表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
T.M.B.S  作者: ROSS
PR
1/8

帰宅と出発

薄汚れた看板にはこう書いてあった。


「この先 主都 アルティエ」


やっと着いた、とセネルは思った。田舎から何日も歩きっぱなしで、今にも倒れそうなぐら疲れていた。


後ろを振り返ると、行商人が近づいてきていた。中年のおじさんだ。すれ違う時、セネルはぺこりとおじぎしたが、おじさんの方は逃げるように速足で行ってしまった。


そりゃそうだろう。今のセネルの格好は「かっこつけた汚らしい不良」だ。つまりかっこ悪い。ぶかぶかのシャツに腰パン、おまけに乱れ放題の長髪。都会に来るのは初めてじゃないが、本人は服装をちっとも気にしてない。まあ旅をしてきたわけだし、仕方ないとは言える。


ついでに、背中のばかでっかい斧がセネルを危ない野郎だと強調している。一応武器だが、どっちみち凶器だ。


そんなセネルの旅もやっと終わった。アルティエはもう目の前だ。


1年ぶりの…15歳まで過ごした……第二の故郷………アルティエ。




…あまり何も変わってなかった。相変わらず、建物と人は多いがのんびりとした雰囲気のある不思議な都会。


道の幅がやけに広いのは馬車が通るためだ。そして歩道には市場のように様々な出店が並んでいる。あと早朝なので、鳥の鳴き声が聞こえてくる。


耳を澄ましながら、セネルは町の中心から離れるように歩き続けた。派手な極彩色の屋根の繁華街を通り過ぎ、閑静な住宅街を抜け、目指すは空地の多い町の東側。


そこ、正確に言うと、そんな東側のはずれにある王立武道道場がセネルの目的地だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ