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異世界帰りの最強魔術師、現実世界でも無双する。 ~唯一魔法が使える俺、なぜか英雄扱いされて困ってます~【26年5月発売】  作者: 茨木野


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92/125

92.どゆこと?



 さてと。


「贄川、どうすっかな。目覚めるまで放置するわけにもいかんし」


 かといって、ももかと玉姫たまきを放っておくわけにもいかない。


「贄川さんは、私が見てるよ」


 咲耶が小さく手を挙げて提案する。


「だから、お兄ちゃんはももかたちの方に加勢してあげて」


「え、加勢? 要るかな?」


 相手は妖術師だろう。

 そんなに強そうには思えないが。


才賀さいががそっちの妖術師にも力貸してる可能性はあるし」


「なるほどな」


 まあ、雑魚が雑魚に力を貸しても、所詮は雑魚だろう。

 ただ、ももかと玉姫たまきはそこまで強くない。

 咲耶以下だと考えると、その才賀パワーアップ版の妖刀使いに苦戦することは想像に難くない。


 妹の友達、および同僚たちがピンチになるのを、お兄ちゃんとしては見過ごせないんだぜ。


「分かった。魔王を置いていかなくて大丈夫か?」


「うん、大丈夫。お兄ちゃんのフォローを、魔王さんには任せたいし」


 フォロー?


「おいおい、魔王が加勢しなくても、妖術師くらいならお兄ちゃん一人で大丈夫だぜ?」


「うん、戦闘面でお兄ちゃんを心配してるわけじゃあないから」


 なに? そうなの?

 咲耶がジト目で俺を見ている。


『任されよ、サクヤ』


「うん、任せた。正直、お兄ちゃんの相手が一番辛いと思うけど」


『なぁに、慣れておるから心配は無用じゃ。気を遣ってくれてありがとうの』


 二人が何やら、深い部分で通じ合っている。

 俺の相手?


「俺は別に、魔王とやり合おうってつもりはないけど?」


『「そういうことじゃ、ない」』


 声がハモった。

 じゃあどういうことなんだってばよ!


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