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Nightmare  作者: 司馬 仲達
第1章 はじまりと王女と商人と
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1-15

夜半まで起きていたせいか

リリスの瞼は重かった。

だが1度身に付いた習慣とは

恐ろしいもので目は覚めてしまう。



「おっはよー☆リリたん!

今日も良い朝だね!!」


低血圧で動かない身体を

無理に起こしソファーを見ると

エリーゼが既に身嗜みを整え

必死に何かを書いている。



精霊から知識を得て以来

リリスは他人を遠ざけるきらいがあり


夜を同じベッドで誰かと過ごすなんて

両親といえど滅多になく、

不思議な充足感があった。


リリスはだって、まだ5歳なのだ。



「おはようございます」



リリスは少し頬を赤らめ

挨拶を返す。

人と話すのは少し苦手だった。



「会長、何を書いているのですか?」



今日は少し頑張ってみよう、

リリスは胸に決意を秘める。

積極的に他人に関わってみよう、と。


彼女はエリーゼの対面に座り

メイドが準備してくれた

ミルクたっぷりの紅茶に口をつける。


「ん?これ??

恋愛小説書いてるんだ☆」



エリーゼもなかなか少女趣味なんだなと

リリスは感じた。

小説のタイトルを聞くまでは。



「題して、

“リリたんとエリーゼのイ ケ ナ イ遊び

(お姉ちゃん、まだ私〇歳なのに)”です☆」



リリスは口から紅茶を吹き出すと

徐に立ち上がり

エリーゼの原稿をかっさらう。


目を通すと昨日の

お風呂場でのことが

歪曲され艶美に脚色されて

書かれている。



「どう?なかなかの出来でしょ☆」



なにやらエリーゼは感想を貰えるのかと

わくわくしている様子であったが


リリスは無言で手にサラマンダーを集めると

にっこりとエリーゼに微笑みかけながら

手にある原稿を燃やしつくした。

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