story12 ボアは美味しい
早く投稿できました!すごく筆が乗りました。勢いとノリで書いたので、矛盾などあるかもしれないので、あったら教えて欲しいです!可能な限り修正します…それでは、メロディリアの世界に行ってらっしゃーい!
その時、近くの森で、物音がした。
「気をつけて。何かいる。」
そう、ルリカは注意を促した。「音波操作」の音波収集にも反応したので、精度は高い。改めて、「音波操作」は万能な魔法だと実感する。その直後だった。森から出て来たのは、血塗れの猪(以後、ボア)だった。
あれは、美味しかったな。
ルリカがそんな事を考えていると、ボアが赤色の弾丸を放って来た。よく見ると、それはボアの血だと言う事に気がつくだろう。だが、今はそんな事を考えている暇はない。咄嗟にルリカは避ける事ができた。エクラは、花に戻って事なきを得ている。だが、ガーネットとシエルは、立ち位置的に美味しいボアと近かったため反応が遅れてしまった。致命傷は免れたが、ガーネットは足にシエルは胸鰭にダメージを負ってしまった。
(くっ、足が動かない。次が来たらもうダメかもしれん。)
(う〜胸鰭が使えないと、魔法が撃てない。)
シエルはどうにかなりそうだがガーネットは、戦線離脱を余儀なくされたどころか、次の攻撃が来たら死ぬ可能性もある。
これはやばい。
ルリカは焦った。
でも、ここで焦ったら終わり。冷静になるには、深呼吸。
息を深く吸ってはく。それだけで、ルリカは冷静さを少し取り戻した。すると、さっきまでは聞こえなかったエクラの声が聞こえてきた。
[今こそ、癒しの響きの使い所だわ。ルリカ早く!]
それを聞いて、ルリカは口を開く。そして、紡ぎ出される音色。それは、エクラに教えてもらった癒しの響きだった。あっという間に、ガーネットとシエルの傷が癒えていく。ほっと一安心したルリカは、ある事に気づいた。
「さっさと、ボアを倒しておけば良かったのかも。」
だが、今更気にしても遅い。なんか無性にボアの肉が食べたくなってきたから、「火歌」で倒した。これで、焼く手間が省ける。こんがり良い加減で焼き上がった。
「火力完璧だわ。」
そうルリカが自画自賛していると、騒ぎを聞きつけた街の人が集まって来た。自分たちだけでボアは食べきれないと判断したルリカは、
「私たちだけじゃ食べきれないので、みんなで食べませんか?」
そう呼びかけた。すると、巻き上がる歓声。みんな喜び咽び泣きながらボアをもらっていった。いや嘘です。感謝はしていましたが、そんなに大袈裟じゃありませんでした。
約一名、
「こんな事してたら、俺の店には客が来なくなるよ…」
そんな事を呟いていた。ちゃっかり、ボアをもらっていったが。
ルリカたちも、ボアを一口食べる。やっぱり美味しい。屋台で売られていたマンガ肉も美味しかったが、大人数で食べるとやはり美味しく感じる。だってルリカのような、料理は困らない程度にしかやらない素人が作った焼き肉でもプロが作った焼き肉のように美味しく感じるのだから。
その空間には、幸せが満ちていた。住民たちが感謝を述べて去っていくと、ルリカたちは、そろそろ次の島に行こうとしていた。次の島は、アレグロ帝国の中でも1番大きく、もはや大陸とすら呼べる大きさだ。その名もアレグレ島。
「ここどこ?」
遡る事、数日前。
私たちは、エクラとマスターに挨拶した後、シエルに乗ってアレグレ島を目指した…はずだった。最初は順調に進んでいたのだが、途中に嵐が来てそのまま流されてしまったわけだ。周りに人は居なさそう。なるほど、いわゆる無人島サバイバルという訳か。あるあるだが、私たちにはシエルという船がいる。救助を待たずとも、島から脱出することは出来るのだ。
そう、ルリカは考え、ガーネットとシエルを探しに行った。
ガーネットは案外直ぐに見つかった。なんと、火で煙を起こしていたからだ。なんて、優秀なんだろう。海に浸かっていて、体温が下がっていた私は、ガーネットに感謝を述べながら、しばらく火にあたっていた。
それから、十分に暖まった私は、ガーネットにシエルが来た時ルリカに知らせてもらう事にして、シエルを探しに行った。連絡用の魔法(花火みたいなのが出る)を教えたため、入れ違いは起きないだろう。それより、シエルが心配だ。シエルが無事なら、煙を見つけて、直ぐにこちらに来ていたはずだ。ただまだ寝てるだけならいいが、怪我をして動けていない可能性もある。特に胸鰭を怪我したら、魔法が撃たなくなるらしいし。そんな事を考えながら、走り回っているが、中々見つからない。一旦、ガーネットの方に戻ってみる事にした。
「シエル殿は見つかったか?」
ガーネットが尋ねる。ルリカは首を振る。
「そうか…近くの島は探したか?何個かあったと思うのだが。」
「いや、まだ探してない。っていうか近くに島がある事に気づいてなかったよ。」
「2人で行ってみるか。入れ違う可能性もあるが。そこは賭けだ。」
ガーネットは、潜在的なギャンブラーだ。皇族がそれでいいのかどうかは…時と場合による。
まずは、最寄りの島に行ってみた。ここも無人島のようだ。浜辺を重点的に探すが、見つからなかった。そのため、他の島に行ってみた…がここにもいなかった。いくつかの島を巡って、とうとう最後の島になった。
「ここに居なかったら、一旦最初の島に戻るか。」
ルリカは、ガーネットとそう取り決め、探索し始めた。
「まさか、ここは…」
探索し始めて40分。この島には、他の島には無かった、広い森があった。確かに、一部の他の島にも森はあったが、ここまで広くはなかった。
「シエルは、森の中にいるのかもね。」
「入ってみるか。」
ルリカたちは、気軽に森に入って行った。
森とは、野生動物の主な生息地であり、魔物の生息地でもある。ルリカたちの探索は困難を極めた…とはならなかった。
「不意打ちさえされなければ、こっちの勝ちだね。」
ルリカは、そう言いながら、上級魔法でバンバン魔物を駆逐していった。ガーネットは、諦めたのか、時に何もせずにルリカに着いて行った。ルリカが倒した魔物の中には、ボアもいたが、ルリカには気付かれずに、他の格下の魔物と同じ屍の山に積み上げられていった。魔物としては、結構強い方なのだが…不憫である。
ガーネットはボアに少し、苦手意識が確かにあったのだが、ルリカに為す術無く倒されていくのを見て、苦手意識が無くなっていった。それは、ルリカの狙いだったのか、偶然だったのか。おそらく、後者だろう。ルリカは美味しい猪に気づいていなかった。だから、
「ふふふ、計画通り。」
とルリカが小声で言っているのは、きっと空耳なのだ。
しばらく、森の中を彷徨っていると、開けたところに出てきた。
「シエル!」
ルリカとガーネットは駆け出した。
「もう、心配したんだよ。シエル?」
シエルの反応が返ってこなかったため、問い返しシエルの方を覗くと、シエルの視線はある一点に注ぎ込まれていた。ガーネットがそっちを向くと…固まった。ルリカもそっちを見てみると、2人の挙動の理由が分かった。
「これは"遺跡"だ。」
作者、読者の気持ちになって質問タイムー!
Q.銀笛の追憶では、なぜゴーレムの動きを止める時にシエルは、地深声を使ったのですか?
A.音楽魔法の上級以上の魔法には、副効果みたいなのがあり、炎舞歌には"追尾"、海波音は"追撃"、嵐鈴翼には"分裂"、本命の地深声は"拘束"が出来ます。最上級魔法はまた次の機会に説明するとしましょう。
読者の皆さんの質問も感想もお待ちしております♪
面白かったでしょーか?番外編の自分で自分に質問コーナー(虚しい)でも言っていた通り、感想、質問等お待ちしております!これまで、一件も来たことがないので、寂しいです。大事な事なので2回言います、コメントお待ちしております!
それでは、また次の機会にお会いしましょう。さようなら!




