楽しいだとか、退屈だとか
「もし、明日世界が終わるとしたら、何する?」
何かを察したらしい廉が、わりと真剣な顔で尋ねた。突然の質問に、私を含め三人は何を言ったらいいのかわからなかった。
数秒の沈黙の後
「今朝のニュース?」
湊が聞き返した。女子勢より一足先に理解が追い付いたらしい。
「ん。まぁ、そんなとこ。」
「なに?また二人だけの難しい話?」と湊音。
学年1~2の頭脳を持つ廉。彼と競っているのが湊なのだ。そんな二人にしか通じてないなら湊音の考えに至る気持ちもわかる。
「いやいや、そんな難しい話でなくて。今朝ニュースでやってたっしょ?世界終末時計がナンタラって。それのこと。」
「あーね。理解理解。」
廉が説明してくれたが、この様子だと湊音は理解しきれてない。
「紬は?」と、湊が強引に会話の主導権をつかむ。
「…それはどっちの質問?理解出来たかってこと?それとも何するかって方?」
「どっちも。」
「私は、、、」と言葉を句切る。少しの沈黙。
「まだ判らないかな、何したいのか。」
「そっか。廉は?」
「切り出しておいてアレだけど、俺もまだわかんない。」
「ふーん、じゃあ湊音は?」
「あたしは~、お菓子買う!大量に!」
この時、多分他の三人の考えは一致した。
わかってたけど、やっぱアホの子だ。と。
「ていうかなに?名前呼び?同じ名前なのに?」
湊音の答えはスルーだ。それしかない。
「「うん、名前呼び。」」二人の声が揃った。
「呼びにくくない?」と廉。
「「呼びにくい!」」再びハモる。
じゃあ、と言う廉を遮って湊が続ける。
「でも、ほらせっかく付き合ってるわけだし。」
「はいはい、滅べリア充。」
「…紬、それあんたもだから。」と湊音がつっこむ。ハハハと笑いが起こった。
「こんな日常がずっと続けばな~。」と湊。
「台詞がクサい。でも同感。」と廉。
ついさっきの私と同じことを思ってるらしい。
でも、そろそろ、本当に、
考えなければならないのかもしれない。
私が最後にしたいことを。
お久しぶりです。イルミネです。
今回、四人の会話がメインでした。
気づいた方も居るかも知れませんが、そう、物語がほとんど進んでおりません。
申し訳ない。
以降、もう少し早く進むかな?自信無いですが(笑)
閲覧数・ポイント、その他この作品に関する評価をお願いします!