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Nightmare  作者: 司馬 仲達
第2章 メイドと学園長と生徒会と
54/78

2-26

―――時は遡り城壁にて。



「うっはぁああ☆すんごく飛んだねぇ!」



エリーゼは“人間大砲”なるものを

1度は本当にやってみたかったらしく

目を輝かせて小躍りまでしている。


他の3人からすれば

ジンが哀れで仕方なかった。


エリーゼの欲を満たす為だけに

常人ならば死んでしまうことを

やらされてしまっているのだから……


死地に砲弾と共に飛ばされるなんて

特攻、もしくは蛮勇もいいところだ。



砲弾が打ち出されて数秒後

異変に気付いたのはシルビアだった。



「あの……

飛びすぎてませんか?」


「そんなアホな。

ウチが計算間違うことなんか

ありゃしまへん」



だが、ジンを乗せた砲弾は

地上軍の先端に差し掛かろうとしているにも

関わらず勢いは衰えることなく

速度を保っている。


撫子がチラッとエリーゼを

覗き見ると変わらずニコニコとしており

どうやらこれも彼女の想定の内らしかった。



嫌な予感がする。

撫子はすぐ様、ジンにメッセージを

飛ばした。



『あっかん、訳分からんけど

砲弾飛びすぎてるわ。そっちで調整してんか?』

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