表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プロローグ  作者: 赤月。
一章:幕明け
1/7

幕明け

始まりの鐘が鳴る。


幕が明ける。




「まただ。」


そう呟いた言葉は、誰にも届かず、ただ闇夜に溶けていく。


「次こそは、絶対に」


幾度となく繰り返したその言葉を今回もまた口にする。


「救ってね。」


1人でに呟くその少女のことを、私は絶対に忘れてはいけない。



***



「賑やかだな」


少女は、誰もいない壇上を瞬きもせずに見つめていた。

周囲には大勢の人がいる。それらは、年老いたお爺さんから、10歳にも満たない子供。ましてや、人ですら無いナニカ。そんな混沌とした場所に少女も居た。

少女も含め、この場に集まった彼らは皆、この学園に入学する事を望んでいる。


そう、ここは学園なのである。


その時、カツンカツンとヒールの音を鳴らしながら壇上に上がる女性がいた。その女性は、腰まで伸びた癖のない美しい黒髪を、結ぶでもなく、ただ背中へと流していた。


「そろそろかな。」


「皆様、静粛に。」


凛とした美しい声が、ここら一体に響き渡る。

瞬間騒々しかった人々は、全員前を向き、この瞬間を待ち侘びたとばかりに息を呑んだ。


「これより、入学試験を始めます。」


驚いた者、泣きそうな者、怒っている者、喜んでいる者、反応は様々だ。一方少女は、……いや、人ではないナニカの心は恐ろしいほど凪いでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ