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#7. マグカップ

 四条河原町のコーヒーチェーン店で勉強していたとき、60代くらいの外国人女性に声をかけられる。

「ごめんね、今時間大丈夫? 聞きたいことがあるんだけど」

私が「何でしょう?」と言うと、女性は息子にお土産を買いたいと言った。

 「息子にお土産を買いたいんだけど、何が良いと思う?」

そう言われたので、私が店員さんに声をかけお土産を何種類か見せてもらう。タンブラー、マグカップ、ぬいぐるみ、プリペイドカードなどたくさんあった。結局、女性はマグカップを購入する。

 「お手伝いしてくれてありがとう。それで私カナダから来たんだけど、息子が結婚して日本に住んでるの。それで息子と奥さんに会いに来たの」

女性は身の上話を聞かせてくれた。日本に来た経緯やお土産を買おうと思ったきっかけを教えてもらう。

 「カナダ出身なんですか? 私、去年1年間カナダに留学してたんです」

私が留学していた話をし、彼女は「どこにいたの?」と聞いてくる。カルガリーです。私がそう言うと、

「あらまあ、寒かったでしょ?」

彼女は驚いていた。私と彼女は「寒かったですね……。私がいたころはマイナス25度の日とかもありました」と、カナダ留学時代の思い出を語り合う。

 そうこうしているうちに時間が過ぎ、気づいたら30分以上経っていた。彼女は「あなたに会えて良かったわ、ありがとう」と言って立ち去る。私も帰る支度をし、カフェから出た。


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