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寂しさや感謝

こんにちわ!


一週間投稿を休止してしまいまして申し訳ありません!


これからはこの様なことが無い様に頑張ります!


それではどうぞ!


第22話 寂しさや感謝

あれから数時間後の夜


僕とほむらは夕食の準備をしていた


いつもは一人で料理しているのに、なんで二人で作っているのかというと……


珍しい事に妹が、『たまには一緒に作ろうよ!』と言ってくれたから一緒に作ることにしたんだ


きっと一人で黙々と作るより、協力して作った方が楽しいだろうし、兄妹で完成させた料理を食べてる時に会話が弾めば良いなと思い、今に至る


そんなこんなを考えていたら、隣からテンションの低い声が掛かってきた


「ねぇ〜お兄ちゃん……」


そしてテンションの低い声は、ほむらの声であり、何かを尋ねている


「今さ、私たち料理をしてるんだよね? なのに何を作るのか聞かされてないんだけど……」


尋ねてきたものは、当たり前と言えばそうなんだろうが、料理の名前だった


実は内緒にしたかったのだが、聞かれてしまったので仕方ないなと思い、話す事にしようと頭の中で結論を出す


「後々分かる事なんだけど、今知りたい?」


なぜ内緒にしたかったのかというと……自分が作っていく物が完成に近づく中で、徐々に形が分かる楽しさを知って欲しかったからだ


そして、誤魔化せる可能性は無くもないけど少しだけずるいと思う

だから質問を質問で返したのだが、意味は無かったようで……


「うん!今知りたい。その方が楽しいと思うし、今作ってる料理の勉強になると思うから」


うん、一つ目の理由は要するにモチベーションに関わってくるから教えて! という事だなと直感できるが……


二つ目は、料理が出来るようになりたい! その決意が充分に伝わってくるほど、ほむらの顔は真剣だった……が! ある事を思い出した


それは、前にかえでの家から帰ってきた後日に朝ご飯を妹が作ってくれた事がある


そして、その朝ご飯は……凄く美味しかったのだ


あの時、僕の心は普通では無かったのだろう……だから何事も無いかのように食べてたんだ!


そう自分に言い聞かせて、ほむらの問いに答える


「分かった。教えるよ! 今日作るのはハンバーグだよ!」


「ハンバーグね! りょうかーい……で、作り方分からないんだけど……どうしよ、お兄ちゃん」


目が輝いたと同時に工程が分からないと言われ、思っ切り転びそうになったが、今転んだらキッチンにあるものが飛び散りそうだったので怖くなる


でも、何で目が輝いたのかは知らない……そんなにハンバーグ好きだったか?


やはり考えてても仕方が無いので、工程を説明しながら進める事にする


「大丈夫! 教えてあげるよ」


誰でも最初から分かる人は少ないだろう


そういう自分もお母さんに教わって料理が出来るようになったんだから……今度は僕の番だ


決意を新たにした事で料理を進めた


野菜の切り方と肉のこね方を伝授し、焼き方も教えたのだが……慣れてる様な手つきで着々と完成させて行ったのだ……


それをテーブルに持って行き、いただきますをして食べる


それが……


「……美味すぎる」


何で? なんでいつも通り作ったのに、こんなにも違うの? 料理の味は人それぞれと言うがここまで違うと自信を無くすまでもある


一口噛んだ瞬間に、肉汁が弾け飛んで口の中一面に広がる……


その後に、肉に対する火の通り方が分かる食感が来るのだが、何とも絶妙な噛み応えで今まで食べた事の無いようなハンバーグに加えて、脇役になり易い野菜は、野菜特有の甘みが伝わってくるほど完璧な品が完成されている


ほむらは料理に愛された天才なのか……とさっきから思考がエラーを起こしているところで、ほむらと目があう


「……本当だね。私もこの味にはならなかったのに……」


その言葉によって、思考が現実に戻されたところで一つだけ気になった事を口に出す


「え? ほむらも料理するの?」


実は先ほども話した通り、前に作ってくれた朝ご飯しか妹の料理を食べた事が無い


いつ作ってたのかは分からないけど、その疑問は直ぐに明かされた


「実はねお兄ちゃんが、かえでさんの家に泊まった時に、一人寂しく何食べようかなってなって自分で作ろうって思ったの」


『それに幸いな事に、お母さんに電話したら繋がって事情を説明したら工程を教えてくれたんだ』と僕がほむらを置いて行った事、そしてそれをお母さんに知られた事に気付き……


帰ってきた時に怒られるんだなぁ〜と少しだけ現実から逃げたくなった


でも、救いの手が差し伸べられた


「今さ、お兄ちゃん。お母さんに怒られるって思ったでしょ〜。でもね、お母さんにはお兄ちゃんの事は怒らないでってお願いしたから大丈夫だよ」


「どうして?」


急に助けてくれた事に対して疑問に思い、それがそのまま声に出てしまった……それに後悔する


でも次の妹の言葉で、凄く感情的になってしまう


「だってさ、考えてみてよ……お兄ちゃんはいつも私の事考えてくれて、他の人の家に行く事なんか無かったよね? だから謝るのはこっちの方……ごめんね! 私のせいで迷惑かけちゃって」


「それは違うよ!」


僕がその言葉を掛けた時、ほむらは俯いてしまって凄く暗い顔をしていると分かる


だけども、暗い顔をさせてしまうのは僕が悪い……ほむらが迷惑を掛けたんじゃなくて、僕がほむらに心配をさせてしまったのだ


何でだろうな……何でいつもこんな風な思考になるのかな……


そう思いながらも口にした言葉は撤回しない

むしろ続ける


「僕が駄目だったんだ……急に泊まる事になってしまったのが問題なんだよ……前々から決めて、ほむらやお母さんに話しとけば一人にさせる事は無かったかもしれないのに……こちらこそごめん!」


言葉を紡ぎながら思い知る


自分が勝手な行動をすると、僕の周りに迷惑をかけてしまう事を……


こんなのはもう二度と御免だ……


そして、目の前が暗くなる

暗くなっただけでは無い……何かが目の前ある


前にも体験した柔らかい感触


あぁ〜そうか……


ありがとう

ここまで読んでくださりありがとうございました!

そしてお疲れ様です



投稿を休んでしまったのに、読みに来てくれた方々やTwitterの方をRTしてくれた方々に感謝を……

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