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メロディリア  作者: 瑠璃
第一章 帝国編
12/12

story11 音楽郷の民

みなさん、こんにちは瑠璃です!前回から、どれだけ経ったでしょうか…まあ読者の皆様も早く読みたいと思うので、いや、思いたいので、本編行きましょう!では、メロディリアの世界に行ってらっしゃーい!

追記:少し手を加えました。こっちのバージョンも気に入ってくれると嬉しいです。

 ルリカたちは、喫茶メアのキッチンに戻ってきた。そこで、ルリカは気になる事を店主に聞いてみた。

「店主さん、この花はどこで手に入れたの?」

「!これは、我が家に代々伝わる花なんです。なぜか、不思議と枯れなくて何世代も伝わって来ました。ところでなぜそれを聞くんですか?」

 少し、罪悪感が滲んだ顔でそう答えてくれた。その罪悪感は、家族の秘密をバラしてしまったからなのか、それとも私に"嘘"をついているからなのか。

「もう一つ質問なんだけど、何故自分の店に遺跡があり、それを皇族が知っているの?」

「あぁ、それは…

「マスターが皇族の関係者だからだ。小さい頃、良く一緒に遊んでもらった。」

「ふんふん、なるほど…ん?小さい頃?マスター何歳なの?」

「それは秘密です。ていうか、自分も詳しい年齢は忘れました☆」

「えーじゃあエルフとか、ドワーフってこと?異世界にありがちな。」

「エルフ?ドワーフ?イセカイ?何の話をしているんだ?マスターは…わたしも種族は知らないな。」

「なんてこと!?エルフに会ってみたかったなぁ。でも、本当にマスターの種族は何なんだろう?」

「僕の種族は、音楽郷の民(メアリア)ですよ。昔の…いえ何でも無いです。」

(そうでした。ルリカさんは、いやシエルさんもですか。これ以上言うのは野暮というものです。)

「へー、初めて聞く種族だね。どういう種族なの?」

「本当は人間だったんですけど、魔力のこもった音を聞いたり奏でたりしてたら、変質してきて長寿になったんですよ。趣味に打ち込んでたら、いつの間にか音楽郷の民(メアリア)になってたんだから、びっくりですよ!」

「あはは…なるほど」

 マスターお茶目だな…

「そういえば、マスターの本名ってなに?」

「うふふ、それはですね〜」

「おい待て、それわたしですら聞いた事ないんだが!」

「秘密です♪」


 ズコー!


 教えてくれんのかい!




 私たちは、店の外に出て"花の唄"を使ってみる事にした。楽譜は遺跡から持って来た。不謹慎だが、まあ仕方ないと思おう。うんうん、仕方ない!決して、遺跡には誰も入れなさそうだしバレないでしょ!と思って持ち出した訳ではないよ?本当だよ?と、茶番はここまで。辺りを見ると周りに都合良く花畑があったので使ってみた。といっても、やる事は花の唄のメロディを歌って、そこに魔力をこめるだけだ。少し難しかったが、意外とすぐ出来た。



 辺りに、花の唄の軽やかで華やかなメロディと共に暖かな風が吹いた。その風に花が揺れる。すると、風と共に声が聞こえて来た。

[あら、初めまして。少しビックリしたわ。私たちに話しかけるとは。何年振りでしょう?ざっと五百年ぶりではないかしら。しかも、純血の人間だとすると初めてだわ。私たちに話しかけて来るのは、人間の亜種、音楽郷の民(メアリア)ぐらいだものね。]

「こちらこそ初めまして。さっきそこの遺跡に行ったんですけど、そこに貴方たちが癒しのメロディを奏でる事が出来ると知って、それを伺いたいのですが。」

[全然良いわよ〜そちらの魔法も教えてくださらない?魔法は見てるだけでは覚えられないわ。あと、敬語じゃなくて良いわよ〜]

「分かりました、じゃなくて分かった!魔法を教えるのは全然良いんだけど、ただそこの師匠に教わったので、師匠に聞いた方が…あ、教えても大丈夫みたい。」



[実は、癒しのメロディはこうなってて…]

「え〜そうだったの!?でも確かに納得かも。」

 ルリカと花が楽しそうに音楽の魔法について語り合っていた。まるで、そこだけ花畑が広がっているようだ。まあ花畑なんだけども。

「ふむふむ、簡単に言うと癒しのメロディは、細胞の再生が活性化するメロディを魔力で強くした。その元のメロディこそが花の唄だったと言う事なんだ。」

[そうなの!意思疎通も花の唄でやるから、花の唄は花にとって、とても大事なメロディなのよ。だけど、このメロディの作曲者は誰も知らないわ。私たちが、生まれるもっと前。それでも、いつかは知りたいわ!]

 そう花は語った。これは、意思を持つ生き物の(さが)。"好奇心"がそこにはあった。



[そういえば、私たちみたいに種族特有の唄を持っている種族もあると聞いた事があるわ。因みに私たちは、癒華(ローズフルール)という妖精(ピクシー)よ。魔力量が多ければ、人に化けることもできるわ。]

「え。まぁ確かに、これが普通の花だって言われても納得できないな。私はスルーしてたけど。そういえば、貴方の名前を聞いてなかったし、私も名乗ってなかった。改めて私の名前はルリカ・メロディリア。そこの師匠にもらった名前なの。」

[ルリカね。私の名前は、エクラよ。改めてよろしくね!…このままでは、話しにくいわね。久しぶりに人に化けてみようかしら。]

 エクラは、そう言うと大人の女性に変化した。



 すらりとした、シルエットに、整った顔立ち。そして、やはり目を引くのは、花弁を彷彿とさせる長い桃色の髪だ。もはや、神秘的とすら言える美貌に、ルリカはただただ圧倒される。その後ろで様子を見ていた、シエルとガーネットも同様だ。

「ルリカ、いきなり喋らなくなってどうしたの?やっぱり久しぶりに変化したから、おかしかったかしら?」

 少し不安そうな声音で、聞くエクラにようやく我に返ったルリカは、慌てて

「そんな事ないよ!逆に綺麗すぎて、言葉を失っちゃった。」

「そんな〜もう、ルリカはお世辞が上手いのね♪」

 言葉では、謙遜しているが嬉しそうなのはバレバレである。



「さっき、エクラが種族特有の唄があるって言ってたけど、シエル、碧空鯨(スカイホエール)にも唄があるの?」

「あるよ。なんならルリカも見たことあるんだけどな〜」

「えーなになに?」

「さあ?それは自分で考えてみな〜」

 シエルにそう煽られたルリカは必死に考え始めた。



 少し経った頃にルリカは


「分かった!」


 と大きな声で言った。

「シエルが、大きくなったり、小さくなったり出来るのは、唄だってことか!」

「ピンポン!大正解!ただ分かったときは、もうちょっと声を抑えてほしいんだけど…」

「え、あ、ごめんごめん」

「で、その唄は、鯨の唄なんだ。クジラ系の妖精(ピクシー)だったら、大体歌えるんだ〜そもそも、唄っていうのは、その種族が歌いやすいように作曲されてるんだ〜だから、他の種族は歌いにくいの。だから、ルリカは結構すごいんだよね。」

「へ〜まあ確かにボカロ曲という人間に優しくない曲を散々歌って来たから歌えるのかも?」

「ボカロ?前の世界にあったの〜?」

「そうなんだよ!消失とか、激唱とか歌ってたな〜」

 化け物かよ(by作者

「…なんの話なんだ?さっきも言っていたがイセカイとは何だ?」

「あ、そういえば、ガーネットに言ってなかったっけ?私、違う世界から転移してきたのだよ!もう目を開けたら、別世界が広がってたんだからビックリ仰天よ!」

「…ルリカは、この世界の人じゃなかったのか。納得」

「納得するな!」

「ところで、さっきボカロ曲の消失とか激唱だとか言っていたが、どんな曲なんだ?」

 そう、ガーネットがキラキラした目でルリカを見た。忘れがちだが、ガーネットも音楽が好きなのである。

「全然良いよ!ただ、久しぶりだから歌えるかな?今日は、消失を歌いま〜す!」



「〜♪(お察しの通りの人間離れした早口。)」

「は?」

 シエルとガーネット、エクラもドン引きする。何なんだこの速さは。もはや人間が歌える曲じゃない。速いはずなのに、歌詞が頭にしっかり入って来る。そして、分かる。この歌では主に捨てられるけど、主を愛していた歌を歌う機械(ボーカロイド)の事が。そして、きっと昔は主も歌を歌う機械(ボーカロイド)を愛していたのだろう。

「〜♪」

「あ〜歌い切った!久しぶりに歌ったけど、魂が歌を覚えるって本当なんだね。めっちゃスラスラでてきたよ〜」

「ルリカ、すごいな。」

 もうなんか、悟りを開いたガーネットがそうルリカを褒める。

「え、そう?ありがとう!」

 満面の笑みで喜ぶルリカはすごく可愛らしかった。あの化け物曲を歌い終わった後で無ければ。





豆知識補足!

 旋律と音色の使い分けを説明しましたが、実際はあのような使い方はしません。あくまで、ファンタジーとして使っただけなので、気にしないでください。

面白かったでしょーか?ボカロネタを入れてみました。分かんなかった人は、まあそのまま調べてみてください。出て来ると思うので。ちなみに作者は、消失を少し歌えます。少しだけですが。消失の解説は、自分で考察してみただけなので、皆さんの考察や、作曲者の狙いとは違うのかもしれません。

これから、読みやすいように、今までの話を少し編集するかもしれません。ご理解お願いします。

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