1話「ワープしたら捕まりました」
ワープしたその先はいわゆる近代未来なのだろう。ロポットがやたらカラフルかつ無数にいる。それはまぁ、いいとしてなぜ私たちは捕まっているのだろうか。この鉄網に。
「ぶへっ。あんにゃろ、私めをいじめるとわ。許さーん……ん?何よ、これ?」
どうやら、ユキさんが目覚めてしまったようだ。
「あら、ロボットさんじゃない。雷でも食らう?」
彼女は雲を出した。しかし雲は網に引っかかったまま私たちに雷を降らす。
「何してくれんだよ、ダメイド」
「どうせ、私はダメイドよ。このまま網のクズ紐にでも首を吊って死ねばいいんだわ」
どうやら、彼女はいじけてしまったようだ。
「ごめん、ユキさん」
私は頭を下げて謝罪した。姿勢的に土下座をしているようだ。
「もっと謝ってもいいのよ?ぷふふ」
やられた。彼女に乗せられた。
「どうするのよ、これ。私の灰色の翼でも無理よ?」と有川さんは言う。
「だろうな、防衛担当だから……ん?あれは国境?」
いつの間にか完璧に治った長い剣の国境が鉄網の上部分にあった。
「花咲さん、あれ、落とさないように取ってくれない?」
「えぇ、お安い御用よ」
彼女は真っ直ぐ浮かんで軽々しくそれを取って私に渡す。
「国境国境!!」
私は真下に剣を振るう。鈍い音と共に私たちは真下に落ちた。
「これは悪い意味の歓迎かしら?」とユキさんは言う。
「何にせよ、待たせたな。機械共!!」
「そういうのはちゃんと立って言いなさいよ」と夏川さんに注意される。
私以外はちゃんと着地の準備をしていから立てたのだろう。
私たちを囲んでロボットたちは集まってくる。そんなロボットたちに私たちは戦闘準備態勢に構えていた。
「何だよ、王都を救った英雄たちと聞いたが、ただの袋に入ったザコじゃねえか?」
「ましてや、私たちと似てるとかマジウケるんですけどー」
「口が悪いですわよ?」
「行くぞ、野郎共」
その声と共に何者かの気配は消えた。
「情報キャッチしました。私たちに次いで二番目の最速最強パーティー”アルファ”だそうてす」
「ちょっとタンマ。俺らのパーティー名は何だ?」
「”ダークホース”です。現王女及び王、もしくは王子に登録を申請しないとならないようですが、どうやらアポロニアがしたのでしょう」
ダークホースか。呑気に話してる私たちにロボットは攻撃しようとしていたのだった。




