霧島レナ3
霧島レナは強い魔法士になりたかった。
ご先祖様である霧島聖乱は、魔法士の中で最上位の実力者と言われている。
どんな敵も華麗に倒したと聞く。
私はそんなご先祖様に憧れた。私もそんなカッコイイ魔法士になりたいと思った。
だけどそれは無理なのだとすぐに理解してしまう。
ある日を境に、霧島家は呪いにかかってしまった。
その呪いのせいで強い魔法士になれない。
どんなに努力しても、平均の魔法士にしかなれないの。
だから私は諦めるしかない。
諦めて、魔法士協会の駒として生きるしかないんだ。
これで……いいんだ。
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ある日、俺は霧島レナに家に遊びに来てと呼ばれていた。
絶対に何かあるだろうな。
けどここはあえて行くべきだろう。
行って、改めて自分には魔法士になるつもりはないと伝えよう。
「夜一くん。ここが私の家だよ!」
親しみやすい笑顔で霧島レナは、俺を自分の家に連れてきた。
霧島レナの家は俺の家よりも大きく、和風を強く感じさせる。
流石は霧島家。一応、歴史ある家だけのことはあるな。
ここで霧島家のことを簡単に説明しよう。
霧島家は魔法士協会に忠誠を誓った魔法士の一族。
その昔、霧島家は魔法士として大活躍していた。
だがある呪いのせいで魔法士としての実力は低下。
それからは話術や交渉術などを極め、あらゆるところに人脈を広め、魔法士協会に貢献してきた。
「本当に上がっていいのか?」
「うん!お父さんもお母さんもぜひ連れてきてって言ってたし。ねぇ、雨♪」
霧島レナがそう言うと、彼女の服の隙間から青い蛇が飛び出した。
これが彼女の蛇型聖霊―――雨か。
誰よりも霧島レナの傍にいて、最後まで味方だった使い魔。
「グア!グアグア!」
俺の傍にいた真白は雨に挨拶をした。
すると雨はシュルルと声を出し、頭を真白に擦りつける。
これは使い魔の友好の証だ。
「グア!グア!」
「シュルル~!」
どうやら真白と雨は友達になったようだ。
よかったな。友達になれて。
「よく来たね。夜一くん」
「歓迎するわ」
使い魔同士で仲良くやっている真白の姿を見て微笑んでいると、霧島レナの両親が近づいてきた。
彼らの首には蛇型の聖霊が巻き付いている。
霧島の使い魔って蛇で限定されてるのかな?
「さぁ……上がって上がって!」
霧島レナは俺の手を掴んで家の中に入った。
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