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メロディリア  作者: 瑠璃
第一章 帝国編
9/9

story8 潮風にふかれて

ここに、前書いていた物が、著作権的にダメかもしれないので、消しました。

私は、その銀色の水晶に触れてみた。その瞬間、誰かの記憶が流れて来た。



「地下に、こんな空間があったなんて。」

「僕も初めて知りました。」

「ん?何かの楽器?がある。」

そう言い、ミューアはフルートに手を伸ばした。そう、水色の宝石が埋め込まれたフルートに。だが、触った瞬間、手に激痛が走った。

「っ!…これは、まだ触っちゃだめな物なんだね。そうだ!ここを、こうして、ゴーレムも設置しちゃって…」

ミューアがそんな事を言いながら、この地下空間を神聖な感じの空間に作り変えていった。めちゃくちゃな事をやっている、ミューアを見たタクトがどんな表情をしているかなんて、もう、呆れ顔一択である。

「土人形だから…お前の名前は、防衛くんよ。防衛くんここは任せたぞ。」

ここで、ミューアのネーミングセンスの無さが光った。

「ゴーレムが可哀想に思えてくる名前です。」

そう呟いたのは、誰だったか。

「オマカセヲ(マスター)バッチリマモッテミセマス。」

防衛くんは従順だった。


そして、300年が経った。


ミューアは、成長して帰って来た。1人で来た。まあ流石に護衛は要らないだろう。

「防衛くん。久しぶりだね。」

「ソウデスネ(マスター)

「しっかり護ってくれてありがとう。」

「モッタイナイ御言葉デス。」

そう防衛くんに労いの言葉を掛けながら、フルートに近づく。

「どうかな。私は、貴方に相応しい人になれたかな?」

そういうと、フルートは嬉しそうに光った。ミューアをフルートを手に取った。


それから、ミューアはフルートと共に各地を巡った。そして、分かった。分かってしまった。

「私では、貴方を完全に扱うのは無理なのね。」

そういうと、フルートはごちゃまぜな色に光った。まるで、今のフルートのこころを表しているかのように。ミューアは長年にわたり、共に旅をしたフルートを手放した。そして、1番信用出来る者たちに託した。そこで、フルートは永い眠りにつく。


膨大な情報量に目眩がするルリカ。だが、収穫は大きい。このシルヴァは、ミューアの楽器だった。そして、ミューアは少なくとも300年は生きている。人間では無いという事だ。そして、ゴーレムの名前は防衛くん…ミューアってネーミングセンスあるな。(いや、絶対無い)

「今回の水晶も、誰かの記憶だったみたい。多分ミューアっていう人?のだと思う。」

そんな事をルリカは言っているが、実はシルヴァの記憶なのではないか、とも思っている。


「ここでも、収穫なしか。」

ガーネットが呟いた、その言葉を私たちは聞き逃さなかった。

「ガーネット。この前は聞いてなかったけど、この遺跡に来た理由は何?大勢の家来も引き連れてたけど、あれは何だったの?住民たちが貴方を無視する理由はどうして?」

「…それは、

そうガーネットは一呼吸入れると、話し始めてくれた。今の帝国の現状を。


帝国は昔、人智を超えた者が建てた国だ。その者はとても強く、近隣国をすぐに支配下に置いてみせた。そんな、恐ろしい帝王だが、音楽が好きだった。そして、帝国民にとても優しかった。そんな帝王が治める帝国は素晴らしい国だった。

そう、"だった"。最近の帝王は目先の利益しか頭に無く、帝国民たちを自分の駒だと思っている。そんな愚鈍な者が帝王になったことにより、近隣にあるまだ帝国に飲まれなかった大国が、こぞって帝国を狙い始めた。帝国が危機に陥っている事が分かったのは、最初の帝王の先祖帰りガーネットだけだった。そして、帝国の危機を救う為、禁書庫を漁った。そして、見つけたのはこの各地の遺跡にある、強力な兵器の事だった。


「それで、遺跡に来たって事なんだ。」

「あぁ。っていうか、住民たちはわたしが皇太子だってことに気づいてないと思うぞ。家来もわたしも変装してたし。逆になんで気づいたんだ。ってぐらいある。」

「まじか。私は一目見て、王族とその家来だろうなって思ったよ。」

「ふっやはり、ルリカは異常だ。そのタメ口を他の王族にしたら下手すると死罪だからな。気をつけろよ。」

そう、ガーネットは笑った。その笑みには、普段隠れて帝国を守る為に奔走している自分をルリカが見つけてくれた。という嬉しさも少し混じっていたのかも知れない。

「今回は、家来が待っているという事もない。わたしも上で一緒に行動してもいいか?」

「え、全然いいよ!じゃあガーネットも一緒に観光だー!」

と、ルリカが言っている影でシエルが

「もう結構観光してるくないか。」

そんな事を呟いていたのだが、ルリカは聞こえていないフリをした。




ルリカたちは、街に戻った。そこには1匹の黒猫がいた。

「にゃん!」

「え、待って、めっちゃ可愛い」

そういうルリカの隣でめっちゃ驚いてる3センチぐらいのクジラがいた。

「げ、ラメール?」

「あ、待ってもしかして、シエル?」


え。となっているルリカとガーネットを置いてけぼりにして、会話が進む。


ぼわん!


ラメールは、こちらも美少年とも美少女とも取れる姿に変化した。

「初めまして。ラメールです。いつもシエルがお世話になっております。」

ぽかーん。そんな表現がしっくりくるルリカとガーネット。

「なんで、君が僕の母親面してるさ!」

いつの間にか、変化したシエルがラメールに突っ込む。

「だってもう、母親みたいなものじゃない。今更なのよ!」

「え?母親みたいなもの?そんな事してた?いつも僕に喧嘩売ってるだけのくせに。」

「ぐっ」

図星であった。

「はあ、今度は何に影響されたのやら。」

ラメールは、何かと流されやすいらしい。

「今日は、久しぶりに来たからね。ちょっと案内してよ。」

「…わかったよ。ともだちのお願いだもの。ラメールのお気に入りの場所を教えてあげる。」

そうラメールは上から目線で、案内し始めてくれた。やっぱり、母親って設定だったのか。そんな事をルリカは案内されていた。


ラメールは、まず最初に魚か美味しいお店を紹介してくれた。

「へー、こんな店があったんだ。う〜んめっちゃ美味しい!」

食いしん坊のルリカが魚を早速注文して、食べていた。それを見たシエルたちも魚を注文する。

「さすがルリカ。食い意地が張ってるね」

褒めているとも悪口とも取れる…いや完全に悪口をシエルが言い放った。自分もルリカが食べているのを見て、即注文したので他人の事を言えないのだが。そんなこんなしているうちに、シエルたちの魚も届いた。

「「うんま〜」」

「でしょ?ラメールも行きつけのお店なんだー!」

「うん。ここは本当に美味しい」

シエルが素直に賞賛した。すると、

「そんな〜ラメールなんだから当たり前でしょ」

とラメールは言うが、めっちゃ照れていた。

そこからも、ラメールお気に入りの場所に沢山案内してもらった。

「最後にここ!いまだったら丁度見られるんじゃない?」

最後にラメールが案内した場所は、潮風が気持ちいい砂浜だった。海の向こうには、夕日が見える。丁度この時間は、夕焼けの時間だったようだ。海が夕日に照らされて、とても幻想的な絶景だった。

「きれい…」

そう、思わずこぼしたのは誰だったか。

アクセン島の観光は、幻想的な夕日で締められたのだった。



登場猫紹介タイム!(久しぶりです)

ラメール

種族 蒼海猫(シーキャット)

年齢 数えるのは、もう諦めた!(ラメール談

誕生日 4月22日

体長 30cm(変化時は、150cmぐらい)

体重 3kg(変化時は、○○kg)

好きな事 綺麗な海を見る事・美味しい魚屋さんを発掘すること

苦手な事 大人の真似をする事・細かい事

その他 猫だけど海を泳げる。シエルと一緒にいるとボケ枠。シエルが、だる絡みして来ると言っているがそこまでだる絡みはしない。逆にされる方な感じもする。一人称は"ラメール"

面白かったでしょーか?前話の話名「銀笛の追憶」の内容が、こっちに持ち越されちゃいました。今回も少し多めです(当社比)。では、また次の話でお会いしましょーさよなら!

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