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ドラゴンすくらんぶる!  作者: 葉月 都
第弐章 黒の御子
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其二十三

突然吹雪が吹いてきて、むっちゃびっくりしました笑

でも、5分も続かなかったwww


「さてと。今回の遊び相手はどいつかなぁ~?」



「じゃあ、情報交換をっと。」


小冬の張った龍結界の教室内で、四人は車座になって顔を合わせる。


「はい!じゃあ私から。」


巴樹が元気よく手を挙げてしゃべりだす。

結局巴樹は残ることになり、四人は二人一組になって、学校中を見て回った。


「残っている生徒や、先生がたはいませんでした。闇結界のおかげで、外部・内部からの侵入・脱出は不可能かと。」

「巴樹の言う通り。ただし、一部分だけ術の弱っている部分があった。

多目的ホールの近くだ。

でも、そこを破壊するには、かなりの力が必要だな。」


巴樹・きいペアの報告が終わり、続いて、小冬・佳穂ペアが話し始める。


「闇結界を張った本人…黒亜さんの気配だけど、まったく掴めないんだよねー。あっちゃこっちゃに移動しまくってさー。」

「でも、一番多く感じられたのが、さっききいくんの言っていた…


多目的ホール。」


その単語に、三人が一瞬にして固まる。

全員の脳裏に、ほとんど同じことが思い浮かんだ。


主犯を倒さなければ、出られないし、外からの増援も頼めない。



それから四人は、念入りに作戦を立てて、多目的ホールへ向かっていた。

校舎内には、雑魚クラがところどころに出現した。たまに、普通サイズのクラも登場したりした。

しっかりと祓っておいたが。


「ついた……」


体育館の三分の一ほどの大きさをした多目的ホールは、ひっそりと静まり返っていた。


「じゃあ行くよ!Lady…Go!」


佳穂の掛け声で、多目的ホールのドアをきいと佳穂が開け放つ。


だが、中には誰もいない。


真ん中まで行くと、背中合わせになって武器を構え、二人は周りを見渡す。

その時。

佳穂が、出入り口の方をキッと睨みつける。

きいも何かの気配を感じたのか、同じ方向を見る。


刹那。


黒く細い糸が、ものすごい速さで二人に向かってくる。

その糸を、きいは空霊で切り、佳穂は体をそらせてよける。

この行動、たった一秒ほどのことだった。


「誰だ!」


二本の刀を構え、きいが叫ぶ。


「誰だ!か……別に知らなくてもいーじゃないっかなぁー」


鋭く神経を研ぎ澄ませ、佳穂が黒亜の場所を探る。


「まったく居場所が分かんないっ………」


さすがの佳穂も焦り始める。

だが、目を閉じていたきいが、突然パッと目を開き、素早い動作で反対側の小さなステージの方へ切りかかる。


「おっと。」


パシッと刀を掴むと、その黒亜はニヤリと笑う。

彼は、青紫色の髪に、赤色の瞳がもてあそぶような視線でこちらを見る。


「後ろの聖龍士は、後から遊んであげるよ。横入りはなしね☆」


「っ………」


どうやら佳穂は、光輝を構えていたらしい。

その隙をつき、きいは、捕まっていない天命を、黒亜のお腹に向けて横払う。

が。


「そっちの子も、悪戯はダメだよ?」


まるでボールを掴むかのように、天命も捕まえられる。

きいの眉間にしわが寄る。


「もう一度聞く……あなたは、誰?」


少しだけ矢の先端をずらして、佳穂が聞く。

彼は、二つの刀を後ろに放り投げ、きいを突き飛ばす。


「うっ……」


「俺はね、『ないが』って言うんだ。君達とは、たくさん遊ばせてもらうから☆」


蔑がにっこりと笑うが、その目はまったく笑っていない。

だが、きいが小さく笑い返す。


「それはどうかな?」



それからは、まさに一進一退だった。


蔑がクラを呼び出す。


それを祓いつつ、攻撃を仕掛ける。


守り、あの細い糸を繰り出す。


切り、蔑に迫る。


せまいホールのため、あまり自由に動けない。

外に出ようとも、なぜか出られない。


「飛龍緋星(ひりゅうひせい!)」


「光優光輝!」


「効かないよー♪」


「幽閉幻術!」


「無理無理~っ」


「龍平雅っ!」


「まだだねー。」



はあっ、はあっ…


もう、どれくらい戦ったのか分からない。

だが、確実にダメージをあたえていることは感じていた。


(そろそろ、二人の作業が終わっていてもいいよね。)


そう思った佳穂は、きいの肩をちょんちょん、と叩く。

コクンとうなずくと、きいは、自らの体から水色の光を発し、精神統一を始める。


「空天霊命、平の型っ!」


そう叫ぶと、目にもとまらぬ速さで蔑に迫り、二刀をクロスさせて切り裂く。


バシュッ………


「うぐっ………!!」


口から血を吐き、蔑が体をくの字に曲げる。


「これで…いいだろう……」


先ほどに増して息遣いを荒くするきいに、佳穂は言った。


「じゃあ、二人の様子を見に………」



「意味ないと、思うよ。」



言葉を遮り、倒れたはずの蔑の声が聞こえる。


二人は、驚いて後ろを振り返る。

その目に映った光景は……




気を失った巴樹が、あの黒い糸によって蔑の横につるされていたのだ。




【ドラすく誕生日公開こーなー】

黒河悠 五月十二日

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