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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第三章 やるべきこと
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第三十四話 逆毛の霊獣団

デート・ガルディア。

昔、難攻不落の要塞だったここを改造し、人が住めるようにしたということを習った。

だから、デート。


そんなところに住んでいる私が、デートの名前を持つ者に守られるなんて。

神様の悪戯かもしれないな。

「ここが逆毛の霊獣団です。どうぞ、お入り下さい。」


そう言われた俺は、ふと上を見上げる。

いかにも老舗というような、木造の建物だ。しかし、大きな柱が計三階建ての建物を支えているようで、なかなかに威圧感があるギルドだ。ここでもビート系の魔法が使えないようで、窓から漏れ出る明かりは小さい。


「ヴィンデート、入るぞ。」


ハルセンジアさんが俺を呼んでいる。プォージートさんが扉を開けて待機しているのを見て、急いで逆毛の霊獣団本館に足を踏み入れた。



「アンネリアが帰ってきたぞ。」

「誰だ、あの二人組は。」

「他のギルド......。あの男性、イケメンです!」

「あの男の子は、なかなか可愛らしいですね。」


館内がざわりとし、こちらに注目が集まる。そんな俺達を庇うように位置取り、プォージートさんは声を響かせた。


「アンネリア、プォージート、帰還いたしました。この二人組ですが......。」

「ビート系が使えなくなったから、雇ったのか。」

「お察しの通りです、団長。」


そう答えたのは、藍色の髪をした筋肉質な中年男性だった。

彼がここの団長らしい。と、いうことは......。


「無事、帰還しました。お父さん。」

「ああ、アンネリア。お帰り。」


アンネリアの父親だ。彼はアンネリアの頭を笑顔でわしゃわしゃと撫でた後、こちらを向いてすっと表情を改める。


「うちのプォージートとアンネリアを護衛していただいた事、感謝します。私はデート・ガルディアの街、逆毛の霊獣団団長、ディンビエラと申します。貴方達は?」

「こちらはセントレイクの街のギルド、茨の城団のハルセンジアと、こちらヴィンデートと申します。」

「ハルセンジアと、ヴィンデートですね。今日はお疲れでしょう。......テレアッシェ、寮で二人分の部屋を用意しなさい。」


お互いの自己紹介を終え、ディンビエラは部屋を用意するよう指示する。

そしてぐるりと辺りを見渡し。


「今日は皆で食べよう、食事を用意しなさい。」

「「「はっ。」」」



ディンビエラの鶴の一声で、次々と机が用意され、その上に料理が乗っかり、一部の席にお酒とジョッキが音を立てて置かれる。人が入れ替わり立ち替わりで役割を分担しているところを見ると、かなり人数が多い事がわかった。


「アンネリアさん、ここのギルドには何人の人がいるのでしょうか。」


自分と同じく、出番がない事で暇しているアンネリアさんを見つけ、ふと気になった事を質問する。彼女は困ったように俺を見て、おどおどしながら答える。


「ええっと......私と団長含め、四十八人だった気がします。」

「多いですね、あとなんでおどおどしているのでしょうか?」


その質問にも困ったように目を伏せたが、こちらを見つめて。


「あの、敬語とか、さん付けとかはしなくていいです。慣れていないので。」

「そうですか......、いや、そうなんだ?」

「......ふふっ。」


最近はめっきり敬語ばかり使っていたので、語尾が上がってしまった。そんな俺を見て、アンネリアは耐え切れなかったようで、口を手で押さえて笑う。


「お二人さん、準備が出来たようだぞ。」

「今行きます。......行きましょうか、ヴィンデート。」


ギルドの一人が俺達を呼ぶ。アンネリアが水色の長髪を揺らしながら、手招きをして俺を呼んでいた。

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