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ドラゴンすくらんぶる!  作者: 葉月 都
第壱章 封じの姫
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其之九

次回から、新しい人物をどんどん?出していきますよ~っ(^^♪

なので、少々短めです。

みなさん、インフル気をつけましょうねっ。

私の住んでるところの小学校で、六年生が学年閉鎖になりましたので。


號を見つめる巴樹の瞳は、ほとんど無表情と言ってもよかった。



封印風夢ふういんかざゆめ



そう巴樹が言った直後。

竜巻なみの風が、辺りから巻き起こる。



「きゃあっ!」

「すご……っ。」



二人は飛ばされまいと、必死に近くにあった物にしがみつく。

がたがたがた………と道に置かれているものから、様々なものが辺りを飛び交う。


その時、巴樹が予想外の行動にでる。

突然、號とクラの真ん前へ、風に乗って、ものすごい速さで近づいたのだ。



「なっ!?」



先ほどと真逆の立場。

今度は巴樹が、號の目の前、ゼロ距離まえ近づく。


號が小さく声を上げると、その声が合図になったかのように巴樹が右手を號の額にかざす。



『結界 風龍』



そうつぶやくと、一瞬にして號とクラの周りを、ポワンと、緑色の丸い形をした結界がおおう。

その間にも、風は吹きやまない。



「あれが、封じこめの力……?」



結界が張られたことにより、少しだけ風が収まってくる。

やっとまともに立てるようになり、佳穂ときいはふらふらと立ち上がる。



「ウグッ……キサ、マ……フウジノ、ヒメ……カ………!!!」



結界の中で、先ほどとはうってちがう、機械質な声で號が叫ぶ。




その瞬間。



巴樹を覆っていた金色の光が、ふわりと消えた。



そして、



巴樹の体が



降りてくる。



いや、








落ちてくる







「巴樹っ!!」



きいが慌てて駆けだして、急降下する巴樹の体を支える。

顔を覗き込むと、どうやら気を失っているようだった。



「私に任せて。」



その姿を見た佳穂が、光輝の先を、號とクラに向ける。

巴樹が気絶したことにより、結界が消えていた。



「光優石火」



佳穂の体から、黄色の光があふれだす。

ギリギリと弦を引っ張ると、狙い定めて矢を放った。

その矢は、まるで光のようにものすごいスピードで號に向かう。



「グ、ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」



動く隙を与えず、


まっすぐに、

そして、

正確に。


パチンッとクラが弾け飛ぶ。

號も消えていた。



「巴樹、巴樹?」



気絶したままの巴樹を起こそうと、ゆっくりと肩をゆするが、小さくつぶやきをこぼすだけで起きようとしない。

さすがにおかしいと思い、佳穂が額に手を当てると、



「うわっ、あっつっ!」



巴樹の額は、まるで炎のような熱さだった。



「すぐに運びます!」



きいは、巴樹を抱き上げると、急いで走り出した。







「うぅ~………。」



睦月寮について、それから数時間後。



「あ、起きた!」



少しうなってから、頭に手を当てて、巴樹がベットから起き出した。



「巴樹ちゃんはまだ寝ててっ。少し熱があるみたいだから!」



看病をしてくれていたらしい御津葉が慌ててドアを開けて下へ降りていく。


(頭いたぁ………)


ガンガンと響く頭を押さえ、後ろにパタンと倒れると、それと同時にドアが開いた。



「おじゃましまーす。」

「……………×@¥;/@☆◇∸⊡~~~?!」



ドアから現れた人物を見て、声にならない悲鳴をあげる巴樹。

その瞳には、どこか照れくさそうなきいの姿があった。



「や、巴樹。もう、大丈夫?」








「大丈夫?突然倒れたから。」

「うん。ぜんっぜんだいじょーぶだよ!」



真っ赤な顔で「大丈夫」というが、まったく大丈夫に見えない巴樹を見て、きいが苦笑いする。

すると、巴樹は急に真面目な顔になって言った。



「実は………私、生まれつき体が弱くて。あんまり運動すると倒れちゃうんだぁ。」



目を伏せて、巴樹が言う。



「でも…なんだかなぁ……。」



ころん、と転がって、巴樹はつぶやいた。


(いつもと違うんだよなぁ……)


すると、突然、黙ったままだったきいが巴樹の額に手をやった。



「ひにゃっ?!」



きいの予想外の行動に、巴樹の口から変な声が出る。

手を当てたまま、きいはぶつぶつとつぶやく。



「ん。熱も下がったね。」



手を放すと、きいは立ち上がって小さく微笑んだ。



「お大事に。無理すんなよ。」



部屋のドアを開けて、きいは去っていった。



数秒後。



「にゃあああああああっ!」



布団を深くかぶって、巴樹が暴れまわる。


(びびび、びっくりしたぁ……!)


ぐるぐるぐるぐるとベットの上で回る巴樹。



「巴樹ちゃん?大丈夫?」



いつの間にかやってきていた奈濟さんが、そう声を出すまで、巴樹は暴れ続けていた。






「あれ?もしかして…、きいこ?」

「きいこじゃん!おっひさ~。」

「……、なつき?」

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