太郎がそう思っていると。


 しばらく歩く間もなく。丁度、廊下に垂れ下がる紅い木の傍から話し掛けられた。


「よいのです。それより、早速でわるいのですが、三番目の船を使います。光太郎さんは先日、駄菓子屋で出会った人の子でありましたね。本当に宇宙は広いですね」 


「ああ! この人か! 昨日、駄菓子屋で会った時がある! ……ひょっとして? 星宗さまって?」

「そうです。……人の子よ。これから、あなたは船に乗って宇宙へ行くのです。もう、宇宙大戦が始まってるかも知れません。急ぎましょう」


 星宗は、立派な背丈の世にも見目麗しい少女だった。

  

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