表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者Y  作者: SilkHat4177
1/2

1

あらすじを読むと、この会話に至るまでのざっくりとした流れを知れます。

「すみません!ベルン・ルーストンを知りませんか!」


「さあ?知らんが。尋ね人なら中央統制局に行きな。」


「チュウオウトウセイキョク?」


「……目の前の建物だ。」


「あっ、…ありがとうございます〜…。」


私は、その中央統制局とやらに行ってみる。何かわかることがあるかもしれない。



「次の方どうぞ。」


「あの、ベルン・ルーストンを知りませんか。」


「調べますね。………いえ。特に行方不明届などは出ていないようですが。」


「そうですか…。」


「いつから行方不明になったかなどは分かりますか?」


「いえ…。数年ぶりにここへ来てみたら、自宅が工場になっていたので…。」


「…数年前にここに住んでいた方ですか…。すぐにこの街を出た方がいいですよ。」


「なぜ?」


「どうも、この辺りの出身、特にルーツ村周辺の人々が、立ち退き要求に応じなかった事で、国家反逆罪に問われたそうです。おそらくあなたも彼らと同じく捕まったら打ち首ですよ。」


「はぁっ!?」


この時点で、私の中から、元々ほとんどなかったストラウム帝国への忠誠心は、完全に消え去った。


「…そう、ですか…。」


そのまま統制局を出て、街の外へ出ようとした時。


「止まれ!さもなくば撃つぞ!」


「は?」


よく分からなかったので無視して歩く。


「止・ま・れ!と言っている!これが最後の警告だ!」


「あっそ。」


「なっ!…止まらないのだな?」


ドンッ


銃弾が私の身体を貫通するが、特にダメージはない。転生した時、超回復というパッシブスキルをもらったからだ。撃たれたそばから回復する。


パッシブスキルとは、必要な時にリアルタイムで有効化される、常時待機系のスキルのことだ。


「おい。こいつ化け物だ。」


「ええぃ!撃て!蜂の巣にしろ!」


ダダダダダダダダッ!


私はニコリと笑ってこう言った。

「しかし、こうかはいまひとつのようだ!」


「ヒィ!?くっ、来るなあ!」


衣服の複数箇所がほつれ、破れ、血で染まった少女が、ゆっくりと歩んでくる。服は血で染まっているものの、本体にはまるでダメージが入っていないように見える。

どうしてこうなったのか分からない。

俺はただ通報を受けて出動しただけなのに。

腰を抜かして動けない俺に顔を近づけると、その少女は言った。


「どうしたの?なんで逃げるの?別に私、攻撃してないんだけどな。」


「ちっ、違…。」


「えっ、何?聞こえない。」


「おっ、俺は通報を受けて出動しただけだ!国に楯突く奴らの生き残りがいると聞いたんだ!それがなんだ。こんな化け物だなんて聞いてねぇよ。」


「ふぅん。どうしようかな。私、君個人にはなんの恨みもないんだけど、国としては嫌いなの。…むむむ。じゃあ今回は逃がしてあげる。私が脅威?じゃあ討伐してみれば?その場合、国が1つ滅びることになると思うけど、ご了承くださいね。」


背筋が凍るとはこの事なのか。

だが、国家に反逆しようとしているのだけはよく分かった。

俺は急いでその場を離れた。



「ハァ。さすがにやりすぎたかなぁ。それにしても、全身気持ち悪い。」



「無理ですアレは。非常事態宣言を発令してください!あんなの人間が持っていい力じゃないです!」


「そっ、そなたがそこまでいうなら相当なのじゃろう…。非常事態宣言じゃ。第2の魔王が現れた!」



「魔王様!人間どもが、『第2の魔王が現れた』とかで騒いでおります!いかがいたしましょう?」


「ふむ。とりあえず潰しておけ。余が世界を統一した際の邪魔になるのは確かだからな。」


「はっ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ